北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

金沢市教委・海みらい図書館視察

2013-10-09 | 教育
 石川教育総研で金沢市教委と金沢海みらい図書館を視察。



 まずは市役所で教育委員会から金沢市が進める小中一貫教育など重点教育施策について説明を受ける。
 金沢市が進める小中一貫はあくまで小中の連携の強化であり一貫校は考えていない。当初話題となった英語の特区は、いまは小学校の特例校のみ。
 珠洲市は一貫校として整備するが、加えて6-3制を4-3-2制にするなどいきなり背伸びしすぎた感は否めない。
 
 金沢市は中学校選択制や学校2学期制の導入など教育改革を先陣をきって進めてきたが、2学期制は来年度から3学期制に戻る(金沢市教委は「戻る」とは言わず「新たな学びのステップを大切にした3学期制」への移行という)。H16年度から取り組んできた成果と課題を検証して、とのこと。当初から予想された問題点が噴出し、保護者からも教育現場からも評判が悪かったから見直しは当然だと思うが、問題ありとわかっていても修正ができない行政が多い中、3学期制復活に踏み切った決断は評価したい。



 続いて海みらい図書館へ。
 館長さんから説明を受ける。
 これまで自分で2回来たことはあったが、あらためて説明を聞くとなるほど、なるほどということがたくさんある。
 たとえばICタグ。中能登町の鹿島図書館でも見せてもらったが、ここではさらに自動書庫まである。



 必要な本を画面で指定すると・・・


 
 このような裏の書庫から・・・



 さっと出てくる。



 トレードマークような無数の窓穴。採光のためとはわかるが、使用されているガラスは6種類。必要な明るさを確保し、直接光が入らないようにし、外から中ものぞけないようにと、様々な工夫が施されている。


 天井がものすごく高いから空調費は絶対に高くなると思いがちだが、書庫の下のこんなところから暖かい空気が・・・
 省エネ効果は3分の1、空調費も8割に抑えることができているという。

 他にも利用者の立場にたったソフト面の工夫も随所に。

 米国ウェブサイト「世界で最も美しい公共図書館25」に選出されているが、素晴らしいのは外観だけではない。
 参考になる知恵や技術がいっぱいある。


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