「さっきな」は「先ほど」や「今しがた」や「ちょっと前」の意。
例文
「さっきな わたした しりょう よんで くれた かい」=「先ほど渡した資料を読んでくれましたか」
「さっきな かのじょ から でんわ が かかって きた ぞ」=「ちょっと前に彼女から電話が架かってきたぞ」
「さっきな まで にわ に じょうびたき の おす が いた だ よ」=「ちょっと前まで庭にじょうびたき(尉鶲)の雄がいたのですよ」
「さっきな まで ふってた あめ が いま は ぼたんゆき に なってる じ」=「先ほどまで降っていた雨が今は牡丹雪になっていますよ」
「どうも みち に まよった わね。 さっきな の わかれみち まで もどった ほう が いいね」=「どうも道に迷いましたね。 先ほどの分かれ道迄戻った方が良いですね」
「みぐさい・みぐせー」は「見苦しい」や「みっともない」の意。
例文
「みぐせー いいわけ する な」=「見苦しい言い訳をするな」
「みぐさい まね しないで おくれ」=「みっともない真似はしないでください」
「うんまい」は「うまい」や「美味しい」の意。
例文1
「うんまい もん」=「美味しい物」
「うんまい んね」=「美味しいですよ」
「うんまい です ね」=「美味しいですね」
「こん いちご あまくて うんまい わ」=「この苺は甘くて美味しいわ」
例文2
※織田信長と豊臣秀吉と徳川家康は幼馴染と言う仮定での会話
こくがあって うんまいらーめんせー。」
豊臣秀吉 「やっぱ うんまい かい。
そこのらーめんがうんまいってひょうばんせー。
例文2の標準語(?)訳
豊臣秀吉 「織田さん 今度出来たあそこのラーメン屋のラーメン もう食べましたか。」
織田信長 「あそこのラーメン屋って 何処のラーメン屋さんですか。」
豊臣秀吉 「ほら あそこですよ あそこ。
徳川さんの家の斜め前にできたラーメン屋さんです。」
織田信長 「はい はい 分かりました分かりました。
豚骨ベースのラーメンを食べさせてくれるところですね。
もう三回程行って食べていますよ。
こくが有って 美味しいラーメンですよ。」
豊臣秀吉 「やはり 美味しいですか。
そこの(お店の)ラーメンが美味しいと評判ですよ。
織田さんも美味しいというのですから やはり一度は食べに行かなくてはなりませんね。」
我が家の松本弁 「まつめる」
「まつめる」は「年少者等をよく世話をしかわいがる」や「事がうまく運ぶように中心となって皆の世話をする」の意。
例文
「ねんちょう の いとこ が まつめて くれる もんで いとこ どうし なか が いい だいね。 ありがてー こん せ」=「年長の従兄が世話してかわいがってくれるものだから従妹同士仲が良いのですよ。 有難い事です」
「どういうわけ か なんか ありゃー まつめる もん が でてきて きがつきゃー みんな で わいわい いいながら も たいしょ できる だいね」=「どういう訳か何か事があれば世話するものが出てきて気がつけば皆でわいわい言いながらも対処できるのですよ」
「ら」は「だろう」や「でしょう」の意。
例文
「する ら」=「やるでしょう」
「やった ら」=「やっただろう」
「もー いー ら」=「もう良いでしょう」
「ほめられた ら」=「褒められたでしょう」
「この ぼうし いー ら」=「この帽子良いだろう」
「さくら いつ さく ら」=「桜は何時咲くでしょう」
「まってりゃー そのいと さく ら」=「待っていればその内咲くでしょう」
「おれ の やきいも たべちまった ら」=「俺の焼き芋を食べてしまっただろう」
「あしたの ぼうねんかい おめー も でる ら」=「明日の忘年会はお前も出るだろう」
「おめー きのんな せんせー に おこられた ら」=「お前昨日先生に怒られただろう」
「おめー いま ないてた ら。 なに が あった だ」=「お前今泣いていただろう。 何があったのだ」
「きょう は はやく けーって こいって いった ら」=「今日は早く帰って来いと言っただろう」
「かぜ が はやってる で ますく してた ほう が いい ら」=「咳が出ているからマスクをしていた方が良いでしょう」