5月19日(日)、田中光栄さんの教室ライブのプログラム終了後は、光栄さんのミニライブ。
光栄さんが手にしていたのは、7月5日発売予定のスズキのバスクロマチックハーモニカ、シリウスバスクロマチックS-48B。
光栄さんによると、このS-48B、世界でまだ4人くらいしか持っていないとのこと。
ボクはこれを聴けること自体が事件じゃないの、と思ったくらいです。
これで「ニューシネマパラダイス」を吹いてくれました。
演奏が終わった途端、周りにいた出演者一同からは、おおっという感歎の声が。
よどみなく吹けるのは光栄さんだからということかもしれませんが、最低音部も伸びのある重厚な音で、まるでチェロのよう。吹き吸いもスムーズです。
64穴ハーモニカの低音部とは次元の違う、まさに低音楽器の音なのです。
S-48Bは画期的なハーモニカです。
低音域を実現する特別なリード・バルブ。リードに錘が付いている。
このハーモニカだったら、小アンサンブル、あるいは本格的な大アンサンブルでのチェロの役割を果たせると思いましたね。
ハーモニカ界のバスハーモニカといえば、コードハーモニカとセットで、ブンチャ、ブンチャというパターンが多いですが、メロディアスに吹けるこのハーモニカの登場でこれまでの概念を変えてしまうかもしれませんね。
複音ハーモニカ界でも評判を呼ぶのではないでしょうか。小さくて軽い(わずか300g。S-48Sの334gよりも軽い)のはありがたいはず。そして新しいアレンジが求められる?
S−48Bは、間違いなく欧米、そしてハーモニカ人口が増えているアジアでもその名を轟かせるに違いありません。
7月5日の発売が楽しみです。
ボクは買うかって? G-48、S-48を発売と同時に買ったように、かつてならコレクションとしてでも手に入れるはず。
ただ今は、仲間であるハーモニカウインドのメンバーとアンサンブルをもう少し本格的にやろうとなったら、すぐにでも買いたいと思いますね。
5月19日(日)は、田中光栄さんのハーモニカ教室の発表会ライブでした。場所は東京・大久保、ドルチェ・ヴィータ。
自分の吹きたい曲を楽しんで演奏するというのが、この教室ライブの特徴。
なので、いろんなタイプの曲が登場します。
なかでも、高校生男子が友だちのクラシックギター伴奏による「カヴァティーナ」をクロマチックで、続いてもうひとりの友だちのエレキギターをバックにテンホールズで「Juke」をメドレーで吹きまして、やんやの喝采を浴びておりました。光栄さんの懐の深さにも拍手です。
若いっていいな、持つべきは友だちですね。
最近、ハーモニカ仲間に会う機会が少なくなっているボクにとって、こうした場はいい刺激になります。
今回、ボクはジャズの曲をやりたいと「All of me」に挑戦。
しかし、キーがCで、コード進行がシンプルなこの曲なら取り組みやすいかも、なんていうのは甘い考えでした。
練習を始めると、コードチェンジを聴き分ける耳、コードで使えるスケール、それにジャズ特有のフレーズとか、とにかくジャズの言葉でしゃべれない。
ふだんやっていないので当たり前ですが。
しょうがないので、有名ミュージシャンは「All of me」をどんなふうにやっているのか、どんなフレーズ、スケールで吹いているのか、コピーしかないと、チャーリー・パーカー、ジャッキー・マクリーン、レスター・ヤング、ソニー・スティット、リー・コニッツなど、サックス・プレーヤーお歴々のプレイを聴きまくり、コピーしようとしました。
その結果、スイング系の曲だからかもしれませんが、共通して明解なスケールだということはおよそ分かりました。
でも、テンポが速くて(この人たちは8分音符なんていうのんびりしたものでなく、16分音符で無茶苦茶上行下行する!)、またコピーも最初の16小節はコピーできたけど後半16小節はお手上げと言った具合。ハーモニカではとても吹けないフレーズばかりなのです。
こうなったらアドリブ部分を自分で楽譜に書くしかない。パッセージの上がり下がりの感じを捉えて、自分の能力で吹けるフレーズを譜面にしてみたのですが、2コーラス64小節のそれっぽいアドリブを作るのってたいへん。これはこれで十分勉強になりました。
14日(火)にリハがあったのですが、アドリブ部分でオフ・ビートのノリを出せず終い。光栄さんのレッスンでもこれを指摘されていたので、本番前の4日間はオフ・ビートで吹く練習ばかりしていました。
吹き吸いのあるハーモニカで、ジャズのアーティキュレーションを出すのはむずかしいですね。もう時間が無いので、深く考えるのは止めました。
本番はというと、やっぱりノリを出せていなかったと反省。
にわか勉強でなく地道に取り組んで、また挑戦しようと思います。
「御朱印」ブームということで、令和元年の日付が入った御朱印を手にしようと、各地の神社・仏閣では参拝者が長蛇の列をなしているという。
人のことはあまり言えません。
1ヵ月ほど前、ボクも御朱印ブームにあやかって、御朱印帳を買ってしまったからです。
4月初め、京都の善峯寺に行ったとき御朱印を求める参拝客が居まして、おお、これがいまブームの御朱印かと。
じゃボクもと、列なんてないのでゆっくり書いていただきました。
こうなると、他のお寺でもいただきたくなるもの。
名水で有名な若狭・瓜割の滝のところにある天徳寺、そして永平寺でもいただいてきました。
恥ずかしながら御朱印というのをこの間まで知らなかったのです。
なにせ神社仏閣に行ったらお土産はお守りがスタンダードだと思っていましたから。
でも御朱印の値段を聞いたらお守りより断然安い。
参拝した証となるなら、こちらのほうが格調高いし、記念になる。現世利益があるという浅い選択でもありました。