まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

鍛える

2009-03-09 12:49:31 | くらし

先週の父は忙しかった。
あかぎれがこんなにキレた、と指を見せ、
頭になんかできとる、見てくれ、と頭のてっぺんを見せ、
口がまずいような気がする、と言いつつ晩酌は欠かさず、
腹具合がどうもおかしい、と言いつつおやつをつまみ・・・

普段この手のことは言わない父だから、いちいち心配するのにいささか疲れて・・・
はああーー、とため息をつきながら、
「父さん、どうなっとるのだえ」と私。どこまで、どこが、どうなってるんだろうねえ。
ほんとに具合が悪いのかどうか分からないから、ここで鬼になることに決めた。



先日、二人して4本足につかまっていた時だから、金曜日のことだわ。
買い物に行かなくてはならないから、仕方ない、ようやくの思いで立ち上がった。
すかさず父が、「今日は6日だな」と言う。そうだよ、と返事すると、
「日めくりをめくってくれ」と指図の父。
「そりゃあ父さんの仕事だから、父さんやりなさい。私は知らん」
カレンダーくらいめくらないと、日にちを忘れるからね。私の配慮よ。
それに4本足につかまりっぱなしだから、少しは身体を動かさなくてはと。

「歩くのが面倒だ」とこうきた。あんれまあ、こんなことを言うようになったか。
おやっと心配したけれど、それで「はいはい」言う私ではない。
「そんなことでは駄目だよ、やってね、歩かにゃあ」
と捨て台詞を残してさっさと出かけたわけ。

土曜市に寄り、スーパーに寄り、薬局に寄り、油を売って帰ってみると居間に父がいない。父さん、と声をかけても返事がない。さては娘の仕打ちにグレてどこかへ行ったか?狭い家なのに、見つからない。
なんの、いないと思っていた台所にこもって薄暗い電灯の下で庖丁を研いでいたでないの。包丁研いでどうするつもりだったのかしらね。
ま、切れない包丁ばかりだと文句は言った覚えがあるけれど・・・
で、しっかり感謝の言葉と「その気になればできる」と励ましの言葉をかけた次第。

父は「いじめられてるみたいだな」と言う。
何をおっしゃるうさぎさん、私は父を鍛えているつもりよ。
だから、今日も母のところに行ってもらい、爪を切ってくるよう指図しました。はい!

コメント (2)
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