ハーモニカの話題が少なくなった当ブログ。
グループでの練習も月2回コンスタントに行っていますが、ボランティアやイベントなどの目標が立てられず、月1回の個人レッスン受講など、あまり変わり映えのしない日常なのです。
こういうときこそ基礎力アップと思ってはいますが。
そんななか年末に、恒例のワッシー&ルーツバンドの忘年ライブがシュガーヒルでありまして、ワッシーから古賀政男の「影を慕いて」と「悲しい酒」をギターのHさんといっしょに演奏してとのリクエストがありました。
練習してみて、やっぱり演歌はビブラートがないとらしくない。
ボクは今タングブロックでしか吹いておらずビブラートは殆どかけません。掛けないわけではありませんが、終わりのところで左手のハンドビブラートを少し掛けるくらい。
今回はAマイナー(ワッシーの三味線とならEマイナー)なので、右手が余っているため、右手で全部掛けられるのですが、波が均等過ぎてなんか情感がこもらないんですね。
ですから、腹と喉で息をコントロールして音を揺らす練習をしています。
パッカーですと吸い音をベンドしたり、少し口を狭めて粘るように吸ったりしてて、なおかつ息をホゥホゥホゥホゥ(吹くときはフゥフゥフゥフゥという感じ。この言い方はひとぞれぞれです)とやりながらビブラートを掛けると、ハーモニカ独特のエモーショナルな感じになります。
ハーモニカを聴いて胸がキューンとなるのはこの奏法によるものだと思います。
クラシック系のタングブロックは吹いている口の大きさを変えないというのが原則。ボクはそれに慣れてしまっているので、パッカーのような吹き方が出来ないんですね。
ですが、少しは近づけようと、トゥーツ・シールマンスはどんなビブラートを掛けているかなどを研究しています。
パーカーやコルトレーンはどうしているかなども。
Toots Thielemans - Chez Toots - Old Friend.1988
Toots Thielemans - 桜んぼの実るころ
トゥーッはバラードで長く音を延ばすとき、1拍をゆったりと3連で掛けるときが多い。もちろん細かく掛けるときもありますが。そして、たいていの場合、音をデクレッシェンドしている。つまりビブラートを掛けながら音を弱くしていくんですね。
ビブラートを掛けながら音を徐々に弱くしていくことって、息をしっかりコントロールしなくてはなりませんのでなかなか難しいんです。
Charlie Parker - Summertime
パーカー、ビブラートが細か過ぎる!
John Coltrane - Say It
コルトレーン! いいですね。