朝は飛行機に乗り、昼は電車、そして〆は那珂川から出るナイトクルーズ。これは衝動買いしました。
中州を歩いていたら、呼び込みのお兄さんに声をかけられ、
「昨日横浜から来たお客さんは、横浜の夜景よりもきれいだって言っていたよ。絶対後悔させないから、
絶対乗ったほうがいいから」
と熱烈プロモーションをかけられ、福岡の夜景が横浜よりもきれいだなんて、誰にも聞いたことないし、
あ や し い… とは思ったのですが、他にやることもないので、乗っちゃいました。
お兄さんにはカモがネギしょっているように見えたかも。
私たちは遊ぶと決めたら、せこいことはしないので、２５分の那珂川を行ったり来たりする
経済的なコースじゃなくて、７０分の海に出る豪華コースを選びました。ホホホ、大盤振る舞い、
のつもりだったのですが、このナイトクルーズ船、釣り船を改造したようなチープな作りで、
豪華船とは程遠いオンボロ船。
聞けば、本業は高級車の部品の製造販売らしいのですが、リーマンショック後、高級車が売れなくなって、
事業が傾き、バイトで観光クルーズの仕事を始めたらしいです。
え～、大丈夫か？
役に立ちそうにないライフジャケットを着て、ベンチのようなところに腰掛け、川をゆっくり海に向かって、
視界が開けてきたところで、いきなりエンジンフル回転。
グォ～～～～～という大音響と共に突進を始めました。ナイトクルーズというか、アドベンチャーランドのような大迫力。
「ひぇ～～～、マジ 
聞いてなかったよ」
前に座っているカップルを見たら、オシャレなワンピースの女性のスカートはまくれ上がり、髪ははちゃめちゃな状態で
大変なことになっていました。
「そんな恰好で来るから、あ～あ、可哀そうに」 と思ったのですが、二人の世界に入り込んでいるカップルは、
ピッタリ寄り添ってお構いなし。あ～目障り、目障り。
そんなわけで、福岡の街を空から、陸から、海から眺めて、一日が終わりました。
ところで夜景ですが、お兄さんの言った通り、きれいでしたよ。
横浜と比べてどうなのかは分からないのですが、アドベンチャーが好きな人には絶対こっち。
この荒っぽさがたまらない。