OMOI-KOMI - 我流の作法 -

For Ordinary Business People

〔映画〕バットマン & ロビン Mr.フリーズの逆襲

2023-10-31 12:05:04 | 映画

 
 1997年に公開されたアメリカ映画です。
 
 このシリーズ、作品ごとに出来栄えには大きなバラツキがありましたが、つい、この第4作目まで観てしまいました。
 
 でも、残念ながら、結局のところ “大コケ” という結果でした。
 主演俳優の入れ替わりに象徴されるように、ともかくシリーズとしてのモチーフの一貫性が全く感じられないので、単発作品の寄せ集めに止まって作品間の “シナジー” や次作への期待が高まりませんでしたね。
 
 前作で少しばかり持ち直した感のあった “悪役のキャラクタ” の出来も、また意味不明なレベルに戻ってしまいました。
 
 そして、極め付きが、ジョージ・クルーニーの「バットマン」。これは見るまでもなく、誰が考えてもミスキャストでしょう。

 

 

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〔映画〕バットマン フォーエヴァー

2023-10-30 09:01:51 | 映画

 
 1995年に公開されたアメリカ映画です。
 
 前作の「バットマン リターンズ」がかなり “残念な出来栄え” だったので、観るのはどうしようかと思ったのですが、せっかくなのでトライしてみました。
 
 結果、“予想外” に楽しめましたね。前作と比較して、ストーリー展開に程よいテンポが感じられたことに加え、二人の悪役のキャラクターにもエッジが立っていて、作品全体がライトなテイストになったように思います。
 
 ジム・キャリーの演技も役柄にフィットしていました。
 また、トミー・リー・ジョーンズ、ニコール・キッドマン、ドリュー・バリモアとビッグネームを並べたキャスティングも成功でしたね。

 

 

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〔映画〕ルパン三世

2023-10-29 09:32:36 | 映画

 
 2014年に公開された日本映画です。
 
 モンキー・パンチさん原作の人気コミックの実写版ですが、これはちょっと厳しいチャレンジでしたね。
 
 ともかく「ルパン三世」といえば、“テレビアニメ” で強烈なイメージを築き上げた作品で、「劇場アニメ」でも、宮崎駿さん監督の「ルパン三世 カリオストロの城」をはじめとして名作目白押しのシリーズですから、どうしても、観客は、それらの作品と比較し “似ている” ことを求めます。
 
 物語のテイストもそうですし、主要キャラクターもそうです。そうなると、誰が演じても “役不足” と感じてしまうのです。
 
 それだけ “原作アニメ” の完成度が高いという証ですね。

 

 

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はーばーらいと (吉本 ばなな)

2023-10-28 09:22:22 | 本と雑誌

 いつも聴いている大竹まことさんのpodcastの番組に著者の吉本ばななさんがゲスト出演していて、本書についてお話ししていました。

 実は、この歳になるまで吉本さんの著作は読んだことがなかったので、タイムリーなモチーフという興味もあって手に取ってみました。

 小説なのでネタバレにならないよう本編からの引用は避けますが、テーマの対象は私が想像していたものとちょっと違っていました。
 そのあたり、吉本さんは「あとがき」でこう語っています。

(p150より引用) 私はあの事件をもちろん全て報道の通りには受け止めていないけれど、そのことは置いておいて、安倍元総理が亡くなった頃、ちょうど様々なカルト集団について調べていた。・・・
 そこで、若い頃に「ハネムーン」という小説で描いた問題を少し掘り下げて、宗教二世というものについて書いてみようと思った。あの銃撃事件によってますますその気持ちは強くなった。大きなことや 社会的なことではなく、そこにいたことがある若い人たち個々の心の中になにが起きるのかということを。

 この小説で吉本さんが選んだ舞台は、今話題になっているような大教団ではなく、指導者を中心にせいぜい100名程度の集団です。

 吉本さんは、こう続けます。

(p150より引用) 誰かが自分らしく好きなように生きる(ひばりちゃんの両親も、つばさくんのお父さんも)ことが、巻き込まれた近しい人を傷つけることがあるということを、人の心の動きとして、書いてみたかった。
 好きなように生きてはいけない、という話ではなく、他者の自由を尊重した上で人と過ごしていけるのがいちばん良い、というようなことだ。しかし関係性に執着がある場合、それはとてもむつかしい。 そしてたいていの関係性は執着から逃れられない。

