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レギュラーアルバムとベストヒットアルバムの曲順

2023年12月16日 | 音楽活動

最近はダウンロードや配信が普及している音楽界だが、なんだかんだ言ってやはりミュージシャンの楽曲発表のメインはアルバムだと私は思っている。

いまとなっては古い価値観なのかもしれないけど。

で、アルバムにも色んなタイプのアルバムがある。

レギュラーアルバム、ベストヒットアルバム、コンピレーションアルバム、ミニアルバム。その他。

 

好きなミュージシャンのアルバムを買う時、特にそのミュージシャンにハマると、そのミュージシャンの様々なアルバムを揃えたくなることがある。

一方で、それまでアルバムを持ってなかったミュージシャンの音楽を入手する場合、手っ取り早くベストヒットアルバムで済ますこともあるのだが。

本当に惚れ込んで追求したいミュージシャンのアルバムなら、可能な限り集めたくなる。

アルバムを集めたくなるくらい惚れ込んだミュージシャンとしては、私なら例えばビートルズ、ボブ・ディラン、ビーチ・ボーイズ、マイク・オールドフィールド、イーグルス、その他。

最初にアルバムを集めたのは、ビートルズだった。レギュラーアルバムを毎月買っていた。

それは中学生の頃。

小遣いをやりくりして、月に1枚ずつくらいしか買えなかったから、都合、次にアルバムを買うまで、それまでに買ったアルバムは散々リピートして聴き込むことになる。

同じアルバムを何回も繰り返して聴いてると、当然曲順も覚えてしまう。

曲順を覚えると、そこにアルバムの構成上の流れも頭にインプットされる。

例えばオープニングがAという曲から始まって、続いて2曲めにBという曲が来て、更に3曲目にCという曲が繋がり・・という感じでそのアルバムが流れ、最後にはあの曲で終わる。それぞれの曲はその前後の曲の流れと共に頭の中に記憶される。

その繋がりで収録曲を覚えてゆく。

その場合、その曲の配置や曲順もまた、全体的に曲の1部に感じられるようになる。

そのアルバムが、そのミュージシャンのレギュラーアルバムの場合、その曲順もまたそのミュージシャンの作品の意向にそった「作品の1部」なのだと思う。

まあ、そのミュージシャンが選曲し、曲順も決めたベストアルバムなら、それもまた作品の1部ではあるのだが。

だが、例えばレコード会社の人が企画編集したベストアルバムやコンピレーションアルバムだと、それはそのミュージシャンの意向とは別物だったりする。

 

リスナーが、あるミュージシャンの曲をどのアルバムで初めて聴くことになるかは、ミュージシャンにはわからない。

特に特定の曲が、何種類ものアルバムの中に収録されていると、それぞれのリスナーがその曲を、どういう前後の流れの中で聴くことになるかは、それぞれ異なることになる。

リスナーがどういう前後の流れの中で特定の曲を聴くことになるかによって、その曲の印象は異なって聴こえると思う。

だから、レギュラーアルバムの曲順に馴染んでいると、その曲が別のアルバムの流れの中で聴こえてくると、私は違和感を覚えることもあれば、曲の印象が違って聴こえることもある。逆にそれによって、新鮮味を感じることもある、

 

例えばビートルズのホワイトアルバムは、まず1曲目がバックインザUSSRで始まり、続いて2曲目にディアプルーデンスが流れる。私の頭の中では、バックインザUSSRの後にはディアプルーデンスが来るという構成でなりたっており、それ以外の流れはイメージにない。その曲の配置そのものが全体の流れの1部なのだ。ある意味、アルバム全体で1曲であり、それぞれの収録曲は、大きな流れの長い曲の1部・・・そんな感じ。

 

だから例えばディアプルーデンスが別の曲の後に始まり、ディアプルーデンスの後にグラスオニオンという曲が来るのではなくて、別の曲が出てくると、けっこう面食らってしまう感はある。

まあ、別の曲の前に配置されたり、その曲のあとにべつの曲が続くと、前述の通り、それなりに新鮮味もあるんだけどね。

 

先日、私はリニューアルされたビートルズのベスト版である赤盤と青盤を購入。実は私はこれまでビートルズの赤盤と青盤は持ってなかった。

オリジナルアルバムはlP時代に全部集めたし、ベストアルバムを買う必要はなかった。CDの時代になってからCDで買い直したアルバムもあったし。

それに、ビートルズの場合、曲が今でもあちこちで流されてるし、ベストアルバムを持ってなくても事足りていた。

そんな私ではあるが、2023年にはリニューアル発売された青盤赤盤は、かなりの曲がリマスターされてるというし、赤盤と青盤は持ってなかったので、良い機会だと思い、購入。

そうしたら、オリジナルアルバムとは違う曲順で収録曲が流れてくる。まあ、当たり前だね。

でも私の記憶の中ではオリジナルアルバムでの曲順で各曲を覚えてるものだから、青盤赤盤での曲順は新鮮だった。

曲順が違うだけでも、曲の印象が少し異なって聴こえた。

このへん、面白かった。

その面白さをより感じたいがために、青盤赤盤に入っていた解説書や、収録曲リストはあえて見ないで、最初は聴いてみた。

どの曲がどういう順番で流れてくるかを楽しみたくて。

ベスト盤というのは、そのミュージシャンの新作ではない。ましてや大昔に解散してるビートルズなら、なおさら。

でも曲順が違うことで、多少なりとも新作気分を味わうことができた気はした。

こう考えると、曲順が異なることで感じる違和感も、案外メリットもあるなと今更のように実感。

 

 


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