徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

56年の時の流れ

2016-12-04 22:30:48 | 熊本
 今から56年前の昭和35年(1960)、熊本国体が開催された。それを期に、熊本城の大小天守閣などが復元された。城内にはその他、県営プールや藤崎台県営野球場などが造られた。
 9月27日には熊本県の天皇杯獲得をかけて、少年男子水球の決勝戦、熊本対京都戦が県営プールで行われた。当時中学3年だった僕はこの試合を見に行きたかったが、この日は平日で登校日、教室でドキドキしながら朗報を待った。残念ながら熊本の済々黌は敗れ、天皇杯は東京が獲得した。翌年、僕は済々黌に入学し、水球部に入部した。


昭和35年(1960)熊本国体水球決勝、濟々黌(熊本)対鴨沂高(京都)の熱戦



 それから56年目の今年、4月の熊本地震により、熊本城は天守閣を始め各所で甚大な被害を蒙り、痛々しい姿を見せている。
 地震被害の修復が終わり、営業を再開した桜の馬場城彩苑の涌々座。ここで僕は舞踊団花童の舞台を見ながら、ふと56年前のことを思い出し、しばし感慨に耽った。その舞台の下には、かつて先輩たちが汗と涙を流した県営プールがあったのだ。