徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

茶室仰松軒と四つ御廟

2023-07-15 19:21:10 | 歴史
 お盆の墓参りは昨日済ませたが、今日は所用のついでに立田山麓の泰勝寺跡(立田自然公園)に立ち寄って肥後細川家の墓所「四つ御廟」にお参りに行った。入門受付で「今日は生け花の個展をやってますよ!」という案内があったので、まずは「茶室仰松軒」へ向かった。まだ他には誰も来ていなかったので、昨年も一度お会いしたことがある花芸安達流の内山先生に作品それぞれについてご説明いただいた。僕の後に5,6人の方が来られたが、皆さん「茶室仰松軒」の中に入って観覧するのは初めてだったようで興味津々「今日はラッキーだった!」と喜んでおられた。一人の年配男性の方が「ガラシャ廟」の場所を内山先生に尋ねておられたので「私も今から行きますのでご案内します」と言って連れて行った。その方は「ガラシャ廟」だけが目的だったようだ。
 ところで明後日は423回目の「ガラシャ忌」。いつにも増して念入りにお参りした。


「茶室仰松軒」の中を見るのは4,5回目か


内山先生の作品の一つ。和紙の花器にホオズキを生けたもの


細川家立田別邸ではウェア関係の個展が行われていたが、オジサンは入ってはいけない雰囲気だった

   ▼創作舞踊「細川ガラシャ」
2014.4.6 水前寺成趣園 「水前寺まつり」
演奏:Viento ケーナ:吉川万里 シンセサイザー:竹口美紀
鳴物:中村花誠・今村孝明
振付:中村花誠
舞踊:ザ・わらべ(中村くるみ・上村文乃)・黒木界成

百貫の港とハーンの長崎行

2023-07-14 18:23:08 | 文芸
 今日、玉名に行った帰り道は海沿いの国道501号線を帰ることにした。この道の愉しみの一つが、百貫港灯台の近くに車を停め、ボンヤリと海を眺めながらひと時を過ごすことだ。晴れた日には有明海の向こうに雲仙がきれいに見えるのだが今日はあいにく霞んでいて見えなかった。この景色を眺めているといつも必ず思い出すのが、ここから船で長崎を目指したラフカディオ・ハーンのことである。明治26年(1893)の7月、ハーンは百貫港から小舟で出港、沖合で蒸気船に乗り換えて長崎へ向かうつもりだったが、この蒸気船がなかなか来ない。7月下旬の舟上は相当暑かったに違いない。散々待たされてやっとの思いで長崎に渡った。ところが長崎のあまりの暑さにほうほうの体で帰ってくる羽目になる。しかしこの後、三角港で「夏の日の夢(THE DREAM OF A SUMMER DAY)」を見ることになるのである。この時の経緯を友人の東京帝大教授バジル・ホール・チェンバレン宛の手紙で次のように書き送っている。

 七月二〇日の早朝、私は、一人、熊本を出発し、百貫(ひゃっかん)経由で長崎へ向かうつもりでした。熊本から百貫までは人力車で一時間半あまりの距離でした。百貫は水田の中の、くすんだ小さな村です。土地の人たちは淳朴で善良です。そこで、漢文を勉強している生徒の一人に会いました。そこからは、小舟で蒸気船に向かいます。この舟の舳先へさきは壊れていました。コールリッジの詩にあるような静かな海をゆらりゆらりと四里ばかり進んで行きました。それは退屈でした。そして、停泊して一時間以上も待たされましたが、海面をじっと見ていると、さざ波が繰り返し/\押し寄せて来るので、まるで反対方向に引っ張られて動いているような、奇妙な錯覚を覚えました。他には見るものとてありません。ついに、私は、はるか水平線上にコンマを逆さまにしたような船影を見つけました。それが近づいて来ます。ついに、ボーッという汽笛を聞いたときは、嬉しくなりました。けれどそれは別の船でした。先の小舟に乗ったまま、さらに一時間も待たされたあげく、やっと目当ての船が現れたのです。


百貫港灯台


新日本風土記「うたう九州 長崎、佐賀、熊本の旅」

2023-07-12 20:25:26 | テレビ
 来週7月18日(火)午後9:00からBSプレミアムで新日本風土記「うたう九州 長崎、佐賀、熊本の旅」が放送される。新日本風土記は大好きな番組で、朝崎郁恵が歌うテーマ曲の「あはがり」や語りの松たか子などもいい。今回は熊本を含む九州3県のうたにスポットが当てられているようで楽しみだ。曲目は発表されていないので予想される熊本関係のうたを並べてみた。

