この4月から月1ペースで奥多摩に出掛けています。
奥多摩の廃校になった小学校、旧小河内小学校の空きスペース(職員室と校長室)を借りて「奥多摩ブックフィールド」という本の広場をつくっている人たちと関わりが出来たからです。
ここは専門家の所蔵本、趣味で集めた本などを棚に保管・収蔵しており、それらを閲覧できるスペースになってします。
ドイツ文学研究者の蔵書約2千冊、それに美術関係の画集ほかサブカルや文学系の雑誌のバックナンバーなどの蔵書約1000冊と、「本」に関わるオブジェなどが展示してあり、かなりマニアックなスペースでもあります。
そのいきさつはここに書かれています。
そこに、出版関係の本3千冊、雑誌の創刊号コレクション約1400冊を収蔵することになり、その関係で足繁く通うことになったというわけです。
木造の小学校の内部はそっくり残されており、ドラマ・映画のロケでも使われたとのこと。(「三丁目の夕日」とか)
思い起こせば自分は小学校は出来たての木造校舎、中・高は戦前からの古い木造校舎でした。
僕ら昭和20年代生まれが一番子どもたちがいたわけで、昔はこの山の中でも同じだったんだろうなと思いました。
そんなことから、どうせならついでに水を汲んできたい。
山また山の奥多摩ならどこかにあるはずと調べたら、奥多摩駅から2キロ先に東京都名湧水57選に選ばれた「境の清泉(祥安寺の清泉)」というところが見つかりました。
で、先日行ってみました。
青梅街道の白鬚トンネル手前を右折、狭い急坂を100メートルくらい登り、二股を右に下り80メートルくらい先が水汲み場。
あっけなく着きました。
水汲み場の道路を挟んだ向かい側に駐車出来るスペースがある。
水場の上の斜面はわさび田になっていて、水がざばざば流れ落ちています。
湧水らしさ満点、うれしくなってしまいました。
水が汲めるホースが二つあって、うちひとつは水量豊富なため、大量(今回150リットル)に汲んでも手早く済みます。
いつも行っている東秩父村の深宗水(地下40メートル)に比べて、とても冷たい。
お味は?? 味がしない!?
いろんな湧水を汲んできましたが、水ってなんらかの味があるものです。ところがここはまったく感じられないんです。珍しいかも。
これで、次に行くときの楽しみが増えました。