まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

幸せだねえ

2009-03-22 12:45:28 | くらし

昨夜、やれやれやっと着いたかと最寄り駅のバス停でバスを待っているとき、携帯がけたたましくなった。えっまたなんかやってくれたか、と番号も確認せず、耳に当てる。
もう、携帯=どきりが習い性になってしまったわ。

「もしもし俺だけど」聞き覚えのある声が。
「山行ってフキノトウ採ってきたから、おめんとこに持って行ったんだけど、玄関も窓も鍵がかかっとったが」
「父さんにてんぷらでもして食べさせて貰いてえと思って。時期のモンだしさ」
「朝、確かに会ったがなあ、どこ行ったんだと思って」
「そんなら帰ってきたときにまた」

私と時期を同じくして母上の生活の面倒をみるために、東京かr帰ってきた男子同級生からで。昨日の朝、母の施設からの帰り道、数ヶ月ぶりに出会って、元気?元気か?と言葉を交わしたばかりだったのです。
この年になってくると、男も女もない、好きも嫌いもない、会えば、どうしてる?となるから、顔を見たついでに思いついてフキノトウを持って来てくれたのね。せっかくなのに・・・残念だったわ。



(2006年のコンテナ)


同じクラスになったこともない話をしたこともなかった同級生とも、出会えば立ち話。そんな彼女とスーパーで、あら?あら、どうしてる?となって、お互いに介護関係の話になるわけで。偶然にも父と同じ施設でデイサービスを受けていることが分ったりして、話が具体的になってくる。
「おとうさん、普段はどうしているの?」と彼女。
身の回りの生活は手がいらなくて、一人で何でもできると言うと、
「あなた幸せねえ」としみじみ、ほんと、しみじみ言うのです。

義父さんの世話を一人で一手に引き受けている彼女。一から十まで彼女なしでは生活できない一部始終を話して・・・
そして、また、あなた幸せよ、と繰り返しました。

「お父さんは幸せだなあ」という言葉は何度もかけられましたが、「あなた、幸せだねえ」という言葉には「はっと」させられて。
ほんとうにそうだなあ、と、こうやってのんきに横浜に帰られる立場をありがたく思いました。


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張り切って

2009-03-21 08:48:46 | 佐渡の花

今朝、父が「迎えは何時だ?とこや、行ってこようかな」などとぬかすのです。
床屋なんぞに行ったら、2時間はたっぷりかかろうというのに。何を思ったのかしら。
「大丈夫だよ、3月の初めに行ったばかりだからきれいなもんよ。櫛で梳かしておけばいいが」と娘はフォローするのに懸命です。

2,3日前も持っていくお酒に例の如く名前を書いていて、
「1本足らんが」と文句をのたまうので、
「父さん元気になったもんだわ、1本足らんことが分かるだけでも大したもんだわ」と褒めているのか、けなしているのか分からない言葉をかけて大笑い。
ね、全く、お酒に関してはほんとに抜け目がない。

ま、男振りを上げて施設に行こうってんだから、張り切っていることは間違いないようです。今回は呼び戻される恐れはなさそうで・・・



3月の初めころは
トイレに行ってくるだけでよろよろするとは情けないと呟き
もう人生の夕暮れだなと諦観の言葉をはき
退屈だから寝るなんて言うようになり
父もこんなことを言うようになったか、とちょっと切ない思いがしていましたが。

最近はやや復活してきて
鏡でしみじみ自分の顔を眺めて
「顔じゅう、縮緬じわだ(当たり前だっつーの)」などと笑わせ
大相撲のテレビ観戦で、ふがいない大関陣の戦いぶりに
「資格がない!ただ負けて首振っとるだけだ!」と叱りつけ
「文芸春秋も持っていく、どうせ拝んどるだけだけど」と自己分析もきっちりできて
私を安心させています。

よい天気です。
曇天の空出かけるのとは気持ちが違います。父を見送ったら張りきって横浜に出発します。

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キクザキイチゲ

2009-03-20 08:58:57 | 佐渡の花

お山はどうか分からないけれど、平場では早春の花スプリング・エフェメラル(春の短命植物)、キクザキイチゲが花盛り。第1号発見から間がないのに、もうこれだけ花開いている。油断も隙もありゃあしない。
だから気になって気になって・・・消える時はあっという間。

ニリンソウおじさんの田んぼ近辺で

こんな崖でたくさん顔を見せて


田んぼ脇の土手にも



『佐渡の花』によると、島の南端小木深浦ではキクザキイチゲは「ヨメナカセ」といって、この花を嫁たちの春の山入りを告げる花としていたそう。
山での嫁たちの仕事は寒かろう、うちの嫁も寒かろう、という嫁へのいたわりの気持ちがこの名を生んだそう。
このほかにも
鷲崎など北の海岸地域ではフクジュソウのことを
宿根木ではナニワズのことを
畑野や新穂ではアゲラヒョウタンボクのことを
「ヨメナカセ」と呼んでいるそうだ。

