飄(つむじ風)

純粋な理知をブログに注ぐ。

胸を打たれる動物の心の裡・・・そして、無念の御嶽山!

2014-09-30 03:33:55 | 動画

時として、
人間以上に動物の心情に教えられることは多い!
それとしても、
“死生観”までも抱くゴリラには、
驚かされる・・・!
もはや、知能という段階ではない!
全てには、知能を越えた心の存在があるのである!

 

全てには意識がある。

言い換えれば、

全てに心という存在があるのである。

 

心って、一体何だろう?

意識を抱く、存在証明のエネルギーの磁場である!

そのものの本質、そのもの自身のことである。

表現の源、根幹である。

 

知能は、

パソコンに例えれば、CPU、つまり、解析処理装置に過ぎない。

あるいは、

演算処理とでも言うべき、

単なる表現形態の表れに他あるまい。

 

知能と心は別問題である。

だから、

人間が必ずしも賢いとは限らない。

単に、表現キャパシティーが大きいというに過ぎない。

 

単に、CPUが大きくて、速く、表現処理しているに過ぎない。

これは賢いのではなく、

単に、回転は早いというのみである。

こういう人間は数多いが、

ゴリラの深みには負ける。

 

猫の心情や、

思いやりには頭が下がるだろう・・・。

 

とにかく、

動物の何気ない行動に、教えられることは多いのである。

 

 

手話で人間と話せるゴリラの“死生観”に胸を打たれる

【猫の恩返し】 猫の道案内 - 涙腺崩壊・泣ける話

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それにしても、大災害になったものである。

御嶽山の噴火は、

知れば知るほど、過酷で非情な大自然の力を、我々の前に見せつける。

 

本当に、

災厄に遭われた登山者の方々に、

深い哀悼の思いを禁じえないし、

それよりも、

その近親の方々に一瞬の別離を余儀なくされた切なさを、

慰めようもない。

 

起きたことは仕方がない。

天災である・・・。

魂においては、

受け入れられ、新たな旅立ちを迎えているであろうことは、

疑いを得ない・・・。

 

 

 

毎日新聞 2014年09月30日 東京朝刊

 長野、岐阜両県にまたがる御嶽山(おんたけさん)(3067メートル)の噴火で、心肺停止状態で見つかった多くの登山者は、噴煙が流れた火口東側 で、深さ40~50センチの火山灰に埋もれていた。生存者の証言などから当時の状況を追うとともに、噴火から命を守るための対策を探った。【関谷俊介、金 秀蓮、奥山智己、狩野智彦、尾崎修二】

 ◇降り注ぐ野球ボール大

 国立保健医療科学院の石峯康浩上席主任研究官(災害医学)は、多くの登山者が倒れていた登山道が火口のすぐ東で、周辺に噴石による建物被害も多いことなどから、「登山者は噴石の直撃を受けた可能性が最も高い」と分析する。

 生存者の証言がこれを裏付ける。団体職員の男性(56)によると、この登山道を山頂近くまで登ったところにある御嶽神社奥社の社務所には、多くの 人が火山灰と熱風を避けて逃げ込んだ。男性は社務所の外で3人ほどが灰に埋もれて動けなくなっているのを目撃した。「中には小学校低学年くらいの子供もい た」という。

 会社員の男性(37)は山頂近くにある山小屋に逃げ込んだ。その直後、屋根や壁に石が「バンバン」とぶつかり、屋根を突き抜け、窓ガラスを割っ た。小屋には子供を含む約30人が逃げ込んでいたが、噴火時には周辺にもっと大勢の人がいた。「あの人たちはどこに行ったのか」と安否を気遣う。

 写真家の男性(68)は煙を見て、東に延びる登山道を9合目付近まで走って逃げた。山頂から約500メートル付近で噴煙に巻き込まれ、10センチ 前も見えないほど暗くなり、熱風も吹き付けた。友人2人と山頂から南東約1キロの登山道にいた男性会社員(35)は9合目に差し掛かった時に噴火があり、 「石が飛んできたため地面に伏せて耐えた」。

