徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

漱石悶々

2016-12-01 17:31:28 | 
 今年は漱石没後100年ということで、漱石を題材にしたドラマが盛んだ。先般は妻・鏡子の視点から漱石との波乱万丈な夫婦生活を、尾野真千子と長谷川博己のコンビで描いた「夏目漱石の妻」(NHK総合)が放送された。
 そして今度は、漱石と京都祇園の茶屋「大友」の女将・磯田たか女とのエピソードを豊川悦司と宮沢りえのコンビで描く。12月10日のNHK・BSプレミアムで放送される単発ドラマ「漱石悶々」がそれ。(後7:30~9:00)

 漱石が明治40年(1907)に職業作家として初めて朝日新聞に連載した「虞美人草」は、祇園の旅館で執筆したという。友人の高浜虚子とともに初めて「都をどり」を見たり、祇園の一力で舞妓たちと雑魚寝をした一夜の話や、茶屋「大友」で倒れ、10数日寝込んだ話などが虚子の随筆「漱石氏と私」の中に出てくる。下記はその一部。