今日が一番素敵

丁寧な暮らしを心がけながら、日々、折々のの心模様を素直に語ります。
今が一番素敵との思いを込めて。

大学入試センター試験における次女の大失敗のお話

2012-01-15 09:45:31 | 家族

昨日から、大学入試センター試験が始まりました。

志望の大学に合格したい一途な思いで、必死で頑張ってきた多くの受験生達の第一関門。
日頃の努力が問われる真剣勝負です。

小学六年生の孫のR君のみならず、すべての受験生のために、私が祈りたいことは、日頃の実力を100%、願わくば120パーセント発揮し、結果はどうであれ、心から納得して終了してほしいことです。

数日前、合格発表における、私の誠に呆れた頓馬な行為を語りましたが、受験にまつわるお話しでしたら、我が家には、まだまだ、色々なエピソードがあります。
合格発表の掲示板で、長女の番号を見落とすなんて、絶対あってはならないことですが、これからお話しすることは、大学受験の際、次女本人がしでかしてしまった、大失敗のお話。
緊張を強いられる試験場で、実力100%発揮とは、なかなかまいりませんね。
その失敗にもかかわらず、第一志望の大学に無事入学できたので、今はお笑いの種の話題として、ブログでも触れることができます。

私は子供は、二歳離れた娘二人に恵まれ、同じ環境の下、私の育児方針に従って、同じように育ててきたつもりです。
ですから、自ずと匂い漂う雰囲気は、瓜二つ。
二人とも、第一線で働くバリバリのキャリアウーマンながらが、とても柔らかな雰囲気のする優しい女性です。
その上、とても賢く、心身は、実に逞しい。
性格は、似たところがあるとはいえ、それぞれの個性があり、むろん多少異なります。

鳶が鷹を生むの諺が、私ほど当てはまる人は、めったにいないでしょう。(笑)

しかし、中学生のころから、二人の勉強への取り組み方は、まるで異なるものでした。

長女は、短期集中型。

次女は、何事も長期戦でコツコツ努力を積み重ねる努力型。

テストのシーズンになっても、余裕たっぷりの雰囲気で、日頃とさして変わらない態度で、試験に臨むのが長女。
次女は、もう少しゆとりがあればいいのにな~と傍で見つめる親はつい思ってしまうほど、一途に勉強に励む子でした、。

そして次女の進学の目標は、常に姉がさして苦労せずクリヤーした学校でした。
その目標を達成するために、次女は姉の数倍、涙ぐましい努力を積み重ね、中学受験も大学受験にも挑んだのです。

さて、前置きが大変長くなりましたが、ここからが、努力型の次女の失敗の本題に入ります。

それは、昨日始まったセンター試験に次女が臨んだ日の事。
毎年、このシーズンが訪れますと、未だに、生々しい思い出として、私の脳裏に蘇ってきます。

私は、その日の朝、緊張した面持ちながら、人事を尽くして天命を待つような心境であったに違いない娘を、温かく励まし、送り出しました。
しかし、姉と同じ最難関の国立を目指す次女にとっては、センター試験は軽くクリヤーできる通過点であったはずです。
私もそのように感じ、然程心配はしていませんでしたが・・・・・・

ところがです。

午前中の試験が終了したころの時間帯に、我が家に電話のベルが。
何気に受話器を取ったところ、娘の、嗚咽に近いような泣きじゃくる声。

「ママ!私、とんでもない失敗をしてしまったの。」

そう話した後は、なかなか言葉にならず、しくしく泣き続けています。

何とか、落ち着かせ、その理由を尋ねたところ、マークシートの国語の回答欄の枠が、終了の時点で、二つ残ってしまったとの事。
恐らく、どこかの時点で、二枠が抜け落ちたまま、間違った枠に回答を書き続けたようでした。
そうであれば、解答は、途中から、すべて不正解になりますよね。

でも、もしかすると、終了五~六分前に行ったミスかもしれません。
しかし、失敗に気が付き動転すると、初めの頃の問題からずらした最悪の事態を想定してしまうのは、いずこも同じでしょう。

私は、嗚咽する次女を、ひたすらなだめ、午前中の失敗は忘れて、午後の試験を頑張るように励ますのが精一杯でした。
受話器を切った後、事態の深刻さを思い、数年の必死の努力が、このうっかりミスで水泡に帰すのでは、と、次女が切なく哀れで、地の底に体が沈んでいくような心境でした。

帰宅してからも、半狂乱のようになって泣き崩れ、最初は慰める言葉も見つかりませんでした。

その後平静さを取り戻した娘と話し合い、勉強の方針を、思考力を問う良質な問題で評判のT大学型から、重箱の隅をつつくような出題をすると、その頃言われていた私立のWやK大学型の受験勉強へと、180度転換しました。

次女は、ひどく失望し、志望校は半ばあきらめた心境だったでしょう。

しかし、私は望みはまだ捨てず、前向きの話ばかりするように心がけ、意気消沈した次女の心を奮い立たせるよう努めました。
でも、合否の結果の通知がくるまでは、娘の辛い気持ちを察し、針の筵の上で暮らしているような心境でした。

ところが、案ずるより産むがやすしで、その後、無事に目指す姉と同じ国立大学に入学できたのです。

いろんな苦労と葛藤を乗り越え、淡いピンクのスーツに身を包み、武道館での入学式に臨んだ娘は、眩しいほどに輝き、可憐で美しく、母親の私も、この上ない至福の時でした。

その娘達も、二人の子の母親となり、今は、40代前後。
昨日の事のように、鮮明に思い出されますのに、そこに横たわる長い時空が、信じられないほどです。

受験は、水もので、次女のように、必ずしも、本領が発揮できるとは限りません
受験生の皆さんは、どのような状況になろうとも、失敗を恐れず、目の前の問題にひたすら真剣に取り組み、静かに天命を待てるといいですね。

私が、中学受験でも、大学受験でも、常に娘に言ってきたことは、結果ではなく、頑張る過程が何よりも大切、ということでした。
その気持ちには、今も変わりありません。

受験生の方々のご健闘を、心よりお祈り致します。

中学受験に臨む孫のR君と、全国の受験生の事を心に思い浮かべながら、勝手な事を書かせていただきました。
お読みぐるしい点は、なにとぞご海容下さいませ。

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最後まで、過去の私事に触れた長文をお読みくださいまして、恐縮に存じます。
 有難うございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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