ハーモニカな日乗

すばら式ハーモニカライフ、ガーデニングなどその他日常雑多を綴る。

コンサート「トレド ~伝説のコンサート、再び」

2020年12月06日 | ライブ鑑賞

12月5日(土)、崎元讓先生が出演するコンサート「TOREDO ~伝説のコンサート、再び」に行ってきました。 



 

 

出演は、
崎元讓(クロマチック・ハーモニカ)
柴田杏里(ギター)
大谷環(ギター)
大城みほ(ソプラノ)
主催:月の沙漠project
場所:西池袋 自由学園明日館 講堂

「~伝説のコンサート、再び」とあるのは、2年くらい前にこのメンバーでコンサートを行い、大好評を博したことによるようです。

 

“スペイン×南米 魂の音楽“とフライヤーに謳っていたように、スペインを舞台にしたハーモニカの曲や歌、ギターソロ、ギターデュオ、ギターデュオのバックにしたハーモニカでタンゴを、という多彩なプログラム。一見しただけでワクワクしましたね。

大城みほ氏の歌も素敵でしたし、ハーモニカもギター演奏もいうことなし。すばらしいコンサートでした。

 

崎元先生のハーモニカ演奏は、前半は、ソロで「マラーゲーニャ」、大谷環氏のギター伴奏で、吉松隆“優しき玩具”より「朝の歌」「リムセ」「ヴェルヴェット・ワルツ」。


後半は、柴田杏里氏の伴奏で「トレド ~スペイン幻想曲」、ギターデュオの伴奏で「ラ・クンパルシータ」「オブリビオン「リベルタンゴ」。

印象的だったのは後半。とくに「トレド」は中盤のカデンツを過ぎ、ボレロのリズムにのった終盤が大いに盛り上がるところ。ボレロのリズムを刻むギターが実にカッコ良く、「これぞスパニッシュ!」という感じでした。

 

続いてはギター2本によるタンゴの伴奏はオブリガートが入るので音に厚みがあってハーモニカの演奏を引き立てます。いいなあ。

ハーモニカとタンゴの相性は抜群。バンドネオンなどアコーディオン系はハーモニカと同種のリード楽器だからでしょう。

 

崎元先生が手にしていたハーモニカはシルバー・コンチェルトではなく、遠目から見てホーナーのACE48のようでした(未確認です)。聞き慣れたホーナー独特の懐かしい音色ではないけれど、伝統は引き継ぎつつ今風という感じの音色でした。音量は豊かです。

ACE48は4年くらい前に出た製品。ハーモニカの底にある6つの金属ブロックを調節して音色をコントロールできるのが特徴。(興味が湧いてきましたので誰かACE48のレポートをしてくれるとありがたいですね。)


崎元先生は御年73歳。この日の気合いの入った演奏を聴いたら、年が明けたら古稀を迎えるボクも「まだまだやらなきゃ」と思いましたね。

 

自由学園明日館の講堂は重要文化財で石の柱と木の組み合わさった独特の構造。コンサートホールではありませんが、響きの良いことで知られています。コンサートホールほどの残響はないもののが実に自然な響きなのです。

ここでいつかハーモニカの演奏を聴きたいものだと思っていましたので、この日は幸せな気分になりました。
また聴きたいものです。


浅草うららオーケストラを聴いてきました 

2019年11月25日 | ライブ鑑賞

友人が1年半前からアルトサックスを習い始めた。50歳近いので、まあ50の手習いと言っていいでしょう。
24日(日)、その友人の知り合いが参加しているという浅草うららオーケストラのコンサートに行ってきました。

「浅草うららオーケストラ 秋祭り2019」、場所は本所地域プラザBIGSHIP 4F多目的ホール。 

 







 

酒とおつまみ付き。ホールには丸いテーブルと椅子がたくさん置かれ、呑みながらリラックスして聴くスタイルです。

オーケストラの編成は、トランペット4、トロンボーン3、サックス3(バリトン無し)、クラリネット2,フルート3,バイオリン、ギター、ベース、パーカッション、ドラム、ピアノ各1という、ビッグバンドふうでもあり、吹奏楽風でもあるようなユニークな編成。
主宰者で指揮者である内山有希夫氏が編曲しているので、こうした編成が成り立つのでしょう。

 

第1部は70年代の曲、「ホテルカリフォルニア」「哀愁のヨーロッパ」「スカボローフェア」など、2部はボーカリストをメインにラテンの有名な曲、「コーヒールンバ」「ベサメムーチョ」「エストレリータ」「オエコモバ」などを演奏。
よく知られた曲ばかり。ボクはビッグバンドや吹奏楽が大好きなので楽しく聴かせていただきました。

アンサンブルはバッチリ。  よく訓練されているなと思いましたね。
トランペットの人は元プロの方のようで上手。それが引き立つような場面がたくさん。ラテンはトランペットのメリハリのある音がいい。そういう編曲のようです。

 

友人とサックスの吹き方についてあれこれ話すと、まだ腹式呼吸とアンブシュアが問題とのこと。
ハーモニカも、腹式呼吸、リラックスして咥える(唇を当てる)、上半身、手や肩や首などの脱力など、基本はどの楽器も同じですね。

友人はどこかの吹奏楽団に入ることが今の目標。いっぱい練習して叶えてほしいものです。


昭和の薫りのする喫茶店 日曜昼下がりライブ 

2019年04月01日 | ライブ鑑賞
平成に代わる新しい元号が発表される前日の3月31日(日)、午後になって晴れてきたので、伝右川沿いのお花見に。満開のところもあれば7分くらいのところもあって、あと1日という感じです。

