徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

コリオグラファー ~ デヴィッド・ウィンターズ ~

2012-01-06 17:15:38 | 音楽芸能
 最近では踊りと言えば日本舞踊しか見なくなってしまったが、僕がもともと踊りに興味を持ったのは、同世代の多くがそうであったように映画「ウエスト・サイド物語」がきっかけだった。自他ともに認める映画少年だった僕は、映画雑誌「スクリーン」を毎号隅から隅まで読破していて、この映画についても見る前から多くの情報を仕入れていた。その中で僕が注目したのはジェッツの一員、A-ラブを演じるデヴィッド・ウィンターズ。数少ないブロードウェイ・ミュージカル版「ウエスト・サイド物語」にも出演している凄い踊り手だと知った。だから公開された映画を見た時も、僕の視線はナタリー・ウッドでもリチャード・ベイマーでもジョージ・チャキリスでもなく、デヴィッド・ウィンターズを追っかけた。それからしばらくしてディスコブームがやってきた。久しぶりにアメリカのTVディスコ番組で彼の姿を見た。コリオグラファー(振付師)として、すっかりディスコ・カルチャーの旗手のような存在になっていた。その後も映画やTVでコリオグラファーとしてはもちろん、プロデューサーやディレクターとしても活躍したようだ。おそらく彼は今日のヒップホップへと繋がるアメリカにおけるダンスの系譜の中で重要な役割を果たした一人に違いない。


映画「ウエスト・サイド物語」右から3人目がデヴィッド・ウィンターズ


エルビス・プレスリーとアン・マーグレットが共演した「ラスベガス万才」
この映画で振付を担当したデヴィッド・ウィンターズが一瞬登場する