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【G3X撮影速報】練習艦隊江田島出航二〇二四【2】近海練習航海部隊・外洋練習航海部隊(2024-03-16)

2024-04-27 20:23:45 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■幹候学校を背景に出航
 練習艦隊は江田内から近海練習航海と外洋練習航海のその第一歩を踏み出しました。

 かしま、出航に向けて準備が進むところですが、幹部候補生学校卒業式は交通船や練習船、こんなにいろいろな支援船があったのかと驚くような種類の支援船で候補生課程修了者たちが練習艦に乗り込んでゆくのですがいままさに舷門に横付けし乗り込んでいる。

 自衛隊のフネでしょうか、と隣で望遠レンズをのぞき込んでいた同好の方が怪訝な、いまはどのフネですと迷うことなくホラこれとカメラの画像データで見せてくれる、昔は現像してみせるまで現像液準備とか大変でしたが、いや、あれは堅気のフネじゃあない。

 ルパーンまてー、というような描写ではないのですが、後ろの支援船は海上自衛隊の練習船で基本的な航行などを修得するための小型船なのですが、これ、どうみても航路上で邪魔な一般船を追い立てているという構図にしかみえないのですね。

 かしま出航、おお動き出したと声が挙がりまして直ぐこちらも望遠レンズをのぞき込みますと、艦尾からもう白い航跡がみえていまして、ゆっくりと動き始めています、ルパーンまてー的な様子を見過ぎていたならばその最中にもう出航を始めていたもようで。

 幹部候補生学校の施設を背景に出航する練習艦、卒業、という瞬間はいずれの場合でも心に残るものですが、案外ここはそのなかでももっとも心に残る瞬間なのでしょうか。幹部候補生学校に対して高級幹部を養成する幹部学校の修了式をみてみたいものだが。

 新任幹部たちのご家族でしょうか、岸壁に並んでいるようすがわかります。昨今は軍事をシステマティックに考えすぎている方がいるようで、理系の公式をそのまま軍事力に当てはめる、あたかも1960年代のアメリカ軍のような風潮の方が論者を気取るようですが。

 軍隊と言いますか軍事機構も結局のところ人間の集合体ですし、ギデンズ社会学ではないのですが人間は社会的な動物という、そして政治学のイーストンでさえも文化というものを主要な要素として含めるべきという視座をきょうしているのですから。

 うらが出航、掃海母艦うらが型1番艦うらが、もうすこし標高の高い位置で撮影していたならば、こうした茂みに視界をはばまれることもなかったのかなあ、とおもいつつ。そしてこの距離を隔ててなお、卒業生たちの登舷礼の陰影が象徴的なように際だつ。

 さわぎり出航、護衛艦あさぎり型の1隻です。ミサイル護衛艦はたかぜ型の護衛艦はたかぜ、護衛艦しまかぜ、その練習艦移管が行われていますが、なぜか練習艦は旗艦かしま一隻のみとなっていまして、はたかぜ型練習艦をみたかったような気もします。

 あさぎり型護衛艦、今後護衛艦もがみ型量産とともに消えゆく護衛艦なのですが、これ、そのうちフィリピン海軍やヴェトナム海軍などに貸与するというような議論も出てくるのでしょうか、それなりに大型で、もちろん運用は大変ですが数は8隻とそろっている。

 かしま、江田内から出航するべくこちらに向かって航行してきます。この岩風呂山は、まるで真正面のような、完全な真正面ではないのですけれども、艦隊航行を正面から撮影することができる撮影位置、まさにこの構図は真骨頂を描いているといえるでしょう。

 練習艦隊出航、考えると、というまでもなく護衛艦が多数参加しての展示訓練などは艦艇の任務増大でほとんど行えず、昨年は唯一計画されていた佐世保の展示訓練、いせ一隻のみ開放しての訓練は悪天候で中止、その緊張と多忙の海へ、出航してゆくのですね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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