ニリンソウの葉も大きくなっていた。私が横浜から帰った時には、花盛りになっているに違いない。

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めずらしくない

2009-03-19 12:36:55 | くらし

そういえば、彼岸の入りはいろいろありました。

墓参りの前に、インターネットを見ようと立ち上げたけれど、繋がらない。
またか!と、得意になった方法で直しにかかったけれど、繋がらない!
時間を置いて挑戦したけれど、繋がらない!
もうこれはこのせいに違いないと、怒りと不安がもくもくと。

横浜から帰って来た時、ネット料金未納のお知らせが届いていた。
使用は16日をもって封鎖します。と、そんな脅し文句まで付けてあって。
こりゃあたまらんとすぐ払ったのだけれど、何のお知らせもないから確かに入金されたかどうかは分からない。まあ、入金されたのだろうと。

ところがところが、繋がらないでしょ。もう頭に血が昇って、速攻で電話したわ。
私のネットが繋がらないのはどうしてでしょうって、NTTのどこかに。

・・・・はい!お察しの通り、そのせいではありませんでした。
入金されているって。料金のせいではないって。ついでにプロバイダの電話番号を紹介してくれて、パソコンもそばに置いといてとアドバイスもいただいて。
いっぺんに頭が冷えました。そっか。じゃあ、もう一度自分で解決するかって。

ん?なになに、ルーターの電源が入っていないだけでした。隣のコンセントのスイッチonにして、ルータースイッチoffにしていました。いやはや、めずらしくもない。


「こうなると可愛くないのよね」とわが身に照らし合わせて。


写真アップしたら思いのほか可愛いじゃないの


昨日の収穫です。ふきみそにしました。


本日の格言 『トウがたっても可愛いときがある』 おしまい!

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彼岸の入り

2009-03-18 15:23:59 | くらし

そうそう昨日のこと、昨日のことです。
マサチャンママが、「あのもんも、言いてえことがいっぱいあるはずだから・・・」
ってんで、遅刻友と3人で集合。私以外の皆は忙しいから、3人が揃うことはめったにないのです。



「これも人生!(byきっぱり)」などといえる立派な人は誰もいませんから、ひとしきり、ぐだぐだうだうだと回り持ちで述べ立てました。
なああ・・
そうだっちゃ・・
ほんとだが・・
と相槌は、ため息交じりで。そんなこんなのころ合いを見てマサチャンママ。

「まあ、今朝、花立てに行ったらの、うちの墓にまだ正月の松が立ってあったが。いやー、見栄がわーりーっちゃなあ、恥ずかしかったが。またうちの墓は境内にあってあそこは皆によう見えるから、よけいだったが」とこうきました。

いたいた、ここにもいたわ。私は笑ったね、大笑いしたね。同志よと肩をたたいたね。
だって、昨日ではないけれどほんの1週間も前、何の気なしに墓にでも行ってみようと行ったら、なんのなんの実家の墓にも、松およびユズリ葉が青々と供えたままになっていたでないの。
びっくりなんてものではない、誰が見ていなくても顔が赤くなったわ。すぐそばに住んでいながら、正月の花がそのまんまよ。2ヶ月もそのまんまよ。何たることか、ね。

家に帰って早速父に報告。
「父さん父さん、墓の松がそのまんまになっとったが。いやーびっくりしたっちゃ。2月にうちにいろんな事が起きたのは、そのせいだったんだよ。仏さんが怒ったんだわ。
いつまで正月飾りを立てとるんだ、いい加減にせいって」
と、にわかに信心深くなって、これでもう悪いことは起きるまいと勝手に安心した次第。

で、もちろん、遅刻友は、彼岸の入りだというのに墓にも行ってないから、我らからアドバイス。
「ね、やっぱり季節もんを供えては駄目だね。いつだか分らんものにせんと。菊がいいっチャ、菊にせえや。ありゃあいつでも出とるから分からんしね」
二人とも、マメに墓に行かないことなど反省しないで、そちら方面で結論付けました。はああああ、どうにもこうにもならんね。ほんと。

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甘エビ漁

2009-03-17 12:12:32 | くらし

心地よい空です、春だなあと実感します。
ストーブをつけなくても4本足だけで大丈夫。季節もこのまま突っ走ってほしいものです。

せっかく撮影許可をしたのに俺たちの雄姿はどうなっとるんだ、と叱られそうな雰囲気なので、まずは甘エビ漁の漁師さんたちを。(以前にも書いた記憶が・・・)
だって「それなりに撮ってくれ」って頼まれたもの。





先週の金曜日のこの日、風が冷たく寒かったのよ。
暖房ひとつなく、寒空の下で黙々と、漁をしてきた甘エビを分けている。
「大漁ですか?」と聞いたら、
「生活ができれば大漁だ」と何ともそっけない返事。

