OMOI-KOMI - 我流の作法 -

For Ordinary Business People

〔映画〕パーフェクトワールド

2021-09-30 10:43:57 | 映画

 
 だいぶ前に録画していて、観るのは2回目です。
 
 クリント・イーストウッド出演・監督作品ですが、私には今一つでした。
 
 プロットに無理があること、ストーリー自体にメリハリがないこと等、イーストウッドの作品にしては期待外れでした。
 ラストシーンもとても安易な方向で収めていて、その後の少年のことを思うと後味も悪いですね。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

〔映画〕劇場版シティーハンター 〈新宿プライベート・アイズ〉

2021-09-29 10:58:30 | 映画

 
 北条司さんの「シティハンター」は私の好きなコミックのひとつですが、この作品はそのオリジナル劇場版です。
 
 TVアニメ版に比べると、こちらの作画は丁寧なのでいいです。(野上冴子さんにはちょっと違和感がありましたが)
 
 キャッツアイの三姉妹が登場するのは反則でお愛嬌ですね、まあ適度な存在感だったので許容範囲でしょう。できることなら、純粋にシティハンターに登場したキャラ中心に同窓会的なキャスティングというのもよかったと思います。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

〔映画〕HERO

2021-09-28 09:39:25 | 映画
 
 テレビで放送されたものを録画していました。
 
 この頃の木村拓哉さんは、確かに“華” がありましたね。
 
 ストーリー自体はかなり荒唐無稽ですが、エンターテインメント作品としては十分に楽しめましたよ。いい意味で予想が外れました。
 
 阿部寛さん、小日向文世さん、八嶋智人さん、角野卓造さんといった芸達者な役者さんたちが、それぞれのキャラクタを上手く演じていたのが成功要因でしょう。
 松本幸四郎さんも中井貴一さんも、見事にバランスをとっていました。
 
 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

京大式 おもろい勉強法(山極 寿一)

2021-09-27 11:29:10 | 本と雑誌

 著者の山極寿一さんの著作は何冊か読んでいるのですが、この本はミーハーながらタイトルに惹かれて手に取ったものです。
 ただ、内容は、私が勝手に想像していたものとはかなり違っていました。

 書かれたのは、山極さんがまだ京都大学総長だったころ。山極さんのこれまでの研究生活の実体験から紡ぎ出された「人間関係形成のヒント」がストレートな人柄そのままに開陳されているのですが、いろいろと気づかされる点が多く、期待どおりの楽しい読み物でした。

 まずは「前書き」で山極さんのメッセージが明確に提示されています。

(p6より引用)
 ・相手の立場に立って物事を考える
 ・状況に即して結論を出せる
 ・自分が決定する
 私は、実りある対話をするための「対人力」というものは、この三つが軸だと考えています。

(p7より引用) そういう自分とは違う考えを持った人と付き合っていくときに、討論によって自分が正しいと主張するよりも、お互いの考えの違いを超え、そこで新たな考えを共につくりあげていくほうが、よっぽど「おもろい」と思うのです。

 タイトルには「勉強法」とありますが、本書が目指す勉強のゴールはどうやらいわゆる「勉学の成果」とは全く別物のようです。

 ひとつのゴールは、前書きでも示されているように「対人力」を身に付けることであり、より具体的なイメージは、

(p192より引用) 多様なものの存在を認めつつ、それを自分にうまく合わせつつ、なおかつ自分を失わずにいることができる人間

になることです。

 そして、そこで最も大切なコンセプトは「信頼」です。
 この「信頼」という点について、山極さんのアフリカでの経験はとても大切な気づきを与えてくれました。

(p79より引用) われわれは過程を飛ばして結果だけを見たり、相手から与えられる権力の大きさやお金の多寡で信頼を測ってしまうところがあるけれども、人間が太古の昔から築いてきた一番大きな信頼関係の担保は、実は時間なのではないでしょうか。

