徒然なか話

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邪馬台国どこに

2023-07-04 21:44:02 | 歴史
 今夜のNHK「クローズアップ現代」は「邪馬台国どこに」と題して、先月、新たな石棺墓が発掘された佐賀県吉野ヶ里遺跡の話題を取り上げた。今のところは副葬品などは発見されず、石棺に赤い顔料が塗られていた痕があり、身分の高い人の墓であることが推測されるという程度なので「邪馬台国」云々はまだ早過ぎると思うが、これから続く「謎のエリア」の発掘が楽しみではある。
 思えば、佐賀県吉野ヶ里町に、弥生時代の大規模な遺跡が発見されたのは、1989年の2月だった。発見翌日のNHKは朝7時のニュースワイドで「女王卑弥呼の住まいか・・・」というセンセーショナルなアナウンスが流れたのを今でもよく憶えている。僕にとって思い出深いのは、大規模遺跡発見フィーバーも冷めやらぬ翌年の夏、吉野ヶ里からほど近い佐賀県の鳥栖工場に転勤したからである。工場従業員の中にも地権者がいたりして社内にも少なからぬ波紋が生じていた。工場の脇を走る国道34号線を佐賀市に向かって10分も車を走らせると吉野ヶ里遺跡に着くので、何度か見に行ったが、まだ遺跡として整備が始まったばかりであまり見るべきところはなかった。
 今回の番組でも邪馬台国九州説、近畿説それぞれの立場の研究者が今回の発見について見解を述べていたが、いずれにせよ、まだ確定できる判断材料はない。今後も各地で遺跡発掘が行われ、新しい発見もあると思うが、個人的には邪馬台国は古代ロマンとして永遠に謎のままであってほしい。



佐賀県民謡「万歳くずし」