都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。論文や講演も。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

青木昌彦の経済学入門(青木昌彦):知的興奮がある、入門書というより成果や講演まとめ

2014-09-11 05:28:12 | マクロ経済
 制度学の泰斗、楽しめる。しかし、入門書では全くない。4つのドメイン、経済・社会・政治・組織内の交換の観点をとりまとめている。知見は多い:
・バブル崩壊以降は「移りゆく30年」で1世代相当の制度の変革→終身雇用からの転換など、均衡の移行期
・金融工学の倫理観のなさ:CDSは他人の金のゲーム、アメリカで資産対収入が4から6へ増大
・ナッシュ均衡(Beatiuful Life):他の人がルールに従っているなら、そのルールに自分も従うのが最善の戦略
・ゲームの実査上のルールが制度
・制度のマトリクス:戦略→(共同生成)→均衡→(要約・確認)→内生的ルール→(整合化)→ビリーフ→(制約かつ能動化)→
・プロセスとしての制度観:戦略→(共同生成)→ゲームの回帰的状態→(要約・裏付)→公的表現→(調和)→期待と評価
・古い制度(慣性 Inertia)→ドメイン・リンケージ(Linagae)の展開→新しい制度
・山形浩生の質問:20年くらい前は大学が情報共有の場だった、シリコン・バレーはModulization,
Option Value + Tornament Value
・国家の発展
①A 農業のマルサス的局面
②M 農業から工業への転移期
③G AからMへの政府の開発国家的役割、高い出生率
④K クズネッツ効果 労働移転による所得の急上昇
⑤C 会社経済Corporate 改善効果
⑥PD ポスト人口動態変化、現代的成長局面での人口的転移(Demographic Transition)
・上意下達はリスク・複雑度の低い場合、開放ルールは中ぐらい、擦り合せは高いに適合

 他の本を読んでみたが、難解で歯がたたなかった

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