 こういったメッセージを、吉本さんは、10代の主人公たちの想いや行動を通して描いていきます。

 今までの私の読書経験では、あまり接してこなかったテイストの作品ですが、考えるところは数多くありました。

 やはり “本の食わず嫌い” はダメですね。もっと「乱読」の幅を拡げましょう。

 

 

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〔映画〕バットマン リターンズ

2023-10-27 09:09:26 | 映画

 
 1992年に公開されたアメリカ映画です。
 
 「DCコミックスのバットマン」の実写版ですが、先日久しぶりに観た第1作目がなかなか面白かったので、続いて続編にもトライしてみました。
 
 こちらも何度も観ているはずなのですが、ほとんど記憶にはありませんでした。
 
 さもありなん、“二作目のジンクス” にベタはまりの出来栄え。ストーリーの空疎感に加え、バットマンンの存在感も希薄、まあ、とにかく新たな悪役の2キャラクターが前作とは大違いのダウングレードですね。
 
 ダニー・デヴィートやミシェル・ファイファーはそれでも頑張って演じていたように思いますから、やはりそもそものモチーフ自体が中途半端だったのでしょう。
 
 さて、こうなると、次作はどうしましょうか・・・。

 

 

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〔映画〕バットマン(1989年)

2023-10-26 08:45:38 | 映画

 
 1989年に公開されたアメリカ映画です。
 
 「DCコミックスのバットマン」の実写版は何作も作られています。最初のシリーズは1966年からのようですが、本作は第2シリーズの第1作目です。
 
 とてもいい塩梅のエンターテインメント作品ですね。ストーリー展開にも無理はなく、ヒーローの “超人度” もちょうどいい感じです。
 
 あと秀逸だったのは、キャスティング。
 バットマン役のマイケル・キートンもよかったのですが、ヒロインのキム・ベイシンガーはとても魅力的でした。
 そして極めつけが、ジャック・ニコルソンの “ジョーカー”。彼の代表作のひとつには必ず挙げられるだろうと思いますが、ウィットに富んだ狂気を演じさせると、これほどのはまり役は稀有ですね。

 

 

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〔映画〕ゴジラvsコング

2023-10-25 10:24:32 | 映画

 
 2021年に公開されたアメリカ映画です。
 
 『モンスター・ヴァース』シリーズとしては4作目になりますが、このシリーズはどれを観ても私にはダメですね。全く合いません。
 
 そもそものストーリーの基点がよくわかりませんし、その後の展開も全く意味不明です。
 さらに、怪獣映画ではとても重要なウェイトを占める「造型」はといえば、これまた壊滅的です。メカゴジラに至っては、我が目を疑いますね。
 
 で、最も驚くべきことは、これで興行的には大成功、批評家からの評価も概ね好評で、続編も企画中とのこと。
 小さいころからゴジラ映画に親しみ、特に「平成ゴジラシリーズ」「ミレニアムシリーズ」のファンである私には信じられません・・・。

 

 

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〔映画〕沈黙のパレード

2023-10-24 11:39:05 | 映画

 
 2022年に公開された日本映画です。
 
 東野圭吾さんの小説『ガリレオ』シリーズの第9作目、劇場版としては第3作として制作されました。
 
 最近のサスペンス作品の常道ですが、不自然なほど複雑なストーリー展開ですし、肝心の “犯行の動機” に至っては、納得感は今ひとつ。もう少ししっかりと描き込んでくれないと、リアリティ不足で物足りなさが残ります。
 
 まあ正直、軽めのサスペンス・エンターテインメントとしても、“可もなく不可もなし” といった印象ですね。

 

 

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〔映画〕トーマス・クラウン・アフェアー

2023-10-23 08:50:46 | 映画

 

 1999年に制作されたアメリカ映画です。

 1968年の作品「華麗なる賭け」のリメイクとのことですが、そのときの主演はスティーブ・マックイーン。主演者のキャラクタによって犯罪の種類を変えたようにも感じられますが、普通の順序でいえば、原作を踏まえて主役のキャスティングは決めるのでしょうから、さすがにそれはないですね。

