徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

ALWAYS 三丁目の夕日'64

2012-01-25 18:43:49 | 映画
 「ALWAYS 三丁目の夕日'64」を観た。このシリーズの特長であるヒューマン・コメディとしての出来映えには文句のつけようがない。しかし、かつて映画「BALLAD 名もなき恋のうた」でボランティアスタッフをやったほどの山崎貴監督ファンとしてちょっと辛口のコメントをしたい。まず僕には3Dは必要なかった。もちろん2D版も同時上映されているので、そっちを見ればという話なのだが。もともと今の3D映画の立体紙芝居的な見え方が好きではないのだが、それでも今回は東京オリンピックのダイナミックな場面が3Dで見られるのかと期待したのだが、そんなシーンはなかった。CG慣れしている眼に新鮮なインパクトを与えてくれるようなシーンが欲しかった。この時代は戦後から高度成長期へと移り変わる端境期で、風俗や世相も多様化しつつあり、描き方も前作、前々作の時代のようには単純ではなく難しかったと思う。東京の抜けるような青空でブルーインパルスの描く五輪の輪を仰ぎ見た一人として、時代の空気を感じるという面では若干不満の残る面があったのは残念だ。