 

 

そして、本日の目的、古池雅彦さんの弾き語りライブを聴きに獨協大学前駅のティールーム・ジュンに。

ここは昭和の薫りのするいわゆる“喫茶店”なんです。おしぼりが出ます。

イベントを積極的に行って、いろんな催しが行われる多目的喫茶店でもあります。

 

 

桜がみえる特等席に案内された。

 

 

古池さんはもう10年くらい前からここでライブを行っているとのこと。

タイトルは「喫茶店JUN 日曜昼下がりライブ」。

ミュージックチャージはなし、飲食代だけです。

 

 

 

 

フォーク、グループサウンズから歌謡曲まで、お客さんとやりとりしながら、曲を選んでいく。

ショーケンが亡くなったというのでテンプターズ「エメラルゴの伝説」、そこからゴールデンカップス「長い髪の少女」、ジャガーズ「君に会いたい」、そしてチューリップ「心の旅」にといった具合。

お客さんも昭和10年代20年代の世代とあって、言うことが古くて思わず笑っちゃう。

 

リクエストあったらというので森進一「襟裳岬」を所望。拓郎つながりでその次は「落葉」でした。

 

年季の入ったギターワークとソフトな歌い口。ギターの音色は抜群です。

 

締めは、お約束らしくカントリーソング。

日本のカントリープレーヤーの曲、「ロンリー・トゥギャザー」「テネシームーン」など。日本語で歌うというのもなかなかいいですね。

そして「テネシーワルツ」「カントリーロード」。

 

ジュンさんのコーヒーは350円と安くて美味しい。それをいただきながら、桜を眺めつつ弾き語りライブなんて悪くない日曜日です(ボクは毎日が日曜日みたいなものだけど)。

 

次回のライブは5月5日の午後2時か3時とのこと。

 

本日撮った桜の写真。

 

伝右川縁

 

 

 

札場河岸


第31回田中光栄ハーモニカ教室ライブを聴く

2019年02月15日 | ライブ鑑賞
2月2日(土)、大久保ドルチェ・ヴィータで行われた田中光栄さんのハーモニカ教室ライブを聴きに行ってきました。

クラシック、演歌、ゲーム、アニメソング、J-POP、ブルース、ジャズ、とにかくなんでもあり。
聴いていて飽きないプログラムです。25人中、クロマチック16人、テンホールズ9人。


Katsuyaさん、テンホールズでジャン・ジャック・ミルトゥの「Sweet70’s」。かっこいい曲。いい音でした。




皆さん、リラックスした演奏。とてもいい雰囲気のライブなのです。
こういうのを聴くと、ちゃんと練習しないといけないなと、刺激を受けて帰ってきました。

ボクは次回出演予定。曲を何にするか思案中です。


「YO-ENライブ 昭和歌謡スペシャル 第5章」at ギャラリー・ビブリオ

2019年02月03日 | ライブ鑑賞
1月26日(土)、大阪在住のシンガーソングライター・YO-ENさんのライブが国立市ギャラリー・ビブリオでありました。
題して、「YO-ENライブ 昭和歌謡スペシャル 第5章」。
今回は1月18日から10泊11日の関東ツアー中で、この日が4回目のライブとのこと。

彼女がビブリオに登場するのは、2016年の2月の中川フォークジャンボリー「浅川マキの夜」にゲスト出演して以来、今回で5回目という。ボクが聴くのはたぶん4回目かな。



平成が終わろうとしている年明け、「昭和歌謡」を聴くなんて、なんか時代がさらに遠ざかっていく感じがする。
60年代後半から70年代、10代後半から20代の終わりの記憶がボンヤリ浮かぶ。40~50年も前の歌だよ。




打ち上げは、ライブ会場だったお座敷にちゃぶ台を揃えて、田舎の法事さながらの宴会になる。主役は真ん中に座る。これはここでしか味わえない貴重な打ち上げだと思う。



小坂明子の「あなた」は少女漫画の世界ですよね、斜め向かいの若い女性が言う。
そう聞こえても不思議じゃないけれど、違うな、16歳の少女があまりにストレートに歌ったので気恥ずかしかったけど、あの時代の僕らの夢そのものだったんだよ、分かるかな~。
地方から上京した次男坊、三男坊や次女、三女が結婚して小さな家を建てる夢、そして希望。
当のボクがそうだったからさ。

今回のセットリストにはちゃんとストーリーがあったのだそう。
オープニングは、日吉ミミ「たかが人生じゃないの」に、続いて、岸洋子の「希望」。
あの時代、けっこう虚無的な歌もあったりしながらも希望があった、なんて。

彼女の歌を聴いて、あのころの甘美な残像が蘇えって切ない。
だが、それに酔いたくて聴きに来たともいえる。

回を追うごとにYO-ENさんの人気が高まっているようだ。ビブリオの店主の十松弘樹さんの強力なバックアップというか熱意が実っているのだ。ぼくの横には、彼女に惚れ込んで、銀座のあるところでライブを企画してしまったという青年がいた。彼女には、他の人に聴かせたくなる、何かがあるのだ。
でも、あんまりメジャーになって欲しくない気持ちも一方ではある。


アンコールとして、アカペラで歌った浅川マキ「夜が明けたら」は絶品だった。



何かが乗り移ったような気がした。

YouTubeで彼女の歌は沢山聴けるけど、狭いライブ会場で聴くのをおすすめしたい。