飄(つむじ風)

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イタリア紙のプーチンへのインタビュー(抄)その3

2015-06-24 11:20:29 | プーチン

カテゴリー「プーチン」を加えた・・・!
今、プーチンを語らずして、
世界の真相は見えない。
ロシアは複雑だが、
プーチンは傑出した指導者だ。
しかも、日本を理解し、その行く末のキーマンである!その3

 

最終回である。

この記事は、ウラジミール・プーチンの考え方を知ることによって、

ロシアの現状を推察することにある。

ロシア=プーチンではないが、

プーチンが指導者でいる限り、

ロシアを信頼できるか? 否か?

を見定めることができるだろう・・・。

 

 【転載開始】

ヤヌコーヴィチ前ウクライナ大統領、命の恩人、プーチン大統領に謝意

 

© Sputnik/ Grigorij Vasilenko
2015年06月23日 19:05

ウクライナのヤヌコヴィチ前大統領は先のクーデターで政権をおわれて以来、初めて西側マスコミからのインタビューに応じた。

ヤヌコヴィチ氏はBBCのガブリエル・ゲイトハウス記者からのインタビューに答え、キエフのマイダン広場での事件、クリミアのロシア再編入、ドンバスの状況に対する自身の見解を明らかにしたほか、自身の生命を救ってくれたとしてプーチン大統領への謝意を表している。

ヤヌコヴィチ氏は2014年2月、ウクライナで合法的な政権が転覆されたことは「ウクライナ国家にとっての悲劇」と語り、ウクライナで起きたことは起こりうる最悪のシナリオだったと指摘した。

「これは悪夢だ。こうしたことは夢の中でしか起きないものだ。だがその全てを我々は現実に眼にしている。戦争が行なわれ、人々が死に、苦しみ、国は引き裂かれてしまった。」

ヤヌコヴィチはさらに、状況がコントロールを失った時点でいかに国外脱出に成功したかを語り、公の場でロシアのプーチン大統領に対し、地震(自身の命を救ってくれたことに対し、謝意を表した。

「プーチン大統領は自身の特務機関に命令を出した。これは彼の権利であり、彼自身が行なったことで、私とは相談はされていない。私はもちろんプーチ ン大統領に対し、こうした命令を出し、私の警護が私を国外に連れ出し、命を救うという課題を遂行するよう仕向けてくれたことを感謝している。」

プーチン大統領はこれより前、映画「クリミア、祖国への道」のなかで、ロシアの特務機関および国防省のトップらに対し、ヤヌコヴィチ氏の命を救うよう課題を出した事実を語っている。

ヤヌコヴィチ氏はこのほか、治安維持部隊との衝突で数十人が死亡したマイダン広場の事件についても語り、自身は抗議市民に対して銃砲を用いる命令は下さなかったどころか、そうした措置には断固として反対していたことを強調した。

ヤヌコヴィチ氏は、マイダン広場での事件の責任は急進主義者らにあると し、「今日、半年もの時間が流れ、ウクライナ人もこの銃撃を行ないたかったのが政権でも大統領でもなく、あの急進主義者であったことが分かった。あの犯罪 者たちこうしたやり方で政権を強奪しようと決めたのだ」と語っている。

ヤヌコヴィチ氏は、「あの者たちはマイダンに留まらず、その先に突き進むだろうと警告した。この1年半の間、戦争は止まず、ウクライナはクリミアと ドンバスを失い、数千人の命を失った。あの者たちは国を崩壊させ、全世界を、欧州、ロシア、米国を紛争へと引きずり込んだ」と語った。

ヤヌコヴィチ氏はクリミアのロシアへの再編成については、これはすでに起きてしまった事実だとし、「起きてしまったことはどうしようもない。今は戦 争が進行している。クリミアを我々が取り戻そうとすれば、一体どのようにして取り戻せるというのだ? 戦争を起こすのか? これ以上何の戦争が必要なの か?」