 ジャンルとしては “クライム・サスペンス” というより、ちょっとサスペンス的テイストを加えた “ロマンティック・コメディ” という感じです。

 そのあたり、ピアース・ブロスナンはまさに “適役” 、さすがです。ラストも予定調和的で、気楽に楽しめる作品でした。

 ちなみに映画の舞台となった「メトロポリタン美術館」には、ちょうど8年前の今頃訪れています。開放的ないい美術館でしたね、もう一度、ゆっくり館内を巡りたいものです。

 

 

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〔ドラマ〕short cut

2023-10-22 10:30:52 | 映画
 
 2011年に放送された日本のテレビドラマです。
 
 三谷幸喜さんが監督・脚本を手掛けたコメディ作品ですが、「完全ワンシーン・ワンカット」というチャレンジングな構成です。
 
 登場人物は、3人のみ。
 主人公を演じるのは、三谷コメディではお馴染みの中井貴一さんと鈴木京香さん、2時間近く演じ続けるのは並大抵のプレッシャーではないでしょう
 
 自らが設定した “制約” の中で作り上げた作品というだけで、素晴らしいものだと思います。

 

 

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日本の夜の公共圏:スナック研究序説 (谷口 功一・スナック研究会)

2023-10-21 11:06:19 | 本と雑誌

 

 いつも聴いているPeter Barakanさんのpodcastの番組に著者の谷口功一さんがゲスト出演していて、「日本の水商売ー法哲学者、夜の街を歩く」という近著の紹介をされたのですが、その際、本書についても触れられました。

 こちらの方が先行して世に出た著作で、「サントリー文化財団」が助成金を出した際に話題になった法学・政治学・行政学などの専門家・教授陣による多角的な考察とのことで興味を持ちました。

 数々の興味深い論考がありましたが、それらの中から特に私の関心を惹いたところをいくつか書き留めておきましょう。

 まずは、宍戸常寿東京大学大学院法学政治学研究科教授が示した「憲法学」の切り口からの “スナックに係る法的論点”

(p93より引用) まずはスナックに関連して、法的に正当と評価できる自由利益として、どのようなものがあり得るかを考えてみよう。
 最初に挙げるべきは、スナック経営者の営業の自由(憲法二二条・二九条)である。スナックで働く従業員の職業選択の自由(同二二条)、労働基本権 (同二八条)も見やすいところであろう。 他方、スナックの利用者については、そこで集まって会話するという点で集会・表現の自由(同二一条)が考えられる。細かく言えば、会話の内容・目的が商談であるのか「口説く」のかによっても自由・利益の性質は変わり得るが、この際捨象してよいであろう。飲酒の自由が独立した「新しい人権」の一つを構成するか、あるいは一般的な「私生活上の自由」の一内容にとどまるのかも、憲法研究者にとっては人権論上の一大問題たり得るが、いずれにしてもここでは幸福追求権 (同一三条)に関わることを確認すれば足りる。

 思わずニヤリとしたくなるような確信犯的真面目さ?です。

 もうひとつ、日本政治思想史が専門の河野有理法政大学法学部政治学科教授による「二次会」をテーマとした論考の冒頭言。

(p148より引用) ここでは、「社会」や「公共」といった抽象的なものについて考える前に、もう少し具体的な「社」と「会」、とりわけ「二次会」―本書の主題であるスナックはおそらくその主要な舞台の一つであろう―について考えてみたい。そのことを通じて、この問題が単なる議論のための議論ではなく、私たちの「共同生活」(柳田國男)に深く関わっていることを示すことができればと思う。

 こちらも、その立論内容に興味を惹かれます。

 そして本書の巻末「補講」において、法哲学が専門の横濱竜也静岡大学学術院人文社会科学領域法学系列教授は、“公共性” の議論を取り上げてこう記しています。

(p209より引用) さまざまな価値観が存在し、対立する、差異ある社会で、その対立の解決のための必要な制度や社会構造を探るのが、「公共性」論の課題であった

 この “公共性論” の課題を現実的に解決する場のひとつが「スナックでの経験」というのですが、なるほど、これは面白い指摘だと思いますね。

 さて、本書を読み通しての感想です。

 各執筆者が自身の専門領域を基点に自由に論考を拡げているので、様々な切り口からの思いも寄らぬ気づきが得られました。ただ、反面、議論が発散したままで、綜合化されるに至っていないという感じも抱きました。

