徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

長唄 鏡獅子 ~ 第47回熊本県邦楽協会演奏会より ~

2012-01-30 18:32:21 | 音楽芸能
 2月、歌舞伎俳優の中村勘太郎が「六代目 中村勘九郎」を襲名する。新勘九郎が襲名披露公演で踊るのが「鏡獅子」という歌舞伎舞踊。祖父の六代目尾上菊五郎から父勘三郎へと受け継がれた難曲に新勘九郎も挑む。
 昨年12月に行われた熊本県邦楽協会演奏会から、この「長唄 鏡獅子」を聴いてみる。

 「鏡獅子」についての解説を「日本芸術文化振興会」のウェブサイト 歌舞伎への誘い ~歌舞伎鑑賞の手引き~ で確認してみた。

▼春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)
 明治時代に九代目市川團十郎(いちかわだんじゅうろう)が、初演した長唄舞踊(ながうたぶよう)です。小姓の弥生(やよい)が将軍の前で踊りを披露し、飾られた獅子頭を手にすると獅子の精が乗り移る、という内容です。前半は気品のある女方、後半は荒々しい獅子の精という対照的な役を一人で踊り分ける点に見どころがあります。九代目團十郎の死後、上演が途絶えていましたが、六代目尾上菊五郎(おのえきくごろう)が復活させて当り役として以降、現在でもたびたび上演されるようになりました。