徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

阿波徳島のはなし。

2016-12-21 21:25:16 | 
 今夜の「ファミリー・ヒストリー」(NHK総合)は北野武の登場。ルーツが徳島だというのはちょっと意外。
 徳島といえば、家内と二人で四国一周ドライブ旅行をしてから8年が過ぎた。この旅行の主目的が、天才少女詩人・海達公子のルーツである徳島県美波町を訪ねることだった。ノープランのいい加減な旅だったのだが、現地の方々のご親切に助けられて目的を達成することができた。撮影しそこなったポイントは、後日、わざわざ現地へ出向いて撮影した写真を送っていただいたり、追加資料を送っていただくなど、阿波の人々の温かさは一生忘れられない。
 江戸時代、14代284年にわたって徳島を治めたのは蜂須賀小六を祖とする蜂須賀家。子どもの頃よく読んだ豊臣秀吉の伝記に登場する野盗の頭目が蜂須賀小六。荒々しい大男のイメージが定着しているが、これは後世の創作で実は小柄で頭の切れる参謀タイプだったらしい。尾張国蜂須賀郷の生まれで、秀吉の四国攻めで功を挙げ、阿波国を与えられた。それまで近江、播磨、阿波と領地が変わったらしい。「ジャパンブルー」といわれる「阿波藍」や前任地の播磨から技術移転した製塩など産業振興にも力を発揮した。
 ちなみに蜂須賀家の家老中村右近の側室の子が、歌舞伎の初代中村勘三郎であり、能楽の肥後金春流中村家とともに尾張国中村を本籍とするそうだ。


かつて日本全国はおろか、朝鮮・中国まで販路を開拓した阿波の海産物行商人「阿波のいただきさん」