▼NHKの概要説明
 民謡、わらべ歌、歌謡曲、Jポップまで九州は「うた」の宝庫。異国情緒漂う長崎では「長崎は今日も雨だった」など数々のご当地ソングが生まれ、地元さだまさしの名曲に熱い思いを寄せる人々も。佐賀県からは、玄界灘でのクジラ漁黄金時代を伝える「鯨骨切り唄」。「五木の子守唄」や「おてもやん」など民謡が有名な熊本では、西南戦争の激戦を歌う「田原坂」が今も小中学校で歌い継がれる。風土と人が紡いできた歌をめぐる物語。







※NHKより放送内容変更のお知らせ
 7月18日(火)は予定を変更して「東京の野菜」をアンコール放送します。「うたう九州 長崎、佐賀、熊本の旅」の放送日は、後日あらためてお知らせします。

人間五十年、下天の内をくらぶれば

2023-07-11 22:18:25 | 古典芸能
 福岡県みやま市の大江幸若舞「敦盛」の映像をYouTubeにアップして8年が過ぎ、これまで多くの方々に見ていただいた。その間ご質問をいただいたことも何度かある。最近では「幸若舞」に関するブログなどもよく見かけるようになったが、そんな中に「オヤ?」と思う解説も散見される。その一つが、信長もこれを謡いながら舞ったと伝えられる「敦盛」の有名な詞章
「人間五十年 下天の内をくらぶれば 夢幻の如くなり」
というくだりのことだ。これは
「人の世における50年は天上界の中で最も劣っている天でも一日にしかあたらない。夢幻のようなものだ」
という意味だと理解しているが、「人間五十年」の読み方について「じんかん」が正しく「にんげん」は誤りという説明をされている方が意外と多い。何か根拠となる史料でもお持ちなのだろうか。
 下のYouTube映像を見ていただきたいのだが、太夫・シテ・ワキの舞手たちは「にんげん」と発音しているし、その下の幸若舞の詞章集である「舞の本」を見ると「にんげん」とルビがふってある。
 また、僕が読んだ史料には「じんかん/にんげん」いずれもありと書かれていた。


奈良絵本に描かれた母衣を着けた敦盛の絵図





幸若舞の詞章集である「舞の本」の「敦盛」の一部

出水神社薪能 4年ぶり⁉

2023-07-10 18:38:44 | 古典芸能
 コロナ禍のため、ここ3年中止された出水神社薪能が4年ぶりに開催されます。
  • 日 時:8月5日(土)18:00~
  • 会 場:水前寺成趣園能楽殿
  • 演 目:能「熊坂」(前シテ 網谷洋志 後シテ 田中秀実)
 能「熊坂」:牛若丸や金売吉次の一行を襲った盗賊熊坂長範が逆に牛若丸に討ちとられる。亡霊となって旅僧の前に現れた熊坂が、牛若丸との大立ち回りを再現、討ちとられた無念さを旅僧に語る。


遊水池のほとりを浴衣姿で能楽殿へ向かう能好き女子


能「熊坂」の一場面(2013年熊本城薪能より)



そもそも歌舞伎のはじまりは

2023-07-09 18:11:41 | 古典芸能
 下の「歌舞伎のはじまり」という文章は、江戸時代前期の万治年間(1658年~1660年)に、浄土真宗の僧侶で仮名草子作家でもあった浅井了意(あさいりょうい)という人が書いた「東海道名所記」の中に出てくる歌舞伎の草創期についての記述である。この頃は歌舞伎の始祖といわれる出雲阿国も既に世を去っていたと思われるが、阿国と生きた時代が重なる浅井了意が書き残した話だけに、とてもリアリティを感じさせ興味深い。
 阿国歌舞伎は様々な文献によれば、大別すると「ややこ踊り」「茶屋遊び」「念仏踊り」の三つが主要な演目だといわれ、一部の題名や詞章が伝えられているだけで、音楽や舞踊についてはほとんどわかっていない。「ややこ踊り」は初期の演目で若い女性による舞踊。狂言小舞などの中世芸能をもとにしたとみられ、小歌と四拍子(笛・小鼓・大鼓・太鼓)の演奏で進行し、まだ三味線は使われていなかったと伝えられている。
 新潟県柏崎市に伝わる「綾子舞」は阿国歌舞伎の面影を最も色濃く残しているといわれているが、芸能史研究家の小笠原恭子氏によれば、「綾子舞」の代表的な曲目である「小原木踊」は、歌舞伎踊を創始する以前の出雲阿国も踊っていたという。


「綾子舞」の代表的な曲目である「小原木踊」は中世小歌にも詠まれている京都八瀬の大原女の姿を謡ったもの。
「沈(じん)や麝香(じやこう)は持たねども、におう(荷負う、匂う)てくるは焼(たき)もの」などの歌詞を持つ。

 中世の狂言小謡「七つ子」を現代の長唄に作り変えたのがこの「歌舞伎踊」。「七つ子」は阿国歌舞伎でも使われたことが分かっている。
「七つに成る子が、いたいけな事云うた、殿がほしいと諷(うと)うた、さてもさても和御寮(わごりょ)は、誰人(たれびと)の子なれば、定家葛(ていかかずら)か離れがたやの、離れがたやの。」と謡う。

