まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

魚屋さん

2008-09-04 09:54:34 | モブログ

夕方、いつもの魚屋さんに行った。
店先の縁台には老女おひとりがちょこっと座っている。




「私は一人もんだから、食べてえ時は食べるし、そうでねえ時は食べんでおられるけど、世話するもんがおるもんは大変だな。毎日、おかずに、頭、やめるだろ。」
とおっしゃる。その通り。
「このもんはの、熟年離婚だが。」と魚屋さん。
「あらまあ、ハイカラだわ、そうなの。」と私。

焼き魚を包んでもらいながら、ひょいと氷がいっぱい敷き詰められたケースを見ると、カワハギの焼いたのが3匹、パックに詰められて載っている。こんがり程よく焼けておいしそう。ああ、こっちにすればよかったかなあと、いつものことでじっと眺めていると、魚屋さん、
「それは猫の餌だが・・」と教えてくれて。
「えっ、猫がこんな贅沢しているの?私が食べたいわ。おかあさん、これ、猫がいっぺんに食べるの?」
「いやあ、ちがうがさ、1日に一匹づつだや。」そうだよね、3匹全部は怒っちゃう。

「ここの家の猫は、オス猫だがさ。このもんは人間のオスは嫌いだけど、猫のオスは可愛いがっとるんだが。」魚屋さん、見知らぬ人のことを丁寧に教えてくれる。

包みを持っての帰り道、ちょっとニヤッとしたけれど・・・
いいのかね、おじさんそんなこと言って。佐渡の人はほんとにあけすけだ。

 



コメント
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