雑感日記

思ったこと、感じたことを、想い出を交えて書きたいと思います。

アメリカの自動車産業はどうなるのか?

2008-10-14 04:13:27 | 発想$感想
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大西宏さんのマーケッテングエッセンスでこんな記事が出ています。


アメリカの自動車産業は生き残れるのだろうか?ということです。
GMとクライスラーが合併交渉に入ったとか。
今アメリカは大変です。
自動車産業の問題点も言われて久しいので、最近の若い人たちなら『そうか』と当然のように思われるかも知れません。



われわれの年代にとっては、私の歩んだ経験からかもしれませんが、何か信じられないような気がします。
あれだけ巨大であったアメリカの自動車産業最大手のGMが、クライスラーと合併しないとやっていけない、そんな時代になってしまっているのです。

戦後、日本の大企業は一度は自動車への参入を企図したところが多かったのだと思います。
三菱や富士重はその道を進みましたし、川崎航空機も私が入社したころは、『四輪進出』のプロジェクトが実際に存在しました。
当然、技術的な問題もあったのでしょうが、投資額の規模や、アメリカの自動車産業の巨大さが、現実の参入を躊躇させたのだと思います。

トヨタ、日産はともかく、
ホンダ、スズキの二輪企業が軽四輪という日本独特の分野ですが、そこから四輪に挑戦して行くのを身近に見てきました。
二輪には何の援助もしなかったお国も四輪の世界には手厚い保護を与えました。
そうしなければ、とても競争にならないほど競争相手が巨大だったのだと思います。

今でも、強烈に印象に残っているのは、ホンダが本格的に四輪の世界に進出を決めたとき、現実に日本市場でシェアトップであった『N360』を止めて、所謂四輪業界に突入したときです。

『選択と集中』などとよく言われますが、これほどの決断をその後も見たたことはありません。
私が、個人的にホンダが好きになり、本田宗一郎さんを尊敬するようになったのは、このときからです。
トップシェアの商品を止めても、普通四輪の分野への進出を決意し、資金をはじめ経営資源を集中してやり抜く決意が読み取れました。
本田宗一郎ならではの経営決断であったと思います。

それ以来、個人的には、ホンダは一番好きな企業です。
アコードに乗っていた時期があるのですが、そのときも個人のファン心理からでした。社内ではいろいろ言われたりしましたが。



ここ30年ぐらいは、どちらかと言えばアメリカの衰退、トヨタ、ホンダなどの躍進が目に付きました。

実現しませんでしたが、カワサキにもクライスラーからの大型バイクエンジンを使った4輪車の提携話があったりしました。
更に昨今では、環境問題、ガソリン問題など、アメリカの大型車の分野はずっと向かい風だったと思います。

GMとクライスラーの合併など、大西さんの言われるように機能しないと思いますが、どんなことになるのでしょうか?

軽四輪ブームでスズキは躍進中のようです。
世の中は省資源、省エネルギー、小型化がその流れでしょう。
流れに逆行は如何に超大企業にもきついのでしょう。

50年も経つと、世の中は想像できないような変化をします。
不思議な感慨で、大西さんのブログを読みました。
コメント (2)
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