都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。論文や講演も。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

MITが恵比寿でグローバル・スタートアップ・キャンパスに参加という

2023-05-29 02:57:41 | 都市経営

G7広島での日米首脳会談にて( https://news.yahoo.co.jp/articles/c60da0cc440afc1992d4c61d92f706817f670264 )との発表があった。

 MITはいまや近くのオフィス・パーク(前は倉庫・工場跡地)のBio Genなどとゲノム研究(医療はHarvard Medicalと分担)で伸長している。歴史を探ると、インターネット(Darpaとのつながり)、メディア・ラボ、そしてゲノムの世代は10数年で交代している。

 東京の恵比寿が都心というかどうかは別にして、どこと共同研究なのか訝る。日本でAIなどに関連するならゲーム産業やボーカロイド(初音ミクなど)位だろうか。Sloanでの経験から考えると:

 ケンブリッジは関連産業の集積が隣地にあること、世界からの優秀人材が豊富なこと、MIT内に不動産学部がありキャンパス開発を兼ねていること、実業のレクチャラーやボストンの投資顧問とのつながりにより実学や起業の下地のあることが立地のメリット(大学とリエゾン産業クラスター)だ。

 果たして、恵比寿で東大あたりと協業を図るのだろうが、分野を特定しないと総花的になる。ゲノム関連企業なら日本の製薬の参加も不可欠だが、それなら日本橋近くの方が良い。

 かつて、名古屋市はボストン美術館の膨大な保管美術品の展示活用をもくろんで、名古屋ボストン美術館( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%8D%E5%8F%A4%E5%B1%8B%E3%83%9C%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%B3%E7%BE%8E%E8%A1%93%E9%A4%A8 )を作ったが契約など問題があり閉館に至った。

 MITのメリットはなにか。アメリカの大学・大学院の授業料などのコストは数千万円に及ぶ。儲かる職業や仕事を狙っている。ビジネス機会がないと良い人材は我が国に来ないと思われる。昔ならトヨタのカンバン方式の研究をしたCusumano( https://en.wikipedia.org/wiki/Michael_A._Cusumano )は今も日本の大学との関係がある。

 さらに、東京でも渋谷や赤坂など、ITC系や外資系が多いクラスターなら集客もあろうが、MITはNerd(オタクというより工学でのいたずら)の誇りがある。( http://www.mit.edu/people/dmredish/wwwMLRF/links/Humor/MIT_Nerd_Test.html )MIT内での数々のいたずらも。( https://en.wikipedia.org/wiki/Hacks_at_the_Massachusetts_Institute_of_Technology )  

恵比寿の駅からの通行ブリッジにSmoot( https://en.wikipedia.org/wiki/Smoot )でも作ると良いかも知れない。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« スターバックス・コーヒー 京... | トップ | 焼肉 弘商店 四条高倉(京都... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

都市経営」カテゴリの最新記事