(p48より引用) 上司というものはたいてい、部下に質問するときは、すでに頭の中で答えを出している。上司はただ確認したいだけだ。群れから抜け出すには、与えられた質問の枠を超えて考える必要がある。私はただ質問に答えるだけでなく、上司の意表をつく新鮮な視点を提供したかった。
確かにそうです。(何らかの事実関係を確認するような場合は別として)何らかのテーマについての考えを質問するときは、ほとんどの場合自分なりの答えをもっています。
最もがっかりする答えは、自分の問い(関心事)と全く別のチンプンカンプンものである場合です。が、この場合は「私の質問の仕方が悪かったのだ」と反省します。
私の考えているものとほぼ同じの場合は、可もなく不可もなくということ。
私の考えていることは(当然のごとく)踏まえつつ、さらに私の全く及びもつかない観点や極めて高度な専門的切り口からのコメントがあれば感激ものです。
と、そのように私に対してメンバが接してくる場合は大いに刺激的な意見を期待しているのですが、振り返ってみて私が上司に対してそういうクリエイティブな刺激を与えているかとなると、これはほとほと情けない限りです。
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ジャック・ウェルチ,ジョン・A・バーン,宮本 喜一 | |
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