若山小学校の研究発表会に参加。
今年度の研究主題は「根拠を持ち筋道を立てて表現できる子の育成」―学び合う授業作りを通して―。
「今年度の」というのは珠洲市の場合、ほぼすべての学校で毎年、珠洲市や県、国の指定研究がおこなわれているからだ。
多忙化の要因の一つとして削減を求めてきたが、今年度もすべての学校で指定研究が入っている。
ただ、複数年度にまたがる指定研究で、今年度の発表が入っていない学校が5校ある。
多忙化解消という意味では若干の改善か。
さて、今日は1年から6年までの公開授業(算数)、そして全体会での授業の概要説明、講評、そして記念講演である。
若山小は複式が2・3年、4・5年と2クラス入っているが、公開授業では先生が直接教えていない学年の子どもたちの自ら学ぶ、あるいはお互いに教え合う姿勢が印象的。
と思っていたら、記念講演の演題は「アクティブ・ラーニング その実践と留意点について」。
講師は星稜大学の村井万寿夫教授である。
アクティブ・ラーニング、すなわち主体的、能動的な学習ということだが、中教審が検討している学習指導要領の全面改定の目玉の一つとのこと。指導要領に初めて学習内容ではなく指導方法が盛り込まれるという意味でも注目されているようだ。
小中学校ではグループ学習による学び合いが以前から行われ、特に複式授業では主体的に学ぶ姿勢がないと授業をスムーズに展開させることができない。そんな中、アクティブ・ラーニングが今、あらためて指導要領改訂の目玉になることの意味や背景自体、勉強不足の私には全く理解できていない。中教審答申と聞くと条件反射的に身構えてしまう私だが、いずれにしてもアクティブ・ラーニングが、これからの教育政策を理解するうえで重要なキーワードの一つになることは間違いないようだ。
今日の講演ではアクティブ・ラーニングの基本的な解説から小中高大の各段階での取り組み状況なども含めて、学ぶことができた。貴重な機会にまずは感謝。
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