OMOI-KOMI - 我流の作法 -

For Ordinary Business People

幻の女〔新訳版〕 (ウイリアム・アイリッシュ)

2022-09-30 11:22:11 | 本と雑誌

 

 以前の会社で同僚だった方がSNSで紹介されていたので手に取ってみました。

 ミステリー小説なので、感想はネタバレにならない程度に留めておきますが、冤罪を晴らすというゴールが明確で、ストーリー展開に変な小細工はありません。確かに読み応えのある作品でした。

 読み終わってWikipediaで調べてみると、日本でも1962年を皮切りに、この作品を原作にしたテレビドラマが何本も作られているとのこと。
 主要な登場人物のキャラクタのプロットもメリハリが利いていますし、時系列に沿ったエピソード構成でテンポよく場面が進んでいきますから、これなら映像化にも十分耐えられえるでしょうね。

 

 

 

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〔映画〕白い巨塔

2022-09-29 09:38:58 | 映画

 
 山崎豊子さんの小説を原作として映画化された有名な作品ですね。
 主演の田宮二郎さんの代表作です。
 
 小説の方は読んでいないので、原作の力なのか、映画での魅せ方の秀逸さなのか、いずれのせいなのかは解りかねますが、期待どおり楽しめました。
 
 ただ、思ったより “直截的”なつくりですね。もう少し人間関係や過去の経緯等が絡み合った複雑なストーリー展開なのかと勝手に想像していました。
 
 ネタバレになるので、具体的には書きませんが、ラスト近くのいくつかのシーンもあまりインパクトがありませんでしたし、同じ山崎さんの小説「沈まぬ太陽」と同じく、私のような単純系の人間にとっては、物語としてもスッキリしない終わり方で “軽い欲求不満” が残りました
 
(小説を発表した当時も、私のような思いを抱いた読者の声が大きかったようで、山崎さんも気が進まないながら「続編」を記したそうです)

 

 

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〔映画〕ゼロ・ダーク・サーティ

2022-09-28 09:30:20 | 映画

 
 だいぶ以前に一度観たことがありました。
 
 よく見かける「9.11」から「ウサーマ・ビン・ラーディン殺害」までを描いた作品ですが、このテーマを、女性初のアカデミー監督賞を受賞したキャスリン・ビグローが監督し、女性CIA分析官を主人公に仕上げたところが最大の特徴でしょう
 
 実話を元に作られたフィクション映画とのことですが、どのあたりが現実なのか気になります。たぶんかなりの部分が脚色されているのでしょうね。
 そういう“エンターテインメント作品” だとすると結構楽しめました。
 
 結果的に主人公はスーパーヒロインなのですが、ジェシカ・チャステインがうまくリアリティを表現していましたね。このあたりは流石の実力です。
 あとは、マーク・ストロング。髪があるとちょっと違和感が・・・

 

 

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もういちど読む 山川世界史 PLUS アジア編 (木村 靖二 他)

2022-09-27 09:12:44 | 本と雑誌

 いつもの図書館の新着本リストの中で見つけた本です。

 私たちの年代の中には、「山川世界史」というと高校時代を思い出して、ピッとビットが立つ人が一定数いるだろうと思います。私もそのうちの一人です。
 以前、似たようなコンセプトの本で「もういちど読む山川日本史」は読んだことがあります。本書は「世界史」。まずは「アジア編」から早速読んでみました。

 個々の史実の説明については置いておくとして、「歴史の捉え方」の面で参考になったところをひとつ書き留めておきます。
 東洋史学者内藤湖南が唱えた「唐宋変革説」について概説したコラムの一節。

(p137より引用) 内藤の唐宋変革説は、ヨーロッパの歴史発展をモデルとして、それとの比較で中国をどのように位置づけるかという視点からの議論であり、そこには、世界の諸地域は同じような発展過程をたどるもの、という暗黙の前提があるといえるでしょう。歴史には一定の定まった方向性があるというこのような考え方に関しては、現代の歴史学ではむしろ懐疑的な意見が強くみられます。

 あと、エピソードとして私の興味を惹いたものも紹介しておきましょう。
 中国「明」の建国者朱元璋にまつわる説明です。

(p162より引用) 貧農から身を起こした朱元璋の統治は、富豪や汚職官吏に対する厳しい態度を特徴としていました。 長江デルタの富豪層を貧困地帯に移住させて開墾事業に従事させたり、大地主の土地を没収したり、汚職官吏を極刑に処する、といった政策がそのよい例です。

 低い身分からの権力を得た場合、その権力をもって自らも“特別の人物”として独裁者的振る舞いをするケースが多い中で、この朱元璋の政治姿勢は結構珍しいと思いませんか?