 時間をかけて理解し合い、双方で歩み寄る、その積み重ねでようやく「信頼関係」が築けるというのは、そのとおりですね。

(p189より引用) 人との関係を築くには、どうしたってアナログな方法しかないのです。ITを使ったコミュニケーションではやはり難しい。相手と対面したうえでの、もやっとした、ボンヤリした信頼空間のようなものを自分の周りにつくっておくことが大事で、どれほど携帯で連絡を密に取り合っても、信頼空間は生まれません。そこには、そばにいてくれるだけで自分がいつもより勇気づけられる、危険な場所でも安心して歩ける気配のようなものが、存在しているはずです。

と山極さんは語ります。私も「直接会うに如くはなし」だと思います。

 そして、最後に綴られているのが、山極さんからの暖かなエール。

(p197より引用) いつでも自分は変われるんだと思うこと。羽が生えているんだと思うこと。飛び立てるんだと思うこと。今の自分の状況や仕事、研究や勉強に満足してしまってはもったいない。何も「より高みに」飛ばなくてもいい。別の場所にピョンと横跳びで飛んでもいいのです。「飛べる」と思えることが、自分の中の余裕になるのですから。・・・
 そして、いつか自分が挑戦できることに出合えたら、そのときの自分の境遇にこだわらずに、思い切って飛んでみてください。その先に「おもろい」ことが待っているかもしれません。

 いいですね、学生さんに限らず、どんな人をも元気づける言葉です。年齢も関係ありません。

 あと、蛇足になりますが、私の印象に残ったちょっとトーンの違う山極さんのコメントを書き留めておきましょう。

(p16より引用) 大学という場所はそもそも企業とは違って、目に見える利益のために動いたり、何かを生産してお金を儲けることを目的としてはいません。「人をつくる」ための場所なのです。あるいは、常に社会に見える形で研究を行うところです。そういう一般に開かれたアカデミックな世界ですから、企業的な経営を求められると非常に困ります。

 昨今の文部科学省による「大学改革?」への山極さんの真っ当な反論です。
 つい最近も「“稼げる大学”へ外部の知恵導入」とかと言い始めているようですが、政府の “学問の場”の意義に対する無知には、理解しがたいものがあります。やろうとしていることも、到底、正気の沙汰とは思えません。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

〔映画〕アビス 完全版

2021-09-26 09:24:28 | 映画

 
 観たのは2回目です。
 
 海洋サスペンスという感じでストーリーは進んでいくのですが、ラストになっていきなり “SFファンタジー” になってしまいます。そのあり得ないほどのギャップをどう感じるかで、この作品の好悪が変わってきますね。
 
 私としては、ここまで割り切ってしまうのなら「あり」かなとも思います。
 
 エド・ハリス、メアリー・エリザベス・マストラントニオをはじめとした出演者のみなさんは、それぞれ魅力的なキャラクタを上手く演じていました。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

〔映画〕バクマン。

2021-09-25 09:11:35 | 映画

 
 こちらもコミックの「実写版」です。
 
 原作のコミックは読んだことはないのですが、これなら、いきなり「映画」単独で登場しても十分な出来だと思います。
 まあ、私の好みのテイストだったということですが。ともかく、登場人物が「善人」で、ラストが、それなりの「Happy end」 になっているので。
 
 少年ジャンプの制作現場を舞台としたプロットのインパクトは強烈です。
 新人漫画家にスポットを当てたストーリー展開も適度な起伏があって、それにキャスティングがうまくマッチしていました。佐藤健さんと神木隆之介さんのコンビは息もピッタリ、染谷将太さんもはまり役でしたし、極めつけは小松菜奈さん、役どころが絶妙でしたね。
 
 さらに、映像と音楽とのコラボレーション、これも秀逸だったと思います。サカナクションだったんですね、さすがです。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

〔映画〕麗しのサブリナ

2021-09-24 09:54:18 | 映画

 
 ハンフリー・ボガートとオードリー・ヘプバーンが主役のロマンティック・コメディ作品です。
 
 前年、ヘプバーンは「ローマの休日」でアカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞していたこともあり、この作品も大いにヒットしたようです。
 
