徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

芹生柿の掛け干し

2020-12-07 21:55:38 | 熊本
 今日夕方のRKK熊本放送情報番組で、天草の高級干し柿「芹生柿(せりうかき)」の収穫と掛け干しを紹介していた。この「芹生柿」はそんなに古い歴史があるわけではなく、平成5年 (1993)に天草市五和町手野地区の一軒の民家の庭先に突然生まれた渋柿の品種だそうである。この手野地区は昔から水が綺麗で田芹が繁茂し「芹生の郷(せりうのさと)」と呼ばれていたので、その名を「芹生柿」と付けたという。


 そこでふと思い出したのが京都の「芹生の里(せりょうのさと)」。京都市北部の山里である。菅原道真をモデルとした人形浄瑠璃および歌舞伎の演目「菅原伝授手習鑑」の舞台となっている地でもあるが、僕がまず思い出したのは「小原木踊」の詞章。「小原木踊」については、芸能史研究家の小笠原恭子さんによる「コトバンク」の解説に次のように記されている。
▼小原木踊
 中世末から近世初頭にかけて流行した踊歌(おどりうた)。中世小歌にもよまれている京都八瀬の大原女の姿をうたったもので、中世後期からの風流(ふりゆう)踊の盛行とともに諸国に広まった。歌舞伎踊を創始する以前の、出雲のお国も踊っている。〈沈(じん)や麝香(じやこう)は持たねども、におう(荷負う,匂う)てくるは焼(たき)もの〉などの歌詞を持つ。その断片は、江戸時代の歌謡の中にとり入れられて長く伝わった。

 その詞章は次のとおり。


重要無形民俗文化財「綾子舞 ~小原木踊~」(新潟県柏崎市)