 さて、本書を読み通しての感想です。
 やはり “山川の世界史” ですね。古代から現代までの「時間軸」を基本にして、「地域別」に、「政治・経済・文化」といったジャンルごとに人名・地名・エピソード名などを並べていくという“形式”は不変です。

 とかく“無味乾燥”と揶揄され、私も同様の印象を持ちますが、とはいえ、こういった構成の書籍の存在も意味がある場面はあると思います。
 本書のような“ベタっと”歴史の構成要素のパーツを並べたものを眺めながら、興味を惹いた血肉の通った人々の営みの跡を辿る書物を探し出したり、気になる史実の位置づけをあれこれ考えたりするのでしょう。

 

 

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〔映画〕スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム

2022-09-26 09:16:58 | 映画

 
 前作「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」からの完全な続編ですが、テイストはかなり違っているような印象を受けました。
 
 つくりとしては、ドクター・ストレンジに加えて、初代、2代目のスパイダーマンやそのときの敵役まで大挙して登場するという “大盤振る舞いサービス版” で、正直、「どうしてここまでやるんだろう」といった違和感すら感じましたね。
 
 ただ、スパイダーマンシリーズを観続けているファンにとっては、過去の作品のイメージをしっかりと活かした映像だったので、いいプレゼントになったことでしょう。
 さすがにここまで思い切ると、“エンターテインメント作品”としては十分観応えがあります。

 

 

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〔映画〕ハチミツとクローバー

2022-09-25 11:43:23 | 映画

 
 コミックが原作の実写版ですが、よくある “テッパン”パターンとは異なります。
 
 ずっと昔の “学園ドラマ”っぽい雰囲気も感じられる一風変わったテイストです。邦画ならではですね。
 
 出演している役者さんたちが、どちらかといえば “癒し系”のタイプが多いのも、作品に合わせてのことでしょう。ストーリー自体は狭い世界のなかで、ほとんどドラマチックなエピソードもなく進んでいきます。
 
 結局のところ、この作品は蒼井優さんで決まり。“ 余人をもって代え難し ”とはこのことです。主人公のキャラクタそのままの“儚げでいてほっとするような優しい表情”は見事でした。

 

 

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御堂筋殺人事件 (内田 康夫)

2022-09-24 09:55:50 | 本と雑誌

 この前内田康夫さん「札幌殺人事件」「小樽殺人事件」と続けて読んだのですが、その流れで手に取りました。

 ここ数年、新型コロナ禍で激減しましたが、それでも平均すれば2・3カ月に1度は大阪出張があります。そういう関係でちょっと“御堂筋(大阪)” には縁を感じて読んでみました。

 ネタバレになるとまずいので、内容には触れませんが、この作品の導入部でも、馴染みの場所が登場しました。

(p22より引用) 夕方近く、浅見は全日空ホテルに入った。いわゆる北新地と呼ばれる繁華街の、すぐ隣といっていい場所にある。・・・
 ペガサスからの転落死亡事故があったのは、御堂筋が中之島を越える辺り、ちょうど市役所の前で、ここからだと、現場は日本銀行大阪支店の建物に隠れて見えない。

 この「全日空ホテル」というのは。場所の描写から言って「ANAクラウンプラザホテル大阪」のことだと思いますが、このホテルは出張の折に泊まったことがありますし、市役所前も出張先を訪れるときいつもその前を通っているルートです。舞台は、大阪のど真ん中ですね。

 作品について一言だけ言えば、最後の「謎解き」の部分は、(内田さんにしては)かなり雑な印象を受けました。巻末の「自作解説」で内田さん自身、こう語っています。

(p276より引用) 『御堂筋殺人事件』を執筆中、たしかほとんど書き終える間近だったと記憶しているが、当時大阪で開催中だった「花の万博」で事故が発生した。「ウォーターライド」とかいう、空中に水路を設け、ボートを浮かべて走らせていた乗物が転落して負傷者が出たというのだ。 他人の不幸は医者と警察官と僧侶と推理作家のメシの種 とばかりに、早速このニュースを取り入れて作品を完結した。

 そういう時宜を得た出来事を作品に盛り込むという発想は、ちょっとした遊び心もあっていいチャレンジだと思いますが、今回のケース、私には、“安易な幕引き” に使ってしまったように見えました。
 ちょっと残念です。

 

 

