北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

宝立小中の研究発表会に参加

2013-10-18 | 教育
 昨日(10月17日)の午後は宝立小中学校の研究発表会を参観させてもらう。



 宝立小中学校は県内で初めての小中一貫校としてスタートして2年目。
 昨年の研究発表も参観させてもらったが、今年も興味深くみせてもらった。
 小中の連携を進めることは必要だが、宝立は9-3制ではなく4-3-2制を採用している。中一ギャップの解消とは言うが、発達段階に照らして果たして妥当か、5~7年の中期がもっとも成果を求められ、また課題も多い。
 宝立小中一貫の特徴を付け加えると、小中それぞれの教職員の兼務辞令、外国語の小1からの導入と小5から英語科の実施、ふるさと珠洲科の導入がある。



 6年生の英語科。授業参観の後の分科会にも参加し、他校からの参加した先生の意見や指導主事からの助言を聞く。
 去年は8年生の英語と小3の外国語活動を参観したが、教科としての5、6年生の英語科を見るのは初めて。
 宝立小中が新しく踏み込んだ「目玉」であり、現場の努力がもっとも求められる分野でもある。45分間の授業に込められたたくさんの工夫、9年間を見据えた中での位置づけ、たくさんの検討課題がある。全国的には多くの実践例がある一方で課題も指摘されており、宝立もさまざまな試行錯誤が繰り返されている。 



 9年生の理科。単元でいうと「化学変化と電池」となるが、難しい内容を「宝立中F1グランプリに挑戦」という指導目標を立て、実験、観察、課題の克服に向け班活動で知恵を絞りあう授業は見ていてもわくわくする。当事者の子どもたちはいうまでもなく生き生きとしている。実験材料には地元の大野さんの炭まで登場するという細やかさも見事。


 小1の算数。理科の授業に見とれて、こちらはゆっくり見る時間はなかったが、どの教科も宝立町や珠洲市の行事や特産物、名所がふんだんに登場する。授業参観は大人のふるさと学習にもなりそうだ。
 
 ちなみに珠洲の見附島(長さ約150m、幅約50m、標高約30m)。

 
 さて、「見附island」か「見附rock」か。ミッシェルさんによればビミョーとのこと。

 いずれにしても珠洲市内では3年後には大谷中と西部小が統合し、2つ目の小中一貫校がスタートする。宝立の成果や課題をしっかり検討し、公開していくことがまずは大切。だけどせっかく公開してもらっても市民が受け止めなければ意味がない。

 教育を通じて地域が見えてくるし、地域の課題も見えてくるし、地域を変える切り口にもなる。とは七尾市議選、やまぞえ候補の演説の受け売り(^-^; 多くの市民の皆さんに、教育にもっともっと目を向けてもらえるようさらに努力しなければならない。


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