ヴィクトル・ヤヌコヴィチ氏は2014年2月に起きた国家クーデターの結果、政権を(追)われた。ウクライナ最高議会はヤヌコヴィチ氏を追放し、憲法を改正し、臨時の大統領選挙の実施を公布した。ヤヌコヴィチ氏に対する弾劾プロセスは行なわれていない。

続きを読む http://jp.sputniknews.com/politics/20150623/489336.html#ixzz3duEy6eoh

 【転載終了】


確かに、個人的にはプーチンのファンであるが、

一つの国家となると、そんなに単純ではない。

例えば、日本でもリーダーが替われば、その保証がない。

オバマが、善意の大統領でも、そのオーナーが別であれば、

単なるオバマはピペット(繰り人形)にすぎず、真の支配者の意向を探らなければならない。


どうもアメリカはそのようである。

これからは変わるかもしれないが、

今は、

国際金融資本グループ、ハザールマフィア(偽ユダヤ人)の支配下にある。



<全世界に展開する米軍基地!>


そのアメリカの影響力を強く受ける日本など、

誰が首相であっても、代わり映えがしない。

ロシア外交は、その影響下にあるといっても否定しようがない。

又、

日本にはその影響を強く受ける官僚組織がある。

政府決定より強い日米合同委員会なるものもある。


ロシアにおいて、プーチンはいかなる立場であろうか?

それは、定かではない。

定かではないが、これまでの経緯を見る限り、

プーチンの意向がロシアの政治に反映されているように見える。

これまでの指導者とは、大きく変わるところだ。


ロシア国内の政治勢力は、どこも同じで複雑ではあろうが、

プーチンの政治手腕で、

統一性と安定性を保っているように見える。

少なくとも、ハザールマフィア(偽ユダヤ人)を追い出し、

あるいは、懐柔し、押し止めている筆頭国家であると判断できる。

なら、

プーチン自身の考え方(マインドセット)がどこにあるかが、

重要問題である。

それを垣間見る機会となれば、この記事は一つの情報である。

 

 【転載開始】

 

[プーチン大統領]「世界地図に米基地を書き入れてみよ、米露の違いが分かるから」 イタリア紙のプーチンへのインタビュー(抄)

(その3)⇔(その2)の続き

Paolo Valentino: 平和と言えば、かつてワルシャワ条約の同盟者で、今はNATO国家になっているバルト3国やポーランドは、ロシアからの脅威を感じています。NATOはこれらの懸念に対処するために特別の軍隊を作る決定をしました。私の質問は、いわゆる“ロシアの熊”を抑えるための西側の決定は正しいかどうか、またなぜ、ロシアはいつも、これほど喧嘩腰の物言いをするのか、ということです。

VladimirPutin: ロシアは誰に対しても、喧嘩腰で物を言うことはありません。そのような問題についてなら、過去の政治的重要人物、オットー・フォン・ビスマルクを引用すると、重要なのは議論でなく潜在性です。

現実の潜在性は何を示していますか? アメリカの軍事出費は、世界の他の国家すべてを合わせたそれよりも高いのです。NATO諸国の軍事費すべてを合わせたものは、ロシア連邦のそれの10倍――いいですか、10倍です。

ロシアは海外にほとんど基地をもっていません。我々は、ソ連時代の軍隊の残りを、アフガニスタンとの境界のタジキスタンに置いていますが、これはテロリストの脅威が特に高い地域です。

同じ役割がキルギスタンの航空基地でも果たされています。これもまたテロの脅威に備えるもので、テロ攻撃がキルギスタン国 境のアフガニスタンであった後、キルギス政府の要請によって設置されたものです。

我々はソビエト時代から、部隊をアルメニアの基地に置いています。それはこの地区で、ある程度の安定化の役割を果たしていますが、誰をターゲットにするものでもありません。

我々はキューバやベトナムなどを含め、世界のいろんな地域で、我々の基地を取り壊してきました。これは、この点での我々の政策がグローバルでも、攻撃的・侵略的でもないことを意味します。

