時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

インスパイアされるもの

2023年11月30日 | 音楽活動

曲を作る時、何かにインスパイアされて生まれる曲というものがある。

何かに触発されたり、ヒントを得たり、刺激を受けたり、影響されたり。

曲作りをする人にとっては、そういうことはままあることだと思う。

それはプロもアマも同じだろう。

 

その場合、何かの曲にインスパイアされることもあるが、時には必ずしも何かの曲にインスパイアされるとは限らないこともある。

その場合、その「何か」は色々だ。

何がヒントになるかはわからない場合がある。意外なものがきっかけになりうる。

私の場合、時には電車の走る音だったり、誰かのしゃべりの発音だったり、自然風景だったり.効果音だったりすることもある。

その何かが音楽だったりしても、テレビからふいに流れてきたCMだったり、テレビドラマやアニメのBGMだったり(主題歌ではなく)、運動会でのBGMだったりもするし、スーパーの店内BGMだったりもする。駅の発着音もインスパイア元になりうる。

ほんと、何がきっかけになるかは一定ではない。

人によってはペットの鳴き声が曲のヒントになることもあると思う。

その場合、曲作りのために、いつも脳内でアンテナをはっているから、平凡な日常の何気ない音がヒントになったりするし、何かの物音を曲の題材や一部として曲に結びつけるからだろうと思う。

そうすることで、いつもとは違う感じの曲が生まれることになったりする。

癖だけで作っていると、どうしてもそれまでに作った曲と似通った曲になりがち。

それではつまらない。

たとえ変な曲に仕上がったとしても、それまでとは違った曲が出来上がったら面白いものね。

まあ、その曲が自分の中で残っていくかどうかは別として。

 

プロのミュージシャンでも、意外なものがソングライティングへのインスパイアになっていたりする。

 

例えば有名な例としては、ビートルズのアイ・アム・ザ・ウォルラスという曲のメロディは、外から聞こえてきたパトカーか何かのサイレンからジョンレノンはヒントを得たと言われている。

あの曲の出だしのメロディは2種類の高さの音を行ったり来たりしてるだけだ。

パトカーなどのサイレンの音など、確かに2種類の高さの音を行ったり来たりして繰り返しているだけだったりすることはある。もっとも、それは国によっても違うのかもしれないが。

パトカーのサイレンの音のパターンは、どの国も同じというわけではないだろうし。

まあ、それはともかく。

 

とりあえずアイ・アム・ザ・ウォルラスの出だしのメロディが、サイレンの音からインスパイアされたというのは、すごくわかる気がする。

サイレンの音など、普通の日常の中で聞こえてきても、それを曲作りのモチーフとして結びつける人は、日頃曲作りをしている人だからこそだと思う。

サイレンの音を音楽として、曲の一部として結びつける人は、そう多くはいないだろうと思う。

ジョンレノンが、身のまわりの音にアンテナを張り巡らせていたからこそ、出来た曲だと思う。

こういう例は、曲作りのために周りに感性のアンテナをはっている人には、ままあることではないだろうか。

 

こういうのは、何も音楽に限らないのかもしれない。

絵画、彫刻、小説、俳句、習字、その他様々な芸術、クリエイティブな活動に携わっている多くの人に当てはまることなのではないか。

何かの作品を生み出す人は、絶えずあたりに感性のアンテナを張り巡らせているからこそ、そういう状況が来るのだろうと思う。


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