徒然なか話

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漱石気分で能を楽しむ

2023-12-10 19:47:22 | イベント
 今日は夏目漱石内坪井旧居で行われたイベント「漱石気分で能を楽しむ」に参加した。観世流の薬師堂隆子先生による「お能のイロハ」のお話の後、薬師堂先生と茨木國夫先生お二方により「高砂」と「井筒」の仕舞披露があった。その後、参加者全員により能の所作の基本である「カマエ」と「ハコビ」および扇のかざし方について先生の指導を受けながら体験した。能の公演は何度も拝見しているが、自ら所作をやってみたのは初めて。なかなか難しいものだ。
 漱石と能については、7年前の漱石来熊120年記念年の際、演能が予定されていたにもかかわらず、実現することなく終わったことはガッカリした。新作能の企画がまとまらなかったらしいが、われわれ能楽ファンは何も新作能を期待しているわけではない。「熊野」でも「高砂」でもいいし、2002年に法政大学能楽研究所が創作した新作能「草枕」でもよかったと思う。次は来熊130年になるのか、140年になるのかわからないが、ぜひ演能を実現してほしい。そんなことを思いながら漱石内坪井旧居を後にした。


先生方による仕舞披露