検査が嫌いなので、しなくてもよいと言ってくれる本が好きです
(↑ 病んでますか?)
図書館で見つけてきたのが
健康診断・人間ドックが病気を作る
医学博士 中原英臣
医学博士 矢島新子
でもね、この本を読むと健康診断が全く必要ないという訳ではありませんでした。
現在行われている診断項目には明らかに不要 (←病気の予防に役に立たない)な
項目があるのは確かだけれども、内容を見直して本当に必要な項目を厳選して
行うのが、病気の早期発見のみならず、医療問題を解決することにつながるということでした。
納得です。
では、どのような項目があれば私たちの健康維持に役立つのでしょうか。
著者は 血圧、糖尿病、うつの問診、飲酒、喫煙の5つといっています。
特に血圧は 機会をとらえて何回も計っておき、季節による変化、体調による変化を
知っておくことが必要だそうです。
うちでも、血圧計を買おうかと検討しています。
健康診断には年間9000億円かかっているそうなので、
不要な項目は排除して、ほんとうに国民の健康維持に役立つ項目にしてほしいです。
また、国民も健康に対する意識改革が必要で、診断データをかかりつけ医にみてもらうなどして
データだけの診断でなくその人を綜合的に診てもらうようにするのがいいそうです。
ただし、今は無理。
というのは 健康指導は点数にならないのです。
海外の先進国ではホームドクターに見せることで有効なアドバイスがもらえる。
日本でも、健康診断を見直し、費用をおさえ、ホームドクターによる健康指導を
点数で認めると、近くの医院で、包括的に、親しみのある医師に継続的に診てもらえる。
体力的にも、経済的にも理想的です。
医薬分業なんかより、簡単にできそうな気がするけど、
これも、お金がからんでいそう。
このような本を読むと、医療でのお金儲けがどれだけえげつないかと
思い知らされて、がっくりきます。
でも、知っておくほうがいいのでしょうね。