宇土櫓の勇姿を見られるのもあと・・・

2023-07-07 20:48:57 | 熊本
 熊本城宇土櫓を解体するに当たり、雨風から部材を守るため、櫓の周辺に鉄骨の素屋根を組み立てる工事が進行中です。秋には宇土櫓は素屋根で覆い隠され見えなくなります。その後解体工事が始まりますが、解体の完了は2025年末が予定されています。宇土櫓の再建工事が完了するのは約10年後といわれています。素屋根の組み立てが進みますと宇土櫓の姿は見られなくなりますので、再び宇土櫓がその姿を現すまで10年待たなければなりません。ぜひ解体前の今の姿をご覧になることをおすすめします。


鉄骨の素屋根を組み立てて櫓を覆う工事が進行中


2013.9.21 熊本城本丸御殿 秋夜の宴
作詞:野口雨情  作曲:大村能章
振付:中村花誠
地方:本條秀美と本條秀美社中/中村花誠と花と誠の会
立方:ザ・わらべ(中村くるみ・上村文乃)

南西は海雲漫々として万古心のうちなり

2023-07-06 21:15:22 | 古典芸能
 玉名からの帰り、河内から山越えのルートを通る場合、時々、岩殿山山頂の黒岩から有明海とその向こうの雲仙岳を望むことがある。そんな時、必ず思い出すのが次の一節。


 これは謡曲「檜垣」の冒頭、ワキの僧による名のりの一節である。僧は自らが参籠する岩戸山(岩殿山)周辺の風景を「この上なくすばらしい絶景であり、南西方向に見える海面も天空もひろびろとしてはてもなく、往古の趣きをそのまま心に味わうことができる。」と言っているのである。
 これは世阿弥の創作なのだが、僕が初めてこの地に立った時、まるで世阿弥がこの地に立って謡ったかのように感じられ鳥肌が立つのを覚えた。
 実際には世阿弥が「檜垣」を創作したのは佐渡に流された後らしいのでここへ来るはずもないのだが。謡曲「檜垣」にはその他にも
 この部分が、戦国武将鹿子木寂心の作、いやもっと古い時代の人の作など諸説があり、世阿弥が創作に当たって典拠とするものがあったことが推察される。今後も引き続き調べてみたい。


岩殿山黒岩から遠く有明海と雲仙岳を望む

なすとかぼちゃ

2023-07-05 22:25:58 | 音楽芸能
 花童サポーター友のNさんから獲れたての茄子をたくさんいただいた。ありがたいことだ。茄子と言えばつい先日は、高校時代からの水泳仲間のFさんから獲れたてのかぼちゃをいただいた。いずれも夏野菜の代表。旬のものをいただけるのは実にありがたい。

 「茄子とかぼちゃ」とくればつい口をついて出るのが「背戸のなぁ…」という俗謡「なすとかぼちゃ」の唄い出し。
 この唄について江戸端唄・俗曲師範の笹木美きえさんのサイトには次のように解説されている。

「茄子と南瓜」
  幕末より唄い出され、お座敷や寄席でも踊られた。大正まで流行が続き、立花家橘之助が
  ♪奥州・・・から甚句形式を加えた賑やかな"浮世節"で唄うようになった。

 浮世節(うきよぶし)というのは、女流音曲師・立花家橘之助が明治中期に始めた三味線音楽のことで、流派の名前でもあるらしい。

 先日、童謡「春の小川」や「春が来た」などの作詞で知られる国文学者・詩人である高野辰之の「民謡・童謡論」という昭和4年に出版された文献を読んでいたら、「茄子と南瓜」について「新潟県盆踊歌」と紹介されていた。寄席や花柳界で流行った「茄子と南瓜」が地方へ伝播してその地方に根付いたのだろう。曲の調子の良さと歌詞の滑稽味が絶妙だ。

