『シオンの議定書』第二十四議定書注釈
【第二十四議定書注釈開始】ここからは、第二十四議定書(下記転載文書)の注釈に入る。
これで最終回である。もはや、彼らの全貌をみた。
それは、一見すると高貴で崇高な理念であるようでいて、それは思い上がりも甚だしい限りである。一言で糾弾すると、論理のすり替えである。善を行うと言いながら、悪を容認し、天然理法を実践するとしながら、それに従うことを拒否して、掠め取っているにすぎない。口では崇高な事を語りながら、奥では謀議をしている。故に秘儀などと言う闇の智恵を援用する。これは、盗み且つ謀る悪魔の所行であることに疑いがない。
であるから、恰もバベルの塔をを打ち立て、天に届かんとする野望である。その意欲は買うが、詮無き野望は拒否する。何故なら、宇宙は広大無辺である。この宇宙は3次元においても果てなき無辺の広大さを誇る。しかならず、近頃では5次元以降の宇宙がこの3次元を包み込んでいるとの物理学上の新説がある。その5次元以降の宇宙も広大無辺であると言う。
何処まで宇宙は広いのだろう。その中で、人間なんてちっぽけなものだ。地球だって宇宙のチリにしかすぎない。そんな中で、支配がどうのこうのと一生懸命、否、一生どころではない。数世紀、数千年間(彼らの言によれば...)も奮闘努力しているとは、敬服を通り越して、もののあはれを禁じ得ない。そういう意味では、彼らは精神障害者(パラノイア)である。
大局的に眺めれば、彼らの偽善は破局する運命にある。しかし、小局においては彼らは現在、跋扈している。そのために無辜の魂を汚され、この幼気な地球を汚されることを看過できない。宇宙のチリにすぎない地球であっても、聖なる魂の修行場である。それ故『蛇のように賢く、鳩のように素直たれ』との聖句を軽んじることは許されない。
これが、本稿の連続掲載趣旨である。【注釈終了】
【転載開始】『シオンの議定書』第二十四議定書
次にダビデ王朝の土台を世界最後の段階まで一層強固にする方法に進もう。
この方法は、何よりも第一に、今日まで世界の全問題を遂行し、全人類の思想教育を指導してきたわれらの賢人長老たちが積み重ねてきた伝統的な方法によるものである。
ダビデ王の子孫のうちの数人が、相続権ではなく、優れた資質を基準にして王と後継者を選定する。その人々には、政治の最高機密と政府の仕組みとが伝授されるが、常に何びとにも極秘の知恵が漏れないように留意する。この方式の真意は、このような秘義を授けられたことがない者には、政府を委すことはできないということを徹底させることにある。
これらの人々にのみ、何世紀にもわたる諸経験と比較しつつ、私がこれまでに述べたような計画の実際化や、政治経済運動や社会科学研究の全成果・・一言で言えば、人間関係を律する動かしがたい天然法則の大真理・・が伝授される。
直系の子孫が王位継承から外されるのは、秘義伝授の過程で浅薄・軟弱その他、王の権威破滅となる資質が明らかになった場合である。そのような性向は統治者には不向きであり、王宮においては危険な人物となる。
たとえ残忍であったとしても、無条件に断固たる人物のみが、われらの賢人長老たちから支配統治の手綱を渡されるのである。
病気に罹ったり精神障害があったり、その他王たるにふさわしくないことがあった場合には、王は律法に従って統治の手綱をふさわしい者に譲らなければならない。
通常の時間における王の行動計画と将来に関することはすべて、最も親しい助言者たちにも知らされない。
王と三人の顧問のみが、将来の計画を知っている。
断乎とした意志で自分と人類を律する王の人柄には、万人が神秘の宿命を認めるのである。何びとも王が何を行おうとしているのかを知らぬので、あえて知らぬ小路を遮ろうとする者はいない。
王の頭の中には実行すべき政府計画を理解するに足りる知恵が貯えられていなければならない。王位に就く前に、前に述べた賢人長老たちが試験を行うのは、そのためである。
人民が王を敬愛するのは、王が市場などで人民に意見を述べることを欠かさないからである。現在ではわれわれが両者の間に恐怖の溝を作って引き離しているが、双方を結びつける必要がこれで満たされる。
この恐怖は、時が至るまでは、両者をわれわれの影響下に置くためには必要欠くべからざるものである。
ユダヤ王は自分の感情、とりわけ情欲の虜になってはならない。王は自分の人格のどの一面でも、荒々しい本能に精神を凌がせることがあってはならぬ。情欲はいかなる精神的な欠点よりも、明晰に見る力を殺ぎ、思考を人間の性質中最悪の獣的なものに落とし込む。
ダビデの聖なる子孫である全世界統治王その人は、人類の支柱であり、人民のためにはいかなる個人的希望をも犠牲にしなければならない。
われらが至高の王は完全無欠の権化でなければならない。【転載終了】