雑感日記

思ったこと、感じたことを、想い出を交えて書きたいと思います。

ヴィンテージな走り、荒井市次、山本隆

2007-04-24 06:06:53 | M/Cレース

私にとって、これほど楽しい一日は久しぶりだった。

三木市のアネックスパークで行われた「ON ANY SANDA in ANNEX MIKI Park」というヴィンテ-ジモトクロスに行くことを楽しみにしていた。

カンサイオトキチクラブが主催したこのイベントは素晴らしく、期待を裏切らぬ楽しい時間を過ごさせて頂いた。

ダートスポーツでも紹介されて
「かっこいいバイクとかっこいい人たちが集う」ところまでは間違いないのだが、

果たして「昔かっこよかった人たち」が、今でも「かっこいい走りが出来るのだろうか」
これは実のところ、大いに心配していたのである。


ところがである。
元、全日本モトクロスチャンピオン、荒井市次70歳、山本隆63歳。
本当にその走りは素晴らしく、40年以上経った今も、昔のままと思えるレベルに近い走りを展開して、観る人みんなが驚いたと思う。

メインレースの浅間では、二人が他の出場者を完全にぶっちぎってのバトルを展開した。
二人の現役時代の凄さをよく知っている私には、昔そのままの荒井と山本がそこにいるように思えた。

トップで戻ってきた山本がちょっとコースを開けた,第一コーナーのインを果敢についてトップを奪い返した荒井を,裏のコースで山本がまたトップに立って戻ってくる、といった展開だった。
年齢とマシンの差が少しあって、最後は山本が昔のように片手ジャンプでゴールをしたのだが、
昔々の全日本チャンピオンは今でも尚健在で本当に観ている人を驚かせたのである。


他のレースもみんな楽しくよかったが、
特に、全日本レディスNO7のゼッケンで登場した現役の山本いずみさんが、並み居る男性ライダーを尻目にぶっちぎって優勝したのにはビックリした。

出場者のライダーたちはみんな家族や仲間たちの応援で、日本にもこんなスポーツ文化が定着してきたのを肌で感じた。
山本隆君は、息子さん夫婦とお孫さんや近所の山本ファンの応援で、
荒井一次君も昔の応援する仲間たちと一緒の出場だった。

会場には立脇君から提供された往年のファクトリーマシンも飾られて、ヴィンテージモトクロスの雰囲気を盛り上げていたが、更に、カワサキのはじめての市販レーサーB8Mや85J1MそしてF21Mなど、
私にとっては思い出多い懐かしいマシンがいっぱいで、それを観るだけでも楽しかった。


レースもマシンも良かったが何にも増して一番は、
レースをこよなく愛する同じ想いの人たちとの楽しい会話であった。

このイベントの主催者の高下さんとも、ブログを通じての繋がりで始めてお目にかかったのだが、もう何年も前からの知人のような会話がはずんだ。

いろんな人の名前が話題に上がり、スムースに会話が広がる、同じ世界の空気を吸った仲間たち。

荒井君とも、ホントに久しぶりでトレーニングでずっとバイクに乗っているとか、とても70歳とは思えない身体で、話しぶりも昔のまだった。
レース直後、「山本と走れて楽しかった」の一言、実感がこもっていた。

ON ANY SANDAというこのイベントの名前の由来を、
「スティーブ、マッキーンのON ANY SUNDAYという栄光のライダーを最初の開催地、三田にもじって付けられているのだ」と説明してくれたのは、主催者の高下さんではなく山本隆君であった。
講釈師、山本隆はここでも昔のままだった。


昔の雑誌からコピーした
「名門神戸木の実のマークのヘルメットで、F21Mに乗る山本隆のサイン入り写真」が賞品として用意されていたが、それを記念に1枚頂いた。

「時として、こんな具合に後輪が流れ出す。ライダーは逆ハンを切って修正し、マシンを立て直す。舌打ちするひまもない。」

 とかっこよくコメントされている。
 レースをお解かりの方なら即座にイメージできる、かっこいい写真である。


高下さん、本当に有難うございました。また、次回を楽しみにしています。


オマケ。

山本隆君、ブログはノービスですが、
当日サウンドオブサンダに出場した時乗った「BSA441の写真」が載っている彼のブログ見つけましたので、見てコメントしてあげて下さい。

コメント (4)
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