梨にそんな新種が生まれたのかって?
ちがいますちがいます、佐渡の方言です。
昨夜、所要があって遅刻友に電話。
「ね、お山の忘年会、出る?」と聞くと、
「いやもうずくなしになってしもて。あんまり出たくないのよね」って。
はああ『ずくなし』
いやあ、何年振りで聞いただろう。
私、「私らも使わんような佐渡弁でしゃべるね」と佐渡の同級生に言われるけれど、さすがに「ずくなし」は使わんかった。
じゅうぶんに「ずくなし」なのにね。
「ずくなし」って使うけれどどう説明していいか分からんので。調べたら、あったあった。
怠け者・根性なし・精気のないもの
どうよ、皆様。何となく否定的な言葉だな、とは察しがついていたでしょうけれど、そういう言葉なの。ぴったり。
遅刻友は「ずくがなくなって」
出かける約束しても、2,3日前になるとさっぱり行きたくなくなって約束を後悔して。
挙句の果てにはドタキャンすることもあるって。
家の中にいるとなあんにもする気がなくなって、引っくり返っているって。
「どうする?こんなにずくなしになって」
と、聞かれても困るけれど、私も「ずくなし」だから同病相哀れみ、かつ「どし(仲間)」がいたと喜び合い。
言いたかないが、もう年だからいいことにせんかっちゃ。と電話を切った。
こちら、私の原チャリ買い物途中の大木、イチョウ。
角っこに立ってずんと構えている。イチョウの周りにはお墓が。
もちろん、今はスッカリ葉が落ちているけれど、天を指す枝はそれはそれでキッパリ。
えらい!「ずくなし」の対極。
11月28日