ハーモニカな日乗

すばら式ハーモニカライフ、ガーデニングなどその他日常雑多を綴る。

「光る君へ」の話から尾道に行ってしまった

2024年05月14日 | 旅行
歴史散歩が好きだ。旅行に出掛けたとき名所古刹はなるべく寄ることにしている..。今放送中のNHK大河ドラマ「光る君へ」を楽しんで観ている。少し前の回に出てきた石山寺は紫式部が源氏物語の着想を得たと言われるお寺であるという。そういえば私も4年前春の桜行脚で行ったことあったぞと思いだした。
石山寺正面
瀬田川

珪灰石
芭蕉の句碑 
あけぼのはまだ
むらさきに
ほととぎす


2,020年の4月コロナ禍の真っ直中で現存するお城12城を巡る旅11番目の備中松山城を訪ねた帰りに立ち寄ったのだ。その時はいまほど紫式部に関心があったわけではない。この石山寺の近くに三井寺があり、10数年前出張時の隙間時間に寄ってみたことがあり、かなり由緒ある寺というくらいの認識だった。

三井寺は早朝、琵琶湖疎水の取水口を見に行った帰りに寄ってみたのだった。三井寺も紫式部に関わりがあるようだ。大河ドラマは結構見ているけど平清盛は見ていて面白くなかった。結末がわかっている物語はあまり面白くない平安時代ってなんかおどろおどろしてて暗いなあ何せ陰陽師が跋扈する闇の時代とそんな印象を持っている。呪詛なんて出てくるし。いわゆる男女関係がゆるい時代という先入観念を長年持ち続けている私はNHKがそこんところ〔道長とまひろと)をいかに描くかと斜に構えてみているのである。
長等神社(ながら)紫式部の一族と縁の深い神社

朝焼けの滋賀の都の空をよぎる飛行機雲 三井寺展望台にて



話は石山寺に行く前に戻る。深夜クルマで西に向かって昼頃着いたのは岡山県津山城。ここは城構えがなかなか立派だった。これほどが石垣がデカいお城は和歌山城くらいしか知らない。土砂降りの雨のなか見応えのある桜を愛でるゆとりもなかった。
桜は北の弘前城に劣らない重厚さがあった。
津山城は織田信長の小姓森蘭丸の弟、森忠政 が築城したという。織田信長の家臣たちは徳川の時代を逞しく生き延びたようだ。
美しい備中櫓↓


下城する際地元の若者が次行くのならここにぜひ行ってみてと薦められたのが
醍醐桜岡山県真庭市)。では翌日行ってみよう。大当たり!行ってみてその巨大な桜に感動した!行ったことないけど福島県三春町の瀧桜に似てなくもない。岡山の山間地をはるばる訪ねて行った甲斐があった。
この桜は伝説によれば、元弘2年(1,332年)後醍醐天皇が隠岐配流の際、この桜を見て賞賛したといわれ、この名がついたという。名前からして後醍醐天皇に縁があるだろうと予想したとおり。丘の上にそびえ立つその存在感に圧倒された。 太い幹回りからパワーを感じた。高貴のかたが褒め称えると名が残る、名もない庶民の私が賞賛したとて誰もありがたがってくれない。名が残るわけない。当たり前か。
醍醐桜

最終目的地の備中松山城↓ いかにも朴訥な山城という風情です。結構山登りを強いられた。現存する城の天守閣の大きさは宇和島城丸岡城に次いで小さい。

有名な猫城主が出迎えてくれなかった
次は広島県尾道へ
桜の名所千光寺公園








桜の名所千光寺公園から尾道市街へ徒歩で文学のこみちを下ると吉井勇の短歌があらわれた。

「千光寺の御堂へのぼる石段はわが旅よりも長かりしかな」
おおげさな。

、ロープウェイのほうがラクです。きっと吉井勇はお酒の飲み過ぎでしょう〔笑)よほどキツかったらしいですね。

歌人吉井勇の短歌は昔教科書に出てきたこの歌が好きだ。
かにかくに 祇園はこひし 寐(ぬ)るときも
                枕のしたを 水のながるる
高いところから眺める桜はきれいだった
しまなみ街道の入り口が見えたり船がきき交う尾道水道の眺めがじつに良かった。

尾道にゆかりのある作家は林芙美子、志賀直哉。映画監督大林信彦、小津安二郎。映画資料館に行ったけれど大林監督の作品〔「時をかける少女」など)
の展示がまったくないしつまんないの。小津監督の作品ばかり。映画「東京物語」は子どもたちは老いた両親の東京見物にかまっていられない。老夫婦は見物為たけれどき都会の喧噪につまらなくて「かあさん、尾道へ帰ろうか」と言う笠智衆の台詞が耳に残っている。尾道のほうが良いに決まってるでしょう。
ロープウエイ仁乗って終点を下りたら猫が待っていた猫が待っと思ってしまったと思ってしまった

