ああ、もう、ほんとにいやになってしまう。
年はとりたくない、って年のせいにするけれど、ちがうわね頭がおかしい。
新しい年になったことだし、まずは第1番に免許証の更新手続きに行って来ようかと。
夫に顔写真撮ってもらい写真代金節約、だなんてなかなか。指定サイズに切り取った。
高齢者講習受講証明書ね、うん、ここにある。これこれ「証紙貼付証明書」
その他諸々。
準備万端整えて、警察署窓口へ。
受付前で書類を出すのにもたもた探していると「落ち着いてそちらで探してください」ですって。
もっとも。
で、見つかったので違う方に渡すと。
「高齢者講習、受けましたか?」 もちろん。
「書類がないですけど」
えっ?「証紙貼付証明書」を見せて、これじゃないですか?
「いえいえ、こういう書類ですけど」と見本を見せてくれる。
あらあ、絶句。そうだったわ。
自動車学校の人に、再発行できないから無くさないでくださいね、と言われていたんだった。
はなからそうだと思っていたそれは領収書だったんだ。
恥ずかしいったらありゃあしない。
「お家にありますか?」 目が泳ぐ。
あそこか?ここか?家の中を思い浮かべて、ああああると思います。言うしかないじゃないの。
えい、いざとなったら自動車学校に泣きつこう、と言い聞かせて落ち着く。
おまけに、「写真ですけど、顔が大きいのですよね」
えっ?なにそれ。いつも謙虚に小さくなって世の中渡っているのに、こんな時だけ顔が大きいなんて。
「前の免許証持っていますか」 もちろん。
「写真を比べてください、違いますでしょ。胸のところまでの写真が・・・」
ほんとだ、サイズばかり気にしてたけれど、ちゃんと人型も載っていたわ。
あああ。でもいいじゃんね、顔がデカいとよく分かって。
交通安全協会で撮影できますけど、と言われたけれど悔しいから断ったわ。
ね、どうせ書類不備で出直さなきゃいけないんだから、いいの写真はなんとかするわ。
終わったら久しぶりにバーゲンでも覗いて見ようかな、なんて目論見はすべて消えて。
意気消沈して帰った。ああ落ち込む、へこむ。
でもね、こうしちゃあいられない、書類のありかを探さねばと速攻で行動開始。
あちらを探し、ない!こちらを探し、ない!
残るはあそこよ。本棚に挟んでおいたあそこと、ひとつひとつ手に取って。
ありましたありました。
青封筒の表紙にでかでかと「免許」のマジック文字、えらい自分!そこだけは褒めた。
そんなわけで翌日再び出直し無事に手続き終了しました、はい。
ああ、これからもこんなこと何回もあるんだろうな、とため息が。