まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

いいのよ、いいの

2008-09-30 12:56:08 | モブログ

申し訳ないくらいの青空、大佐渡小佐渡のお山もくっきりと。

叔母の顔を見に行ってきました。
入院してもう2か月近くになるけれど、少しも変わりません。よくなっているのかそうでないのか・・・
叔母は、こんなに長くなっているのに、愚痴一つこぼさず悪口言わずの人だから、いとこたちが東京に帰って淋しくしているだろうと思って、話し相手に行っても少しも苦にならないの。いつも楽しく話をしてきます。

「女はの、いくつになっても化粧した方がいいが。こんな管つけとったらしとうてもできんちゃ。」と、酸素吸入している鼻の管をほがほがさせて言うからもうおかしくて。
「おばちゃん、私そんな管ねえけど、化粧しとらせんが。やっぱりした方がいいかや。」などとからかって。

そうかと思うと、
「あんたのお父さんはいい人だが。感謝せえや。」と何度も言うので、
「そうだね、マル(おばの夫)さんとおんなじぐらいだわ、ね、おばちゃん。」
「マルは気が短いから、すぐ怒るけど、男に勝とうとおもたら駄目だから、私は一回も口答えはしたことありません。」と、突然丁寧言葉になるのもおかしい。

「あんたのお母さんがひよこくらいの(と、手で丸を作って)大きさになって、そこから、オダ、まだ寝とるのんか、と大きい声で言うたが。びっくりしたや。」

そんなありえないことを言うので、こちらがびっくりしてしまいました。
叔母には、母の声も姿もはっきり見えていたのでしょう。
「そうか、母さん、そんなに小そうなっとったかや。よう、おばちゃんにそう言うとったもんね。」
いいのよ、いいの、おばさん。


ヤマトリカブト 

 

「母さんとこ、行ってくる。」と出かけようとした父が、靴を履いて杖を持ったとたん、
「母さんとこ、行くんだったな。」と念押しするので、
「そうだよ、他んとこ、いかんでくれえや。別の女の人のとこでも、いかんでや。」
と言わざるを得ません。

私が蝿帳の中にいれておいた煮物の残りを捨てられてしまいました。
「忘れておるのんかと思った。」ですと。まあ、そういうこともあるけれど・・・
引き出し式のプラスチックケースを一生懸命持ち上げて、
「蓋があかんけど、どうすりゃあ、あくかや。」と聞いてきます。
「引っ張ればいいんだや。」とやって見せて。
「そうか、こわすとこだった。」と苦笑いしています。

仕方ないね、いいのよ、いいの。そんだけ年取ったんだから、どんどこ忘れるわ。

コメント
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