徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

鶴岡市の伝統芸能と熊本

2019-05-05 22:13:28 | 日本文化
 ブログを通じて交流させていただいている「無題・休題-ハバネロ風味-」さんに山形県鶴岡市の伝統芸能が紹介されていました。今回紹介されていたのは鶴岡市山五十川地区に伝わる「山戸能(やまとのう)」と「山五十川歌舞伎(やまいらがわかぶき)」。「山戸能」の起源はなんと平安時代前期の貞観年間にさかのぼるといいます。観阿弥・世阿弥によって能が大成される500年以上も前のことです。一方の「山五十川歌舞伎」は江戸時代中期、宝永年間に始まったそうです。この二つの芸能は一緒に演じられる神事芸能で山形県指定無形民俗文化財となっています。
 鶴岡と言えば、加藤忠広公が寛永9年(1632)に改易となり、配流先となった地で熊本にもゆかりの地です。同じ鶴岡市の黒川地区に伝わる黒川能(国指定重要無形民俗文化財)は、2011年(平成23年)に清正公生誕450年・没後400年記念行事の一環として熊本へ招かれ、加藤神社境内で上演されました。またいつか再演されることを期待しています。


山戸能「船弁慶」