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〔映画〕僕らのごはんは明日で待ってる

2022-09-23 11:46:15 | 映画

 
 タイトルからして、よくわからない作品です。
 
 ロマンスものですが、この手の人気若手俳優さんが登場するステレオタイプの映画からは、かなり外れたテイストです。
 
 主人公たちのみならず周りの登場人物もあれこれ事件を持ち込んで、それでいて最後はHappy endといった展開ではなく、基本的には主人公たちだけで、大きな起伏もなくストーリーが進んでいきます。
 とてもおとなしい素人作品っぽいつくりで、台詞回しも少々理屈っぽくてこなれていない印象を受けます。
 
 キャスティング面では、主人公を演じた中島裕翔さんと新木優子さん、二人とも、決して演技派とはいえませんが、表情に清々しさがあって好感度はとても高いです。
 私としては、大いに期待したいですね。

 

 

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〔ドラマ〕そして誰もいなくなった

2022-09-22 11:30:00 | 映画

 
 2015年に放送されたイギリスBBCのテレビドラマです。
 3部作で合計180分なのでかなりの大作ですね。
 
 原作は、当然ながらアガサ・クリスティの代表作「そして誰もいなくなった」です。
 犯人による謎解きの方法が原作と異なっているとのことですが、そのほかはかなり忠実なつくりのようで、映像化し易そうな設定とストーリーだと思います。
 
 ただ、最後のどんでん返しはちょっと強引ですね。動機も含め、真犯人に “犯人たる必然性” があまり感じられないのと、じゃあどうやって実行したのかという説明が全くなされていないので、どうにも納得感がありません。
 
 ドラマ化に際してそのあたりの描写が落ちてしまったのかもしれないので、また近いうちに原作の小説を読んでみようと思います。

 

 

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折れない言葉 (五木 寛之)

2022-09-21 11:31:05 | 本と雑誌

 いつもの図書館の新着本リストの中で見つけた本です。

 五木寛之さんの著作は今までも何冊も読んでいます。ちょっと前にも「捨てない生きかた」を読みました。

 五木さんの考える姿勢については、当然ですが著作ごとに大きく異なるはずもなく、それゆえ、それほど目新しい気づきがあるわけではないのですが、五木さんの新刊というだけでどうにも手が伸びてしまいます。

 本書は、サンデー毎日に連載された「ボケない名言」を書籍化したもの。
 「名言」なので、どれもなかなかに興味を惹くものばかりですが、それらの言葉をモチーフにした五木さんの雑感の中から、特に心に止まったところを書き留めておきます。

 まずは、「犀の角のごとく、独りあゆめ(ブッダ)」の項より。

(p109より引用) このところ絆を求める声が多いが、絆はすすんで探すものではない。絆とは、もともと家畜の自由を拘束するために、しばりつけておく縄のことだ。
 いやおうなしにからみついてくる地縁血縁、その他もろもろの絆から解放されること近代人の夢だった。
 そのくせ現代人は独りあゆむ不安に耐えかねて、もう一度しばってくれと願う。自由を求めれば孤独になる。当然だ。

 私も、唐突に表われた“絆”ブーム?には、どうにも違和感を感じ得なかったのですが、「自由を求めれば孤独になる」という五木さんの指摘は腹に落ちますね。

 もうひとつ、明治期北陸の仏教者高光大船のことば。

(p222より引用) 人の手本にはなれないが 見本にはなれるだろう
 手本というのは人の模範となることだ。生き方だけでなく、その思想もまたとび抜けたものでなければならない。しかし、見本というのは決して世間の人々がふりあおいで範とするようなものではなさそうだ。
 商店に並べられた見本を眺めて、人はさまざまに品定めをしたり、感想をのべあう。気に入ればその店に入って、見本を手に取り、あれこれ勝手なことを言う。
 高光大船は、自分の信仰や思想を他人に押しつけることを嫌った宗教家だったのだろう。

 なるほど、“見本”ですか、「こういうのも、ありますよ」というサンプルですね。これなら、私でもひとつの目標にできそうです。

 

 

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〔映画〕ブロークンシティ

2022-09-20 11:48:01 | 映画

 
 ラッセル・クロウとキャサリン・ゼタ=ジョーンズという大物が共演した作品ということで観てみました。
 
 まあ、二人の存在感は流石ではありましたが、サスペンス作品という割にはストーリーの密度は今ひとつでした。ちょっと予想はしていましたが、残念ですね。
 そもそもの背景を通底する過去の事件の発端が端折られているので、そのあとの展開に納得感が感じられなかったようです。
 
 あと、本線とは関係ありませんが、私として気になったのは、本作に登場してた役者のカイル・チャンドラー。どこかで観た顔だなぁと思ったのですが、「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」でした。

 

 

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〔映画〕ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還