2015.4.4 熊本城本丸御殿 春の宴
振付:中村花誠
立方:花童めぐみ・花童かな
地方:本條秀美社中/中村花誠と花と誠の会

邪馬台国どこに

2023-07-04 21:44:02 | 歴史
 今夜のNHK「クローズアップ現代」は「邪馬台国どこに」と題して、先月、新たな石棺墓が発掘された佐賀県吉野ヶ里遺跡の話題を取り上げた。今のところは副葬品などは発見されず、石棺に赤い顔料が塗られていた痕があり、身分の高い人の墓であることが推測されるという程度なので「邪馬台国」云々はまだ早過ぎると思うが、これから続く「謎のエリア」の発掘が楽しみではある。
 思えば、佐賀県吉野ヶ里町に、弥生時代の大規模な遺跡が発見されたのは、1989年の2月だった。発見翌日のNHKは朝7時のニュースワイドで「女王卑弥呼の住まいか・・・」というセンセーショナルなアナウンスが流れたのを今でもよく憶えている。僕にとって思い出深いのは、大規模遺跡発見フィーバーも冷めやらぬ翌年の夏、吉野ヶ里からほど近い佐賀県の鳥栖工場に転勤したからである。工場従業員の中にも地権者がいたりして社内にも少なからぬ波紋が生じていた。工場の脇を走る国道34号線を佐賀市に向かって10分も車を走らせると吉野ヶ里遺跡に着くので、何度か見に行ったが、まだ遺跡として整備が始まったばかりであまり見るべきところはなかった。
 今回の番組でも邪馬台国九州説、近畿説それぞれの立場の研究者が今回の発見について見解を述べていたが、いずれにせよ、まだ確定できる判断材料はない。今後も各地で遺跡発掘が行われ、新しい発見もあると思うが、個人的には邪馬台国は古代ロマンとして永遠に謎のままであってほしい。



佐賀県民謡「万歳くずし」

2023年上半期動画視聴ベスト10

2023-07-03 21:50:24 | 音楽芸能
 YouTubeマイチャンネルの「2023年上半期動画視聴ベスト10」は次のとおりでした。
 1位の「伊勢音頭」はいわば民謡の王様みたいなものですから常に上位にランクされるのは当然と言えば当然と言えるでしょう。

 数多ある「伊勢音頭」の歌詞の中でも有名なものに「伊勢へ七度 熊野へ三度 愛宕様へは月参り」というのがあります。信心深さを賛美したり自慢したりするときのたとえですが、その起源は、出雲阿国が慶長年間に始めたという「かぶき踊」の演目として有名な「茶屋遊び」の「茶屋のおかかに末代添はば 伊勢へ七度 熊野へ十三度 愛宕様へは月参り」という歌詞がもとになったのではないかといわれています。かつて僕が住んでいた近江地方には多賀大社というイザナギ・イザナミを祭神とした近江随一の大社があり、「伊勢にゃ七度、熊野へ三度、お多賀さまへは月まいり」という俗謡があります。そして「お伊勢参らば お多賀へ参れ お伊勢 お多賀の子でござる」と続きます。天照大神はイザナギ・イザナミの子であるというわけです。お国自慢的な謡でもあったのでしょう。

 サムネイル画像をクリックしていただきますと動画を視聴いただけます。

1.伊勢音頭(14,737回)


2.おてもやん(13,902回)



3.幸若舞「敦盛」(13,358回)


4.南部俵積み唄(10,992回)


5.ひえつき節(9,070回)


6.熊本民謡おてもやん(8,543回)


7.かっぽれ(8,006回)


8.こわらべ ~ 京ものがたり ~(5,630回)


9.正調 田原坂(4,880回)


10.花童 ~絵日傘/数え唄~(4,879回)

第28回くまもと全国邦楽コンクール

2023-07-02 21:56:27 | 世相
 今日は朝から熊本市民会館へ「第28回くまもと全国邦楽コンクール」を見に行く。このコンクールは2011年から見始めた。1年延期と1年無観客があったので見るのは今回が11回目になる。今回は5人の審査員席より前の席が立入り出来なくなっていたので演奏者を遠くからしか見られずちょっと残念。
 それはさておき、今回嬉しかったのは筝曲部門の中島裕康さんが最優秀賞に選ばれたこと。実は随分前から個人的な「推し」で、何度かこのブログでも紹介したことがある。そのうち6年前の記事がこれ。(第23回くまもと全国邦楽コンクール
 彼の受賞でなぜかホッとした。


最優秀賞に選ばれた筝曲部門の中島裕康さん

▼第28回くまもと全国邦楽コンクール結果

文月朔日、もうすぐ七夕

2023-07-01 21:31:19 | イベント
 今日から七月。雨の中、例月のとおり午前中に藤崎八旛宮で朔日詣りを済ませた。午後には雨が止んだので、ここ数日やめていた散歩に出かけた。上通では「竹の日フェスタ」というイベントをやっていた。毎年7月に七夕にちなんだイベントとして15年前から始まったらしく、また7月7日が「竹の日」であることから、願いごとを書いた短冊を竹に結び付けるコーナーがあったり、竹製品の展示や竹を使ったものづくりをするコーナーなどがあった。
 七月は和風月名で言うと「文月(ふづき)」。その由来は七夕や短冊などにあるといわれているので、まさにこの時季にふさわしいイベントと言えよう。


願いごとを書いた短冊を竹に結び付ける子どもたち


   織姫と彦星の天の川での七夕の逢瀬を唄った「もみじの橋」
2019.10.9 Tsuruya サテライトスタジオ
祇園東 叶久さん