徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

8年ぶりの頓写会賑わう

2023-07-24 10:05:45 | イベント
 昨夜行われた本妙寺頓写会は、参道の露店出店が復活し、8年ぶりの人出で賑わった。仁王門を上ったところに古くからある仏具店の高齢の女将が木製長椅子に腰かけて店先を通る人の流れを眺めていた。「8年ぶりですね」と声を掛けてみた。「そうですね。前より多いようです」と言う。仁王門から胸突雁木までの桜馬場は人で溢れ、なかなか前に進めない。蒸し暑さの中をやっとの思いで大本堂の前まで来ると体中から汗がにじみ出すのを感じる。大本堂前で写経を納める行列が出発するのを待ち、行列を見送った後、浄池廟拝殿前の混雑を考え、大本堂の前と胸突雁木の下で参拝し、浄池廟参拝は日を改めることにした。
 帰り道、京町台への榎坂を上っていると、うしろからカツカツと靴の音を響かせながら中年女性が駆け上って来た。振り返ると「暗くて怖いので」と息を弾ませていた。「頓写会ですか?」と尋ねると「ハイ!」と頷く。「人出が凄かったですね!」と言うと、「前より多かったですね」と言って足早に去って行った。


修復なった仁王門へ上る人々


参道には延々と続く人の列


本妙寺大本堂前にはふだんは見ない人々の群れ


大本堂階段にはぎっしりと献灯が


法華の太鼓を叩きながら写経を納めに浄池廟に向かう僧侶と信者の行列


暗くなるに従い益々胸突雁木を上る人の数が増える