提案ですが、あなたの新聞に世界地図を発表して、その上に、すべての米軍基地のしるしをつけてみてください。違いは一目瞭然です。


時々私は、大西洋上のどこか遠くを飛んでいる飛行機について、訊かれることがあります。偵察機によって遠隔地をパトロールするということは、冷戦時代にソビエトとアメリカだけがやっていました。

1990年代初期に、我々新しい現代のロシアは、こうした飛行をやめました。しかし、わがアメリカの友人たちは、国境の飛行を相変わらず続けています。な ぜでしょう? 数年前、我々はこの飛行を再開しました。するとあなた方は、我々がずっと攻撃的だったと言いたがるのです。

アメリカの潜水艦は、ノルウェーの海岸沖を恒常的に哨戒しています。それらは17分でモスクワに達するミサイルを備えています。しかし我々は、とうの昔にキューバの我々の基地をすべて取り壊し、非戦略的基地さえありません。それでも我々を攻撃的と呼びますか?

あなたは自分でNATOの東への延長のことを言いましたね。我々はどうかと言えば、我々はどこへも延長していません。我々の国境へ向かって移動しているのは、軍事インフラを含むNATOのインフラストラクチャーです。これは我々の侵略の現れですか?

最後に、アメリカは一方的に、対弾道ミサイル制限条約から脱退しました。これは国際的安全保障システム全体の要石として大きな意味をもっていたのです。
対ミサイル装置、基地、それにレーダーが、ヨーロッパの地域と海域、つまり地中海とアラスカに存在しています。


我々は、これは国際的安全保障を覆すものだと何度も言ってきました。それとも、ロシアが一方的に武装解除するものと期待していた人がいるのですか?

私は、わがアメリカのパートナーに、一方的に条約を脱退するのでなく、我々3者、ロシア、 アメリカ、ヨーロッパが一緒になって、ABM(対弾道ミサイル)システムを作ることを提案しました。しかしこの提案は拒否されました。


我々はその時こう言いました、「このシステムは高くつくし、その性能は証明されていない。しかし戦略的バランスを確保するために、我々の戦略的攻撃の潜在 力を開発しよう。圧倒的に強力な対弾道防衛システムを開発しよう。」その結果、この領域で我々は大きな進歩をしたと、私は言わねばなりません。

ロシアが攻撃行動を取るかもしれないという、いくつかの国の心配について言えば、ロシアが突然NATOを攻撃するなどという想像は、精神異常の人が、夢の中でしかできないことでしょう。

私は、いくつかの国家が、ロシアに対する人々の恐怖を利用しているだけだと思います。
それは単に前線に立つ役目を演じて、何らかの軍事的、経済的、財政的援助を受けようとする国家がやっていることです。


したがって、そのような考えを支持するのは的外れで、全く根拠のないことです。しかし誰か、そのような恐怖を醸成することに、興味をもつ者がいるのかもしれません。これは推測しかできません。

例えば、アメリカ政府は、ロシアとヨーロッパとの親交関係を望んでいません。これは私の主張でなく、仮説にすぎません。アメリカは大西洋共同体の中で、リーダーシップを維持したいと思っているとしましょう。

それには外からの脅威、このリーダーシップを確保するための外敵が必要です。イランだけでは明らかに不十分です。この脅威はあまり怖くも、大きくもない。誰が怖い人になれるか?

その時、突然、ウクライナ危機が始まりました。ロシアは反応せざるを得ませんでした。おそらくこれは仕組まれたものです。わかりません。しかし我々の始めたものではありません。

肝心なことを言っておきましょう――ロシアを恐れる必要はないということです。世界はあまりにも劇的に変わったので、少しでも常識をもつ人々はこのような大規模な軍事紛争を、今日、想像することもできません。我々は他に考えなければならないことが、いくらでもあるのです。

PaoloValentino: しかしあなたは、イランとか、他の一連の問題についてアメリカと協力しておられます。そしてジョン・ケリーのソチ訪問は、これに関してもう一つのメッセージを送りました。それとも私は間違っていますか?

