雑感日記

思ったこと、感じたことを、想い出を交えて書きたいと思います。

日航3年ぶり黒字

2008-02-08 15:33:35 | 発想$感想
昨日の夕刊だったか、日航が3年ぶりに黒字と出ていた。

JALが黒字になることがニュースになるとは、我々の世代では考えられぬようなことなのだが、ここ数年JALの経営は非常に苦しいものであった。
いつのことだったか、その決意表明や対処の仕方が潔くて、JALはいい方向に一歩を踏み出したと、ブログに書いたのを覚えている。

ブログを読み返してみたが、こんな風に書いている。

いつのブログか調べた見ると昨年の2月8日のことである。
丁度1年前である。1年という月日は短いようで長い。
4月から12月までの期間損益を見ると、いい方向に動いている。


昨年、西松社長は次のように語っていた
4300人の人員削減をする。
10年度の営業利益を880億円とする。
社長の給料は部長並みの960万円にする。
10年度までに複配する。
「結果が出なければ辞める」と受け取って頂いていい。
ざっと、こんな風であった。

1年前「JALは第一歩を成功の道筋の方向へ歩みだした」と書いている。
その決意の潔さに共感したのである。

数値的にはこの期間の営業利益825億円という。
当期利益は前期93億円の赤字に対し204億円の黒字、これで復配が出来る水準ではないにしても2010年度までには達成できるトレンドであろう。

企業経営で赤字事業は辛いものである。
そんな経験が長かったから、その苦労はよく解る。
昨年、きっぱりと今後の方向を世に発表した西松社長の1年の成果に拍手を送りたい。
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「力強い」ーー「力弱い」戦略論

2008-02-08 05:27:32 | 樋渡啓祐さんのこと
「力強い」地方づくりのためのあえて「力弱い」戦略論、という長い名前の本を、
佐賀県武雄市長の樋渡さんがこの度世に出された。

まだ全部を読んではいないが、実際にこの2年間おやりになった事柄は、概略承知しているので、その経緯や裏話と言うか、何故そうなのかと言うような部分が見えて面白い。
面白いというか、共感する部分の連続である。


少々、偏見に近いと思われるかも知れぬが、
私は広報が解らぬ人は、管理や作業は出来ても、ホントの仕事は出来ないと思っている。
広報が解らなくても、関心のある人はそばに専門家を侍らせて、その通りに動く、そんなスタイルが取れればそれでいい。
小泉さんはそうだった。
解らぬのに解ったようにいろいろやると、手に負えない結果になる。
それなら、やらぬほうがいい。

樋渡さんは、広報が好きである。解っているし、権限も持っている。
一番物事が実現する、実現し易い環境にある。
だから武雄は、物事が上手く実現してきたし、今後も上手く行くだろうと思っている。


本には、このように書いておられる。

「僕は広報責任者だと、勝手に自認しているのでいいいのだけど、若しトップがそういうことが苦手、嫌いだったら、思い切り広報担当者に任せればいいと思う。
ただ、広報は仕事が出来る出来ないの範疇を超えたところにあるので、その人選は確りとやらないといけないのだが、広報課長が順送りというのはもってのほかだと思う。
この手の担当は、ラインから外れそうな、あるいは外れた奇人、変人がいい。」

120%賛成である。
樋渡さんも、東大出でアタマはいいのだろうが、間違いなく奇人、変人の部類である。
少なくとも普通の人ではない、普通の人ではああは行かないのである。


武雄に沢山の見学者が訪れているが、
こんな広報のベースやトータルコンセプト、みたいなものを無視して形だけ真似ても、おかしくなっても決して上手くは行かないと思っている。



もうひとつ、凄いと思うことは、どんどん継続して途切れないことである。
これが相乗効果を産んで、パブリシテイとして機能している。
多分意識的に、戦略的に仕掛けられているのだと思うが。

最後のページに年表が載っているが、平成18年4月市長に当選以来、19年12月まで何か新しい話題がなかった月は、たった2ヶ月だけで毎月ビックリするような話題の連続なのである。

こんな行政をやっているのは武雄だけである。
民間の会社にもあまり例を見ない。



ひょっとして、今度の大阪府知事になった橋下さんは、やるのではと大いに期待しているのだが。
コメント (2)
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