2022-09-19 08:48:44 | 映画

 
 「指輪物語」を原作とした三部作の最後、第3作目です。ようやくここまでたどり着きました。

 先に観た第2作目が今ひとつ冴えない出来だったので、最終作での巻き返しと盛り上がりに期待したのですが、どうやらダメだったようです。
 
 結局、このシリーズは「第1作」に尽きるように思いました。
 もちろん3部作を前提としている第1作目なので、ラストが中途半端なところで終わっていますからそこはマズいのですが、2作目・3作目と進んでも、結局は「旅の苦難のシーン」と「戦いのシーン」の繰り返しでいかにも工夫がありません。
 
 肝心のラストもとても淡白でしたね。これは拍子抜けです。
 Happy endでいいのですが、尺は十分にあるのですから、もう少し観客にワクワク感を味わわせて欲しかったです。

 

 

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駅前旅館 (井伏 鱒二)

2022-09-18 12:20:26 | 本と雑誌

 たまたまいつも行っている図書館の書棚で目につきました。

 久しぶりに、ちょっと昔の有名作家の作品を読んでみようと思った次第です。
 とはいえ、そういったジャンルの本はほとんど手に取ったことがなく、井伏鱒二さんといっても、はるか昔の教科書からの知識で、「山椒魚」が代表作だというぐらいしか分かっていません。

 さてこの作品、昭和31年から1年間ほど「新潮」に連載されたものとのことですが、戦後、ちょっと落ち着いたころの都会の世情を「駅前旅館」の番頭の独白といった形で面白く描き出しています。

 ともかく、登場人物のプロットが出色です。当時の「番頭」という職業はなかなかに “粋”な人種だったようです。本作の中にも、こんな描写がありました。

(p23より引用) いったい私どもの同業者は、よそに出かけるときでも普通の人と変った身なりをする習慣だ。湯村温泉へ行くときにも、高沢なんてやつは、弁慶格子のニッカーボッカに玉虫色の背広を着ておりました。まるで羽織を裏返しに着たような風情だね。春木屋の番頭は、筒袖に仕立てた紺無地の結城に、縮のしぼりの兵児帯をしめ、フランネルの裏をつけた富士の股引をはき、みょうが屋の白足袋に、はせ川の駒下駄をはいていた。こいつは、足袋のこはぜが象牙だと自慢していたが、甲高十二文半だから、みょうが屋の職人も型を取るのにずいぶん苦心したことでございましょう。杉田屋の番頭は、半ズボンに短靴をはきジャンパーを着て、折鞄を持ち、一見、請負師の ような恰好をしておりました。

 どうにも堅気の人には見えない一行ですね。こういった妙に気取った種族?が闊歩する時代でもあったのです。

 この小説で描かれたその世界の人々は、昔からのしきたりや仲間内で大切にしている決まり事のなかで、微妙なバランス感覚を保ちつつ独特の人間関係を築いていたようです。そのあたりの “時代感” がとても興味深かったですね。

 さて、この作品ですが、昭和33年には森繁久彌さん、伴淳三郎さん出演で映画化もされたとのこと、どんなふうに仕立てているのか、ちょっと面白そうですね。

 

 

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〔映画〕フライト・クルー

2022-09-17 11:34:50 | 映画

 
 よくある航空スペクタクル映画ですが、制作がロシアというのがミソです。
 予想外というと失礼になりますが、結構、楽しめましたよ。
 
 救出シーンも原始的な方法だっただけにかえって緊迫感がありましたし、刺激的なシーンがかなり抑えられていたのもgoodです。
 
 あと、ストーリーの軸をいくつかの「人間関係」においていたのですが、その扱いがどれもそれぞれ素直なHappy endに収められていて、気持ちよくラストシーンを迎えられました。
 
 同じプロットで “ハリウッド”作品として作られたら、どんな派手な仕上がりになるのか興味津々、ちょっと観てみたい気持ちがしますね。

 

 

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〔映画〕ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔

2022-09-16 17:13:15 | 映画

 
 「指輪物語」を原作とした三部作の第2作目です。
 
 3作品でひとつの物語なので、通常のケースに倣って、真ん中の作品は “つなぎ役” にならざるを得ません。
 本作品もやはりそうですが、観る前から「そうだろう」という想定のもとなのであまり気になりません。
 
 むしろ、映画の構成自体、登場人物たちの離散を契機に“3つのグループ” に分けて、それぞれで物語を進めるという工夫をしたこともあり、3時間という長編の割には飽きることなく楽しむことができました
 遠景を望む映像も綺麗ですし、戦闘シーンも、比較的刺激的なカットも少なく好ましいです。
 
 とはいえ“つなぎ” であることには変わりがなく、ストーリー展開としては盛り上がりを欠く内容でしたから、最後、大団円に向かって第3作への期待は高まりますね。

 

 

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