千光寺公園は猫がいることで有名
猫の小道があった。瀬戸内海には猫がいる島が幾つもあり猫好きの観光客を惹きつけているらしい。
猫の小道をさらに下っていくと猫のオブジェが階段ににいっぱい、おしゃれなカフェだ。
 
いらっしゃいとほんものの猫が現れた
とりとめのない話に付き合いくださいましてありがとうございます。

信州桜巡り その2

2023年04月10日 | 旅行
翌日、8日は朝から風が強く雨雲がどんより、夜には雪もという天気予報です。
小川村に着いたら、村の中心地(標高500m~600m)の斜面に咲く「二反田の桜」は散り始めており、強風吹き荒れ、雨が横殴りに吹き付けてきます。

雨宿り
のどかに桜見物どころでなくなりました。
そこで近くの小川村郷土歴史館で雨宿りしようと行ってみましたら、ここが村の桜を一望できる絶好のロケーションでした。
カフェでコーヒーを飲みながら素敵な桜を眺めることが出来ました。




二反田の桜(オオヤマザクラ、ヤマザクラ)


雨が上がって青空も見えます。
オリンピック道路からの眺望も良く、チェーン装着所に車を駐めて撮影する人が結構います。
ここから右手に少し上がった場所がもっとも有名な撮影ポイント。
それがこちらの写真。





じつは上2枚の写真の薄い緑色の屋根のところが駐車場。ここに駐めて桜見物と思いましたが、近すぎて木を見て森を見ずみたいなふう。ここの桜は遠くで眺めるのをもってよしとするようです。



番所の桜
次、今日の本命、標高760m、満開だという「番所の桜」へ。
着くと、強風吹き荒れる中、ピンクの色濃いベニシダレザクラは満開です。



小川村のウリは、遠くに白く輝く鹿島槍ヶ岳、五竜岳など北アルプスの山々と山里に咲く桜。
この通り、絶景です。が、双耳峰が特徴の鹿島槍ヶ岳は見えず、見えたのは右隣の五竜岳みたいです。




立屋の桜(エドヒガンザクラ)。番所の桜から150m歩いたところにある大きな桜。



日本全国、城跡公園や川の両岸に咲く桜など桜の名所は数知れず。
それもいいのですが、今回は小川村を訪ねて、里に咲く桜をのんびり眺めるのもいいものだと思いました。
ただ、鹿島槍ヶ岳と桜という取り合わせが見られなかったことは心残り。鹿島槍ヶ岳は思い出の山。20歳の時初めて登った北アルプスなのです。もう一度来たい。


信州桜巡り その1

2023年04月09日 | 旅行
ここ7年、全国あちこち桜巡りをしていまして、今年は4月7~8日に信州に行ってきました。


今春は異常な暑さ。桜の開花は「観測史上最速」。4月に入ってもどこも19度20度超といった5月の気温。
毎日、ウェザーニュースやtenki.jpの開花情報とにらめっこ。
残念ながら3週間前に組んだ行程、上田~松本~高遠はどこも散り始めとあって、いちばん見たかった高遠城址公園に行くのは取りやめ。


長野で開花がもっとも遅いのは長野市から大町市、白馬村あたりのラインです。
そこで長野市と白馬村の間にある小川村の桜が素晴らしいと知り、ここに狙いを定めました。
1週間前までは村の中心地で満開のはずでした。ところがこの1週間、晴れが続き、気温は18~20度。桜は咲き進み、出発時の7日は散り始めとのこと。天気予報は雨模様。ダメだこりゃ、とにかく現地に行ってから見るところを決めようと車を走らせました。

まずは上田城跡公園。ソメイヨシノは散っておりましたが、しだれ桜が満開。




別所温泉。安楽寺の国宝八角三重塔。





別所温泉。常楽寺の石造多宝塔と桜。




安曇野を一望する松本市アルプス公園(標高800m、市内は590m)。強風、雨が吹き飛んできます。満開の桜もあって見応えありました。




藤子不二雄Aさん

2022年04月10日 | 旅行
4月7日(木)から9日(土)にかけ富山県に出掛けました。
7日は氷見市。藤子不二雄Aまんがワールド巡りです。

12時ちょうど。
忍者ハットリくんカラクリ時計


まんがロード。まんがキャラクターが歩道のあちこちにあります。
     
  
  

まんがロードの途中に、Aさんの世界を楽しめる「氷見市潮風ギャラリー 藤子不二雄Aアートコレクション」がありました。映像が凝っていて楽しいですよ。

 
 


生家の光禅寺
ボランティアの方が、Aさんの生い立ちからこれまでの活躍、氷見市をいかに愛してくれたか、そして商店街と市で石像を建てたことなどを熱心にお話してくださいました。庫裏の奥には公開していない貴重な資料がたくさんあるとか。