 何某かの結論めいたものが形作られたかといえば、そうですね、結局、タイトルにあるとおり「スナックは確かに、日本の “夜の共栄圏” を築く橋頭保」だということでしょうか。
 本書の立ち位置は、むしろこの仮説の補強・検証といった役割でもあるので、こういった多方面からの論拠の列挙でいいのかも知れません。

 ちなみに、私の「スナックでの経験」の発端は、大学生になって休みごとに帰省した折、親父に連れていかれた aramis というお店でした。もう45年以上前のことです。

 

 

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〔アニメ〕沈黙の艦隊・VOYAGE ・VOYAGE 3

2023-10-20 13:35:55 | 映画

 
 1996~1998年に公開された日本のアニメ作品です。
 
 原作はかわぐちかいじさんによる長編コミックですが、コミックを読んだ時には、そのかなり挑戦的なプロットに驚いた記憶があります。
 
 本作は、そのコミックをかなり忠実にフォローした三部作ですが、それでも原作の結末までは描いていません。
 見どころは人によりさまざまだと思いますが、単純にエンターテインメントとして楽しむのなら「VOYAGE 3」の “北極海での潜水艦戦” ですね。
 
 ちなみに、先日、公開されている「実写版映画」を劇場でみてきたのですが、これからご覧になる方もいらっしゃるでしょうから、そちらの紹介は控えておきましょう。

 

 

 

 

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〔映画〕インデペンデンス・デイ

2023-10-19 10:15:46 | 映画

 
 1996 年に公開されたアメリカ映画です。
 
 今までにも何度か観ていますが、気楽に楽しめる “安全パイ” 的作品ですね。
 
 あまりにも驚愕のスケールの侵略者が “蟻の一穴” からいとも簡単に駆逐されるのは、ご都合主義の権化のようなストーリーですし、「合衆国大統領」が先頭に立ってヒーローを演じるというのも、アメリカ映画のお決まりのようです。
 
 とはいえ、ともかく、結局のところ映画は “エンターテイメント作品” ですから、こういうつくりでも十分に役割を果たしているのでしょう。
 
 “定番モチーフ” を扱った「プロトタイプ」としては、シンプルな構成でよく出来ていますね。

 

 

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〔映画〕信長協奏曲 NOBUNAGA CONCERTO

2023-10-18 13:29:24 | 映画

 
 2016 年に公開された日本映画です。
 
 原作はコミックで、それがテレビドラマ化され、その続編かつ完結編として映画が作られたとのこと。
 
 なので、物語的には、先行したテレビドラマを押さえておかなくては全体の流れは捉えたことにならないのですが、映画の作りとしては、私のように「映画だけしか観ていないもの」にも違和感がないように配慮されています。
 
 プロットとしては、よくある “タイムスリップ”もので全く目新しさはありません。
 とはいえ、学園ドラマ風なノリであったり、 “ロマンティック・コメディ” 的な要素もあったりと、エンターテイメント作品として徹底したのが正解でしたね。
 
 そのあたりのテイストは、柴咲コウさんが見事に醸し出してくれました。

 

 

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〔映画〕暗殺教室

2023-10-17 09:56:21 | 映画

 
 2015 年に公開された日本映画です。
 
 人気コミックの「実写版」とのことですが、私は、原作のコミックの存在すらも知らなかったので、素直に “初見の映画” として楽しみました。
 
 ストーリー自体は、単なるギャグ漫画的なものではなく、ちょっとしたメッセージ性も併せ持っていましたし、主人公のキャラクタや造型もなかなかエッジが利いていてよかったですね。
 コミック作品とは思えないようなタイトルとのギャップにもセンスを感じます。
 
 続編も作られたようですが、これなら、機会があれば、そちらも観たい気持ちになりました。

 

 

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