 ただ、好みの違いでしょうが、私には今ひとつでした。
 登場人物のプロットがとても雑に感じました。それぞれ、気持ちに至る背景が全く描かれていないので、やっていることが浅薄に見えるんですね。
 
 もう少し、しっかりとしたストーリーに仕上げられただろうにと、かなり残念に思います。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

炭酸ボーイ (吉村 喜彦)

2021-09-23 11:01:58 | 本と雑誌

 いつも聞いているpodcastの番組に著者の吉村喜彦さんがゲスト出演されていたのですが、その番組のパーソナリティのピーター・バラカンさんもファンだということで手に取ってみました。

 吉村さんの本は初めてです。小説なので「ネタバレ」になるような引用は控えます。ちょっとした時事的なトピックも散りばめられていますが、とても軽いテイストの読みやすい作品です。

 「井戸から湧き出した天然炭酸水」をモチーフに、宮古島の風景と人びとが登場する舞台は新鮮でした。

 宮古島には学生のころですから、今から40年以上前になりますが、一度行ったことがあります。大阪南港から那覇までの船底2泊3日の航程の中で少しの間寄港しただけでしたが、初めて見る南国の海ということで、その異次元の美しさには圧倒された記憶が今でも残っています。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

〔映画〕グランド・イリュージョン 見破られたトリック

2021-09-22 08:49:49 | 映画

 
 ちょっと前に観た「グランド・イリュージョン」の続編です。
 
 残念ながら、やはり「続編は劣化する」とのジンクスどおりでした。
 
 今回は、そもそもの「フォー・ホースメン」の活動の動機自体が希薄で不明瞭だったので、ストーリー自体の軸がしっかりしていませんでしたね。なので、話の流れも今ひとつでしたし、最後のオチもインパクトは感じませんでした。
 敵役のキャラクタもあまり冴えませんでしたし・・・。
 
 見せ場として披露されたトリックといえば「飛行機」のシーンですが、このネタばらしの仕掛けもあまり納得できないですね。大仰な割には発想がプアでリアリティにかけていたように思います。
 
 シリーズものとしての主人公たちのプロットは面白そうなのですが、さて次作は作成されるのでしょうか?微妙ですねぇ。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

〔映画〕翔んだカップル

2021-09-21 10:30:06 | 映画

 
 薬師丸ひろ子さんにとって「初めての主演映画」はこの作品なんですね。
 
 原作は少年マガジン連載のコミックですが、私もリアルタイムで読んだ記憶があります。
 1980年上映ですから、今から40年以上前になります。新宿の高層ビルや竹の子族が踊る原宿竹下通りのシーンとかは歴史を感じさせますね。
 
 映画作品としては、どうでしょう・・・、やはり「コミック」ものの実写版は、私にはどうにも無理があるように感じられてなりません。あの薬師丸さんをもってしてもということです。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

〔映画〕タクシー運転手 約束は海を越えて

2021-09-20 08:13:20 | 映画

 
 とても評価の高い韓国映画です。だいぶ前に録画しておいたものです。
 
 実話に基づいた作品とのこと、テーマも重厚で、こういったリアリティのある「映像」で表現するのは正解でしたね。
 
 この映画でも描かれたような軍隊が民衆を弾圧する光景は、世界を見渡すと今なお消え去ってはいません。
 ネット社会では、こういった映像を目にすることは、以前に比較してずっと容易になりました。しかしながら、身近に触れられるということは、却ってその非日常性が希薄になるということでもあります。
 
 この映画でも描かれているように、現実を伝えるジャーナリストの役割はますます重要になり、その現地報道は一層貴重なものになってきますね。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

全駅紹介 中央線(東京~高尾)ぶらり途中下車 (坂上 正一)

2021-09-19 08:26:09 | 本と雑誌

 いつも利用している図書館の新着書籍リストの中で目に付きました。

 東京から高尾までの中央線32駅の沿革やエピソードをひと駅ずつ取り上げた著作です。

 中央線と私との関わりを辿ってみると、学生時代、友人が高尾に住んでいたので、今から40年以上前は月に何度か「高尾駅」で乗り降りしていました。社会人になってしばらく縁がなかったのですが、国分寺に自宅を持ったことから中央線は通勤で使うことになりました。それももう20年以上になります。

