雑感日記

思ったこと、感じたことを、想い出を交えて書きたいと思います。

目線がどこにあるのか?

2008-10-26 04:29:09 | 発想$感想
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先日、『止めることの奨め』 というブログをアップした。

これはある意味私の歩いてきた特に会社での『生き方』であったような気がする。
やめてしまって、その跡にまったく新しいものを構築する。
よく『改革』などという言葉が横行するが、現状をやめずに追加するのは、『改善』の域を出ていないと思っている。
『構造』を変えずに、『改革』など存在しないのである。


そんなことばかりをやってきた。
不思議にそんな巡り会わせにもなったような気がする。
入社して直ぐ2年目に10人もかかって年中計算機を回し続ける償却計算をやめて、IBMの電算化をやったのが最初である。
1958年、日本にコンピューターが使われだす10年ほど前のことである。
たまたま川崎航空機には米軍がいて、IBMがあったのである。

10人が要らなくなって、私は単車の営業に転籍になった。
それが、二輪車にお世話になるきっかけとなった。


二輪車という事業が、
末端ユーザーを意識しやすいこと、
家電などと違って商品はユーザーとともに公道を走り一般の人たちと接すること、
世界を相手の事業展開であること、
本田宗一郎と言う素晴らしいリーダーのホンダが業界を引っ張ったこと、
レースなどと言う、本当の競争の世界があったこと、
アメリカのリコールなど、制度的にも末端を意識した制度に慣れ親しんだこと、
安全運転活動など企業の社会的責任などをずっと意識したこと、
販売形態は販売ネットによるシステム販売であったこと、
ユーザーたちがグループを作って、遊びや活動をすること、
特に国内市場はずっと、一般市場と違った停滞の環境が続いたこと、

などなど、40年も前から今の世の中とあまり変わらないような発想の世界で過ごせたのである。
政府の保護や『護送船団方式』の恩恵など一切なく、ずっと競争の世界に生きてきた。


先日のブログの最後に、
基本はあくまでも、『消費者の満足』=Consumer Satisfactionであって
『顧客得意先の満足』=Customer Satisfaction であってはならぬと思うのだが、
日本の場合のCSは後者の場合が圧倒的に多いように思うのである。
英語の訳語も堂々とCustomerと無意識のうちにそう使っているところが殆どである。


と書いたのだが、ちょっと舌足らずであったので、こんなブログをアップした。


いろんなものごとに『対応する目線』が近すぎるのだと思う。
企業も行政も、『もっと遠く』を視野に入れるべきだと思っている。
行政の首長さんはも、近くばかり見て、選挙の票を持っている人たちばかりを意識する、『選挙運動のような』行政をやられすぎである。


武雄の樋渡さんが面白いと思うのは、
目線が武雄市以外、遠くへ、末端に向いていることである。
何の関係もないような他市の一般の人たちのメールにも直ぐ、ホントに直ぐ応えられるようである。
「レモングラス」という武雄の力を入れている事柄ではあるが、市長の激務を縫っての自らの対応である。

小さなことのようだが、
『目線が遠くにないと』大きい仕事は出来ないのだと思う。
コメント
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