VladimirPutin: 間違っていません、その通りです。我々はイランの核計画だけでなく、他の深刻な問題についても協力しています。アメリカがABM条約から脱退したにもかかわらず、我々の軍備コントロールの対話は続いています。

我々はパートナーというだけではありません。我々は、大量破壊兵器非拡散に関連する問題に取り組んでいる同盟国だと言ってもよいのです。我々は間違いな く、テロに対する戦いの同盟国です。まだほかにも協力している分野があります。あなたが最初に言われたExpo Milanoの中心テーマは、我々の共同作業のもう一つの例です。実際、我々が共同で取り組み続けている沢山の問題があります。

Paolo Valentino: プー チンさん、5月9日にロシアは、あなたの祖国とヨーロッパ全体をナチズムから解放した「偉大な勝利」の、70周年記念式典を行いました。この勝利のため に、ロシアほど多量の血の代価を払った国はありません。それなのに、赤の広場であなたの横に立った西側のリーダーはいませんでした。Il Corriere dela Sera紙は、このようなリーダーたちが姿を見せなかったことを批判するSilvio Berlusconiの手紙を公表しました。そこで2つ関連質問があります。あなたは、彼らが欠席したことは、ロシア人民に対する不敬を表明するものとお 考えですか?「大祖国戦争」の記憶は、今日、ロシアのアイデンティティにとって、どんな意味をもちますか?

VladimirPutin: それはアイデンティティの問題ではありません。アイデンティティは、文化、 言語、それに歴史の上に築かれるものです。この戦争は我々の歴史で悲劇の一頁です。私たちがこのような日々を記念するとき、この戦争で失われた命の多さを 考えると、それは祝祭ですが悲しみの日でもあり、私たちは、我々の自由と独立を可能にしてくれたこの世代のこと、ナチズムに勝利した人々のことを考えま す。

我々はまた、誰もこの悲劇を忘れる権利 もたないという事実を想起しますが、それは第一に、将来このようなことを繰り返さないために、どうするかを考えねばならないからです。こういったことは単なる言葉ではなく、それは根拠のない怖れではありません。

今日我々は、例えば、ホロコーストなどというものはなかった、と言っている人々のことを耳にします。我々は、ナチスと彼らの協力者を讃美しようとする試み を目にします。それは我々の今日の生活の一部です。いろいろな現れ方をする今日のテロリズムは、ナチズムに非常によく似ています。実際、この2つの違いは ほとんどありません。

あなたが指摘された同僚たちについては、もちろん祝典に参加するためにモスクワにやってくるかどうかは、個人の自由意志です。私の考えでは、彼らは、現在 の国際的な関係の複雑さのために、単に過去につながるだけでなく、我々の共通の未来のために戦うことにつながる、もっと重要な何かを見落としているように 思えます。

彼らはそれぞれの選択をしました。しかしこの日は何よりも我々の祝日です。ところでこの日、かなり沢山の国々から、退役軍人がモスクワに集まりました。アメリカ、大ブリテン、 ポーランド、その他ヨーロッパの国々からです。

実はこの日の本当の主役は、このような人々なのです。これは我々にとって非常に重要なことです。これらの祝典の間に、我々はソビエト連邦でナチズムと戦った人々だけを称えたのでなく、ドイツ自体の、またフランスやイタリアの、レジスタンス戦士をも追悼したのです。我々は彼らすべてを追悼し、ナチズムとの戦いで命を惜しまなかったすべての人々に敬意を払ったのです。 

確かに、勝利へ導く決定的な貢献をし、ナチズムとの戦いで最も深刻な死者数を出したのは、ソビエト連邦であったことを、我々はあまりにもよく理解していま す。それは我々にとって 軍事的勝利以上のもの、道徳的勝利でした。ご存知でしょうが、ほとんどすべての家族がこの戦争で誰かを失っています。どうしてこれが忘れられるでしょう か、それは不可能です。(最終回) 【転載終了】