ハーモニカな日乗

すばら式ハーモニカライフ、ガーデニングなどその他日常雑多を綴る。

ウィリアム・ギャリソン スペシャルセミナー

2013年12月03日 | ハーモニカ
11月24日(日)18時、新大久保・ 山野楽器ウインドクルー 3Fスタジオで、ウィリアム・ギャリソンスペシャルセミナーがありました。

参加者は約30名。
ピアノは西山瞳さん。
いったい通訳はいるんだろうか、なんて心配していたら、偶然にもこの日、光栄さんの生徒さんでもあるK.Kさんがレッスンを受けに来ていて、そのままセミナーの通訳になってしまったという、なんて巡り合わせがよいというか、運がいいというか、ウィリアムは日本が合っているのでしょう。

最初は曲の演奏から。「ブルーゼット」など2曲。

次はビブラートの奏法について。
スロートビブラート、お腹のビブラート、ハンドビブラートなど、実際吹いて見せてくれると参考になりますね。「イズント・シー・ラブリー」「アルフィー」も吹いてくれたし。もう感激。それにしても彼の音は大きい。

すぐに出来るとは思いませんが。録音を繰り返し聴いて研究しようと思います。

先週のポルトゥのライブも何度も聴き直してみましたが、ウィリアムの音はじつにスムーズ。それに比べ(比べる方が恐れ多いですが)、ボクの音と来たら録音して聴いてみるとギクシャクして聴きづらいのなんの。いわゆる音が固くて丸くないというか、音の出だしがぺしゃんこのような感じなのです。

どうやら、パッカーで吹くとき、お腹のいちばん底から息を押し出す、吸うときは喉をめいっぱい空けて粘る。それにはあごをちゃんと引いて固定させなければならない。これが出来ていない、と気づきました。ここがまだまだ甘かったのです。
タンブロックだと舌が固定されので、パッカーよりはお腹の底から出せているはず(自己判定なので少々怪しいですが)。17日の和谷先生のレッスンでは、低音部のオクターブ、大きな音を出そうとすると、吹音は良かったけれど、吸音は力が入るとスムーズに音が出ない。身体がリラックスしていないといい音が出ない、というのはタンブロックであれ、パッカーであれ同じです。

しかし、唇や喉はリラックスさせて、お腹で息を吸う、吐くを繰り返しやると結構お腹が疲れますね。

そうそう、通訳のかた、Blowを「吐く」と訳していましたが、これにはそのとおりと思いましたね。ハーモニカの教則本ではBlow=「吹く」、Draw=「吸う」となっていますが、「吹く」という言葉はどうしても口先で吹くイメージがあって、「息を吐く」と言ってもらえたら、僕は習い立てのとき、悪い癖が付かなかったのでは思います。

ウィリアムは、タンブロックも使うし、オクターブを舌を左右切り替えて出す事をするそうです。やって見せてくれましたが、相当練習が必要ですね。クラシックでもこういうテクニックは使うとは聞いておりましたが。

しかし、なにがうれしいかって、ウィリアムの生音が聞けたこと。ポルトゥと2回もです。今回はマイクなしなので、録音を聴くと音の強弱のニュアンスがよくわかります。これはお手本です。

ウィリアムは18歳のとき、スティービー・ワンダーを聞いてハーモニカを始めたとか。そして、トゥーツに会っていろんな人のライブに連れて行ってもらったとか、いろんなエピソードも聞けました。

セミナーのあとは参加者の大半が移動して、新大久保駅前の日本海庄やでジャパニーズ・パーティー、いわゆる打ち上げです。
彼を僕らの席に招いて、Q&A。トゥーツには実際には教わってはいない、とのこと。この時、通訳をしてくれたのはM.Sさん。光栄さんの教室の人はじつに多彩。ありがとう、おかげでウィリアムにいろんな質問することができました。\(^^)/

ウィリアムは寿司、日本酒が大好きみたいですね。近い将来、また来て欲しいものです。

教室ライブ終わる

2013年12月02日 | ハーモニカ
11月30日(土)、田中光栄ハーモニカ教室ライブが終わりました。

ともあれ、終わってホッとしました。
演奏した曲は、マイケル・ジャクソンの「ヒール・ザ・ワールド」。
録音を聴くと、ノリが難しい曲を選んだなと。もうミステイクはいっぱいだし、前日のリハの効用はどこかに吹き飛ぶし、ステージでアガらないで吹くってボクのずっと課題です。

でも、こうやって発表の場に向かって練習することは、その過程でいろんな発見があり、学習することができるので本当に有意義でした。また、頑張ろう。光栄さん、ありがとうございました。

気づいたこと。ボクはタンブロックよりパッカーの方が音の飛びの部分でミスる確率が高いことがわかりました。パッカーだと穴から穴へ移動が甘いのです。たぶん、タンブロックでは舌が穴に触っているので、それで二つ飛び、三つ飛びの感覚を覚えているのだと思います。

あと「感覚が以前より鈍っている」。
なんとなく、自覚しています。

重版とはすごい!

2013年12月01日 | ハーモニカがらみの話
ハーモニカ教室主宰で、草加ハーモニカソサエティーの指導者でもある菊川美智子さんが編纂した『C1本で誰でも吹ける ハーモニカ名曲アルバム ~花は咲く~』(全音楽譜出版社・斎藤寿孝監修)が重版されることになったそうです。



夏に出版したばかりでもう重版ですから、最近の出版事情からすると、これは快挙!です。
おめでとうございます。

ハワイアンの指導者の方や大正琴の指導者などに好評だそうで、C調、数字譜入り楽譜集は思いがけないニーズを掘り起こしているようです。
そのことを書いたブログ「みんなで楽しくハーモニー」はこちら。
コピー全盛のこの時代、楽譜出版は厳しいと思われます。
ユーザーにとって、手元に置きたい本、役に立つ本というのはやっぱり売れるんですね。
バランスの取れた、とてもいい選曲だと思います。

クロマチック・ハーモニカの僕にとって、C調ばかりではと思いましたが、じつはC調のほうが歌いやすい曲って結構あります。
このところ、ボランティア演奏をする機会が何度かあって分かったことですが、文部省唱歌などの大抵の曲のキーはFかG。
最高音は五線譜の第4間のミあたりですが、じつはお年寄りはこれでも高くて声が出ません。
ですから、C調のほうが良い場合が多々あるんですね。
ただし、クロマチック・ハーモニカで吹くとオクターブ上げなくてはならなかったりすることもありますが。

それにしても、元気。全国の複音ハーモニカ奏者のパワーを感じました。