鳥取県境港市は水木しげるさんの「ゲゲゲの鬼太郎」で有名。藤子不二雄Aさんは氷見市の街おこしに貢献していますね。

余談ですが、昭和50年代まではマンガって、いまほど文化的な地位は高くありませんでした。ボクは仕事柄、毎日発売される雑誌が身近にあり、少年週刊誌やマンガ月刊誌など主要漫画誌はほとんど読んでいました。昭和50年辺りからは「別冊マーガレット」「別冊少女コミック」「Lala」など少女コミック誌まで手を伸ばしていまして、いまでいうマンガおたくだったのです。周りからはいい歳をしてマンガなど読んでと蔑まれたものですが、そんな風にみられていたのもどこ吹く風、「面白いものは面白い」んだと開き直っていました。それほど読んでいたらその知識は仕事におおいに役だちまして、世の中無駄なことは何もないんだと悟ったものです。


訃報
この後、ひみ番屋街で遅い昼食を取っていたら、ヤフーニュースで藤子不二雄Aさんがこの日の午前8時過ぎに川崎市の自宅で亡くなられたことを知り驚きました。
夕方、テレビでは北日本新聞が富山市で号外を配ったことを報じていました。

翌朝の北日本新聞








ご冥福をお祈りいたします。

桜行脚 その2

2019年04月20日 | 旅行

3日目(4月5日)、午後、永平寺に寄って、夕方、福井市に到着。

福井市足羽川の桜堤
2キロに渡る桜堤。この日は気温が上がり、心配していた桜もほぼ満開。ツイています。
 
 
 
自分の目が変になったのかと錯覚したのがこれ。「桜って、こんな色!?」かと。ライトアップの色が変わっていくのでした。
 
そんなことを橋のたもとで言っていたら、地元のおじいさんが私も一廻りするので一緒にと、ブラタモリよろしく、最後まで僕らを案内してくれました。
 
実は2月2日のNHK「ブラタモリ」は福井編第2弾でした。
 
 ボクも見ていましたから、おじいさんのとの会話は弾みます。
 
 だいぶ暗くなってきました。 
 
おじいさんの先導で対岸に。こちらも桜のトンネル。 
 
対岸から見るライトアップも幻想的でした。 
 
福井駅前の恐竜
食事に行きたいのでと言ったら、駅前の方があるからと、おじいさんがなかなか帰ってくれません。
ぜひ見せたいものが、と案内されたのがこれ。
 
     
 ブラタモリで、恐竜が駅前にあるとは知っていましたが、夜の方がいいですね。納得。
首が動き、鳴き声もリアルでした。
近くのビルで食事処が見つかり、おじいさんとはここでお別れ。自宅はここから歩いて30分ほどとのこと。78歳、健脚です。ありがとうございました。
 
翌朝の桜堤
 
 
 
 
一乗谷の糸桜
信長に滅ぼされた越前朝倉氏の遺跡が残る一乗谷に。
さきのおじいさんに、一乗谷に行くなら資料館に寄れと念押しされました。ただ遺跡だけ見てもわからんでしょうと。ごもっとも。寄って予習しました。
 
薄墨桜など、種類の違う桜が咲いていて、こういう桜もいいなと思いました。
一乗谷はのどかな春といった趣です。
観光客は少なめ。遺構や復元した武家屋敷など、歴史好きなら楽しい場所です。
一つ一つの家に井戸があるのが特徴。
 
ここでは薄墨桜を糸桜と呼ぶそうです。
     
 
朝倉館跡 
 
 
  
 
            
 
 
吉永小百合さん
吉永小百合さん、一乗谷にも来ていました。ほんとに日本全国、いろんな所に行っていますね。
 
じつは2年前(2017年4月末)、弘前城の桜(これは圧巻!)を見た後、小百合さんのCMの舞台になった鶴の舞橋をみたいと足を延ばしました。
3つの橋と津軽富士(岩木山)は素晴らしかったですね。
      
 
 
JR東日本 大人の休日倶楽部CM 「津軽の逆さ富士」-2016
 
なんかこういうのを見ると旅行に行きたくなりますよね。
 
 
丸岡城
最終目的地、丸岡城。この日もお天気が良く、気温高め。午後になれば桜もさらに開くだろうとおもったらほぼ満開。行くところ行くところ、次々と咲いて行く様は面白いですね。桜前線が北上していくのが実感出来ました。
 
 
 
小さなお城ですが、いいですね。でも、城の中の階段はロープをたぐって登るほど急。これは初めての体験です。
 
           
 
この城は現存する城12の一つであることと、丸岡城主本多成重の父、本多重次が陣中から妻に送った手紙「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」が日本一短い手紙としてつとに有名。
日本一短い手紙の館がありまして、今年で27回を迎える一筆啓上賞が展示されていました。
 
 
      
 
今年は桜を追いかけて、いろんなところのたくさんの桜を見ました。その土地柄がありますから、いくら見ても飽きませんね。
 
現存する城はこれで11を制覇。残すは岡山県高梁市の山城、備中松山城のみ。できれば雲海に浮かぶ城を見たい。となると秋かな。