ハーモニカな日乗

すばら式ハーモニカライフ、ガーデニングなどその他日常雑多を綴る。

さくら 桜

2015年03月21日 | どうでもよい話
春分の日、ソメイヨシノより一足早く咲く安行桜が満開でした。





お彼岸の墓参りのときに立ち寄るのがここ川口市安行の密蔵院。






今日は昼夜の長さが等しくなる日。お彼岸の中日です。
日が長くなったと感じますね。

これは台湾緋桜



近くに住む叔母が持ってきてくれたおはぎを食べました。
最近は洋菓子より和菓子がおいしく感じます。




すばらしい響き ~和谷泰扶と門下生によるコンサート

2015年03月10日 | ハーモニカ
クロマティック・ハーモニカ10数本(最大17本)が奏でる旋律に、バイオリン、ビオラ、チェロの弦楽器が絡むという、これまでにない響きを聴かせたこのコンサート。満場の客席を「魅了した」素晴らしいものでした。


ピアノやギターなどの伴奏による演奏が一般的なハーモニカにとって(マイクで音量を持ち上げないなら)、弦楽器とは絶対音量が違うわけですが、多くのクロマティック・ハーモニカの音が合わされば別。
コンクール出場経験者たちが奏でる音色は、つややかでかつ力強い。和谷門下生の音色の特徴が存分に出ていました。

また、CX-12のテナーハーモニカを使った弦楽器のような構成の演奏もいくつもあり、低音部をしっかり支えたアンサンブルの響きを楽しめました。

~*~

今回のコンサートの狙いは、クロマティック・ハーモニカによるアンサンブル演奏および弦楽器との共演、そして、稲川有徳さん、園友栄さんというコンテストでグランプリを獲得した若手のプレイヤーにスポットを当てることだったといえます。

F.I.H.世界大会のYouTubeでしか聴くことができない稲川有徳さんの演奏、G.エネスコ「ルーマニア狂詩曲第1番 Op.11」は圧巻の演奏でした。テクニック、表現力とも抜群。ソロ演奏は生で初めて聴きましたが、彼の演奏は世の中にもっと知られてよいと思います。

園さんのA.ライスナー「チャルダス・インターメッツォ」も素晴らしい出来。若手がまぶしいくらい輝きを放った日でもありました。

慶應義塾ワグネルソサィエティー・オーケストラ(弦楽アンサンブルメンバー) のストリングスカルテットと和谷先生・稲川さんのJ・ムーディー「1771」。オリジナルはストリングスとハーモニカのために書かれたものだけに、こういう感じだったのかと納得。これが聴けたのもうれしい。

和谷先生自身のソロ演奏。先日の神楽坂・グリーでの熱い演奏に比べると少しクール?と思えるほどでしたが、コンサートホールでの音色は格別。


もうひとつ。出演した女性陣は素敵なドレスを召しておりまして、これまた華やか、あでやかでした。写真がないのが惜しまれます(撮影は禁止でしたので)。


ハーモニカの未来が少し明るくなったような、アーティスティックなコンサートでした。


(3月8日(日)18時、市ヶ谷ルーテルセンターホール「和谷泰扶と門下生によるコンサート」)

公開初日

2015年03月01日 | どうでもよい話
映画『くちびるに歌を』を公開初日に観てきました。



毎週、『週刊漫画タイムズ』が後輩から送られてくるのですが、楽しみにしているのが映画を紹介するコラム。これがなかなか読ませるコラムでして、ここで非常に褒めていたのがこの『くちびるに歌を』でした。

この映画の紹介は、
●『くちびるに歌を』は、アンジェラ・アキさんの大ヒット曲「手紙~拝啓 十五の君へ」をモチーフに作られた中田永一さんの小説を映画化した作品。

●長崎県・五島列島の中学校合唱部を舞台に、臨時教師としてやってきた悲しい過去を抱えるピアニスト・柏木ユキ(新垣結衣)と、15歳の生徒たちが、悩みぶつかりながらも前に進んで行く姿を、合唱を通して描き出していく爽やかな感動作

とあります。

アンジェラ・アキさんの「手紙」がNHK全国合唱コンクール中学生の部の課題曲に選ばれたこと、そのドキュメンタリーか何かをテレビで見たことがあり、その合唱曲の素晴らしさを知っておりましたので、この映画は公開初日に何としても見たかったのです。

●生徒役もすべてオーディションで選ばれ、撮影前から強豪合唱部に体験入部したり、五島で合宿生活を送りながら五島弁の特訓と合唱の練習を繰り返し、劇中の合唱シーンはすべて吹き替えなしでキャストたちが声を合わせた。

島のてっぺんの草原で合唱部の子供たちが歌うシーンは、サウンド・オブ・ミュージックを思わせる美しいシーンです。


ところで、クラス単位の合唱祭とか、合唱体験は多くの人が持っているのではないでしょうか。

ボクもこの映画を見て、中学時代の合唱部での懐かしくも甘酸っぱい思い出がオーバーラップして涙が止まりませんでした。

ボクの思い出も映画風ではあります。

中学2年の時、ちょうどこの映画の主人公新垣結衣と同じくらいの年齢、26歳の美人の音楽の先生、I先生が赴任してきまして、このI先生(隣町の出身でピアノを子供たちに教えていて、ボクの叔母と同級生だったことをあとで知ります)が、2学期になると野良部といって、今なら帰宅部という、どこの部活にも属していなかったボクら男子9人を集めて、ブラスバンドを結成しました。

田舎の中学校です。ろくな楽器がなく、メロディー楽器をやりたかったボクが手にしたのは最後に残った小太鼓。(泣)
仲間と廊下に置いてあった卓球台で遊んだりして、練習を熱心にやった記憶はありませんが、音楽の楽しさに目覚めたのはまちがいなくこの時でした。

そして、中3の春、I先生は僕らを集めて、「君たちは合唱部に入り、NHKの合唱コンクール、県南予選に出る」といって、強引に女子だけだった合唱部に僕らを入れてしまいます。
「なんでだよ~」といいつつも、この年頃。1年下にかわいいコがいるという不純な動機から、ブラスバンドよりちゃんと練習しましたね。合唱、イヤイヤやっているようで内心は楽しかったのです。


もともと姉二人が合唱を中学高校とやっていたので、その影響は潜在的にはあったんじゃないかな。福島県はもともと合唱が盛んで、その当時から合唱王国と言われていましたし。
(この「手紙」が課題曲となったNHK合唱コンクールで優勝したのは、福島県郡山市立郡山第二中学校。すばらしいですね。

言わずもがなですが、ボクらは予選落ちでした。

この映画では、きれいな音楽の先生が来た、という不純な動機から男子6人が入部。それによって混声三部合唱の「手紙」が歌える体制になったというわけです。

吹き替えなしだったそうですが、ラストのコンクールで合唱シーン、部員の歌唱力が格段に向上しているのに感動しました。この年頃って成長が早い!


あの頃に戻りたくなりましたね。