今日が一番素敵

丁寧な暮らしを心がけながら、日々、折々のの心模様を素直に語ります。
今が一番素敵との思いを込めて。

無愛想な旦那様だけれど・・・

2011-08-19 04:54:46 | 家族

昨日は、次女家族が蓼科の別荘で過ごす予定を一日延期し、私に替わり、家族で病院へ。
そのため、私は、一昨日の極度の緊張から解き放たれ、心休めることができる日となりました。

けれども、体は、鉛のように重たく、首の異常な張りと、息苦しさにまた見舞われ、炎暑も重なって、何とも情けない日でした。
とは言え、家事は気力で何とか頑張り、予定の半分程はこなせ、ほっとしています。

その活力の源は、朝かかってきた夫の元気な声。
前日早朝の40分近い救急車の疾走の悪夢がウソのような、穏やかな落ち着いた声でした。

この調子であれば、手術も予定通り、行われることでしょう。
心配事は、一日も早く終わってほしい。そんな気持ちでいます。

思い起こせば、ここ一年半近く、私の生活は、夫の病が脳裏から離れることがない、ストレスを抱える日々でした。
しかし、夫はその数倍のストレスの中で、暮らしてきたに違いありません。

元気な頃は、定期券を買い、週に3~4回は、都心へ出向いていた夫。
そして学生時代から趣味の、映画を鑑賞するのが常でした。

しかし肝臓の病を患い、目の難病も抱え、視野が狭くなった今、近隣の街のお散歩以外、出かけることもほとんどなくなりました。
でも日頃の態度は、以前と全く変わらず、愚痴や弱音を吐くこともなく、実に淡々と過ごしています。

若いころから、無口で無愛想。夫の心は、妻の私にも見通せず、計り知れない事がいっぱい。
私には、それはさびしくもあり、辛いことでもありました。
恐らく、同じ気持ちを、娘達も抱いてきたことでしょう。

でもそんな夫が、社会的地位も得て、私達の信頼を裏切ることもなく、ひたすら家族を養い、支えてくれました。
そして、今なお、その恩恵に預かり、恵まれた日々を、私は過ごさせてもらっています。
文句なんていえる立場ではありません。

今の夫の苦境にあって、私は精一杯の恩返しをしなければいけない、としみじみ思うこの頃です。

普段、よく夫への不満を娘達に吐いてきた私。
この文章を読んだなら、私の、いつもと違う殊勝な心根に、苦笑いするのでしょうね。(笑)

これもブログの素晴らしい利点!書くことにより、自分を見つめ直し、本心を素直に出せます。
そうです。この気持ちが、私の夫へのいつわらざる心境なんです。

でも、きっと又、私は、傷ついたり腹を立てたりするに違いありません。
でも、ここ十数年、喧嘩をしたことはありませんよ。
旦那様は、全く他意もなく、自然にふるまっているだけなので。
ですから、私が傷つくと、いつも驚いている風なんです。

前回の入院時、私も体調が最悪だったにもかかわらず、一時間以上かけ、ほぼ毎日病院へ出かけました。
そんなある日のこと。

今では、もう思い出せないほど些細なことなのですが・・・
私の日参の努力と心配をよそに、夫の余りに無愛想な態度に内心傷つき、心を落ち着かせようと、一旦席を立ち、病室を出ました。
院内のコーヒーショップで一服し、気分を入れ替え、夫の元に戻ろうと、エレベーターを出たところ、前のホールをうろついている夫の姿が、
目に飛び込んできました。

「あなた、何してるの?」と思わず尋ねた私。

その答えは、「お前を探していたよ。」

私の、少々乾き、ささくれ立った心に、温かな物が一気に注がれた感じでした。
こういう表現を、態度で示すことはめったにない夫ですから、私には、思いがけないこと。
とても嬉しくて・・・
夫の冷淡に見える態度は、そのように見えるだけ。
新婚当初から、なにも変わらない。だから気にするのは止そう、と改めて思いました。

この落ち着きどころの心の整理を、私は妻として数百回してきたのではないかしら…(笑)

最後にまた夫の愚痴・・・・皆さん聞いて下さいね。(笑)

一昨日のハプニングで病院に運ばれ、夫が元気を取り戻した時の夫婦の会話。

私 「あなたは、私が救急車を呼んですぐ対処できたから良かったけれど、このような事態になった時、一人暮らしの人は、どうなるのかしら?」

それに対する夫の答えは、「すぐ意識が戻るよ」ですって!

何て想像力の働かない人!私がどんなに大変な思いをしたかわからないのね~
「心配かけたね」の一言くらいあってもいいのに。

もちろん心の中で叫んだだけです。

他意など全くない人と、また自分に言い聞かせましたとッサ。(笑)

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ピンクに染まった朝焼けがとてもきれい!心なしか秋の香が・・・・ 
多少でも凌ぎやすい日でありますように。
今日も、宜しくお願い致します。

 

 


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