 これらの証言は、噴煙が火口の東約15キロまで広がった気象レーダーの観測結果とも符合する。

 気象庁火山噴火予知連絡会副会長の石原和弘・京都大名誉教授は「噴石は数センチからこぶし大くらいで、大きいものだと軽トラックくらいのものもあ る。噴火時はダイナマイトで爆発させたイメージ。速い時は秒速で150~200メートルくらいになる」と話す。火山灰については「密度は雪の5~10倍あ るので中に埋もれたら相当重たい。さらに水蒸気爆発で灰に水分が含まれていたとしたら、粘土のように粘りも出てくる」といい、多くの人が倒れて灰に埋もれ ていたという証言を裏付ける。

 多くの人が心肺停止となった原因として、石峯上席主任研究官はほかに、生存者の証言から、火山灰を吸い込んだことによる窒息▽火山ガスに含まれる 硫化水素による中毒−−の二つを挙げる。特に硫化水素については「致死量の高濃度の場合は、鼻の感覚がまひしてにおいを感じない」と指摘する。

 日本活火山総覧などによると、噴石による死亡例としては、1941年に浅間山で1人▽62年に十勝岳で火口縁の鉱山事務所が破壊され5人▽74年に新潟焼山で3人−−などがある。

 ◇岩陰に隠れる/持ち物で頭守る

 野球ボールほどの大きさの噴石があられのように降り注ぐ中、現場の山頂周辺から下山した登山者の命を守ったのは何だったのか。

 証言から浮かぶのは、登山者の近くにあった山小屋や御嶽神社奥社社務所の存在だ。だが、そうした建物がない場合にはどこへ逃げ込めばいいのか。火 山教育などを進める秋田大教育文化学部の林信太郎教授(火山地質学)は「噴石が飛ぶような状況では、必ず岩陰に隠れることが重要だ」と話す。

 さらに、林教授は登山者の噴火対策として、ヘルメットはもちろん持ち物で身を守ると生存率を高められると指摘する。今回、社務所付近にいた3人組 の女性の1人も「頭を守ろうとザックを上にかざした。中の魔法瓶がぺしゃんこになっていて、命を守ってくれた」と語る。何も持っていなければ、手で頭を覆 うことも有効だ。

 今回、山小屋では屋根が壊れるなどの被害もあった。こうした被害を防ぐため、国が24時間の監視を定めた47活火山にはシェルターなどが設置され ているところもある。現在、噴火警戒レベル「2」で火口周辺への立ち入りを規制している阿蘇山(熊本県)の中岳(1506メートル)では、同県阿蘇市など が数十年前に火口付近などに退避ごうを14基設置した。いずれも鉄筋コンクリート製で、それぞれ50~60人を収容する。

 中腹の標高1150メートルから1258メートルまでを結ぶロープウエーの駅舎なども避難所として想定。駅舎も鉄筋コンクリート製で、火山ガスが建物に入らないよう外気を遮るエアカーテンがある。

 同レベル「2」の草津白根山(群馬、長野県)にも、火口から半径1キロ圏内に群馬県や同県草津町などがシェルターなど12カ所の避難所を設置。気象庁によると、同様のシェルターは浅間山(同)や桜島(鹿児島県)にもあるという。

 ただし国の火山防災体制の指針では、異常発生時に防災情報を伝えるため山小屋への情報伝達体制の整備などを自治体に求めているが、シェルターには 触れていない。林教授は「桜島のように頻繁に噴火する火山ではシェルターなどの身を守る施設は必要だが、建設には費用がかかるうえ、景観も損なう。国民全 体で議論すべき課題だ」と話す。

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 ◇死者・行方不明者が出た主な火山災害と御嶽山の噴火

1783年 浅間山    死者1151人(天明噴火)

1792年 雲仙岳    眉山が大崩落し、津波発生。死者約1万5000人

1914年 桜島     死者約60人(大正大噴火)

1926年 十勝岳    死者・行方不明者計144人

1941年 浅間山    噴石で1人死亡

1947年 浅間山    降灰や山火事が発生。死者約10人

1962年 十勝岳    噴石で5人死亡

1974年 新潟焼山   噴石のため3人死亡

1977年 有珠山    降灰で家屋、農林被害。翌年泥流により死者・行方不明者3人=写真

1979年 阿蘇山    爆発的噴火で3人死亡

      御嶽山    有史以来初の水蒸気噴火

1991年 御嶽山    小規模な水蒸気噴火

      雲仙・普賢岳 消防団や報道関係者ら計44人(93年の1人を含む)が犠牲に

2007年 御嶽山    小規模な水蒸気噴火【転載終了】