いやいや私は知っています、その箱詰めされて積み上げられた大きめ甘エビは、本土の方に流れていくのよ。そして、我らには、ちびっこいやつしか口に入らない。と僻むけれど、いいのよいいの、あんな寒空の下でお仕事している人たちですもの、ぜひ相応の値段がついてほしいもの。

私も一度でいいから、特大と箱に書いてあるやつを食したい。
じっと見つめていたけれど・・・ご相伴にあずかれませんでした。
いやしい根性を見透かされたのね。

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図書館の人

2009-03-16 12:33:19 | くらし

またやってしまいました「考える前にやってしまう」
確かに確かめたのになあ・・・と無駄な弁解。
指マークになったらクリックを、なんてお節介を焼いていながら、「三国志」の人形が同じ人ばかり出現して、なんだこれっ!ってびっくりされたことでしょう。
今朝、見なおして私は仰天。早速訂正しましたのでよかったら見直してくださいませ。

私が利用する図書館のお若い女性司書の方は、よくぞ適正な職業を見つけたと感心するくらい静かな人、無口な人。
そして、やはりひな壇に飾りたくなるくらい古風な顔立ちの人。
こちら回船問屋さんの人形たち。去年とはまた違った飾り付けでした。伺うと、毎年違っても何年も展示できるくらい保管してあるそう。すごいことです。



で、その司書の女性、一切無駄口はききませんが質問には的確に答えてくれます。パソコンで検索する手つきも早い。シリーズ本の何巻か分からなくて、うろ覚えの語句を言うだけなのに、ぱぱっと見つけてくれます。それだけでもう感心して・・・

彼女が、
「三浦しをんの新刊が入っていますけど、予約しますか?」と聞いてくれて、
「この前のなんだっけえーーとえーーと」思い出せなくてしどろもどろな私。
「『光』ですか?」すぐに彼女。
「そうそうそれそれ、気持ち悪くて途中で脱落したわ。途中放棄。だめだった」と私。
しをんさんの本をよく借りていることを覚えておいてくれたのね。
宮部さんの新刊本もすぐに教えてくれて予約してくれたわ。
見開きの絵のコピーを頼むと、言わなくてもわざわざA4で大きくとってきてくれる。

いくら借りる人が少ない図書館でも、そういう細かい気遣いを見せてくれると、
「やるなお若い人!」と応援したくなります。

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岩佐家の雛

2009-03-15 14:51:12 | くらし

坂道を登ってそこが岩佐家
   


玄関を開けると、今は首都圏に住んでらっしゃるご当主が迎えて下さる。
この相川ひな祭りのため、お仕事を休まれているとか。
事前に来島して、奥様と飾り付けをしたそうです。ありがたいことです。
全部見ていただきたいのですが、泣く泣く・・・
(指マークに変わる写真はクリックしてください)

まずはお二方に敬意を表して



下の8体のお人形は鑑定していただいた結果、
いずれも江戸時代後期の作だそうで、大変立派でした

「三国志」の人形はいずれも木で作られているとのこと

                  

      この可愛らしい人形は岩佐家にとっては大変意味があるものだそうで・・


なによりも、接待して下さったご当主をひな壇に飾りたいと思ったくらいで
それほど上品でいいお顔をしてらっしゃた


 

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荒海

2009-03-15 13:16:19 | くらし

相川のひな祭りに行って来ました。お雛様より先にこちらの迫力に驚いて。



昨日の風がすごかったから。
両津湾内では、まず見られない光景です。
(実際はもっともっと波が大きい。しぶきが霧のように見える。腕の下手さに泣く)

お雛様は後ほど・・・

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とんでもない話

2009-03-14 09:21:00 | くらし

今はぐうぐういびきをかいて寝ている父が、ちょい前、地図帳を見ながら、
「南京虐殺のことを覚えておるか?」と聞くのです。えっ???
「そんなこと覚えていなよ、私、まだ生まれておらんが」と言ってもさらにさらに、
「小学生だったか?」とダメ押しをするのです。ふきだしたね。
何をおっしゃることやら。
「父さん、私は戦後生まれだや。小学生だったら父さんより年上になるが(ほんとか?歴史は苦手)」と抗議。
当のご本人は「そうか」と言ったきり知らん顔で。あまりにあまりなので、思い出し笑いが止まりません。



それでもひと頃よりは気力が戻って来てほっとしています。
昨日一昨日と母のところに行って来ました。

昨日は、母さんどうだった?と聞くと
「目を開けとったが。見つめておった。」
よかったじゃないの、ね。
「分かるか?って聞いても知らん顔しとった」って。
夜には「よく見つめていて、誰?という顔をしていた」
と自分の日記を読みあげていました。

冷凍庫の中に残り物のお皿やどんぶりを入れるくらいですから、これからも宇宙人的会話は続くね。ま、そんなのはどうってことない、おかしいんだから笑っていられるもの。(こんな暢気なことを言っていられるのも今のうちだけ)
元気をなくされるのが一番さびしい。

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