 いつも乗り降りしている最寄りの駅は国立ですが、利用し始めたころと現在とでは国立駅も大きく様変わりしましたね。駅舎が新築され線路は高架になり、北口駅前のゴルフ練習場もマンションになりました。

 その「国立」の成り立ちについて、本書ではこう紹介されています。

(p255より引用) 堤康次郎が率いていたデベロッパー「箱根土地」は、当時は山林だった国立市北部を切り拓く。大学用地を基準にメインストリートを設け、分譲地の宅地は間口10間、奥行20間の200坪を標準とし、放射道路沿いに商業地を配置する図面を描くと、学園都市建設に着工。同時に中央線に新駅を誘致。国分寺駅と立川駅の中間であることから「国立」を駅名とした。
 堤康次郎はその頃、軽井沢の開発も手がけており、駅前広場を飛行場に、大学通りを滑走路代わりに、軽井沢と国立を飛行機で飛び回り、陣頭指揮を執った云々のエピソードが残されている。
 東京商科大学が神田一橋から国立の学園都市に移転してきたのは昭和2(1927)年。その前後から分譲地に住宅が建ち始め、戦前から戦後にかけて国立音楽大学、桐朋学園、国立学園、NHK学園なども開校して、国立は住宅地としても発展していく学園都市となっていった。

 こうやって開発される前、このあたりは、甲州街道沿いにある平安時代に創建された「谷保天満宮」を中心とした村落だったとのことです。その点では、かなり古くから歴史を重ねている土地なんですね。

 ともかくいつも使っている路線の蘊蓄を語った本なので、私としては、とても興味深く親近感を持って読めました。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

〔映画〕グランド・イリュージョン

2021-09-18 09:25:58 | 映画

 
 かなり以前に一度観たことがあるのですが、続編が配信されたので復習として観直してみました。
 
 やはりほとんど覚えていなかったですね。マジックものとしては、それほど奇抜なトリックではないのですが、映像的には綺麗に表現しているように思いました。
 
 ただ、登場人物の設定や物語の背景は少々雑でしたね。特に、主人公の敵役のプロットや位置づけはかなり強引です。
 まあ、これで続編を観る準備ができました。その出来栄えが楽しみです。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

〔映画〕ターミネーター:ニュー・フェイト

2021-09-17 09:53:31 | 映画

 
 「ターミネーター」シリーズの第6作目であり、「ターミネーター2」の続編という位置づけの作品です。
 
 リンダ・ハミルトンとアーノルド・シュワルツェネッガーが、それぞれ前作と同じ役を23年ぶりに演じて話題になりました。
 
 ただ、そういう話題性の高さにもかかわらず、作品の出来としてはかなり期待外れでした。残念です。
 敵役があまりにも強すぎて、かえって途中の戦闘シーンの緊迫感が薄れてしまうのですね。あと、ストーリーも浅薄、さらに致命的なのは、最後の結末がほとんど想定できてしまうことでしょう。

 「ターミネーター2」の場合は、液体金属の敵役というのが初めてでもあったので、ラストの溶鉱炉のシーンが映像としてもとても印象的だったのですが・・・。
 
 面白いプロットのシリーズでしたが、さすがにもう続編はないでしょうね。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

〔映画〕カサブランカ

2021-09-16 10:41:24 | 映画

 
 かなり前に録画していたのですが、今頃になって観てみました。
 
 恥ずかしながら、この作品を通して観たのはこれが初めてだったのですが、確かに間違いなく「名作中の名作」です。素晴らしい作品ですね。
 
 観るまでは、ハンフリー・ボガートとイングリッド・バーグマン、二人の映画だと勝手に思っていましたが大きな間違いでした。もちろんラブ・ストーリーとしても一流ですが、見事なまでのヒューマン・ドラマであり、極上のエンターテインメント作品なんですね。
 
 人物のプロットがしっかりしているので、ラズロも、ルノー署長も、サムも、とても魅力的でした。男二人のラストシーンも “粋” ですね。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする