昨日、今日と2日間にわたって白山市で開催された2014年度の石川県教育研究集会(県教組、高教組、市教労連主催)に参加。
昨日の記念講演は東京学芸大准教授の大森直樹さんで、演題は「いのちを守る教育 -震災以降の教育政策と教育実践-」。
津波被災体験、原発事故被災体験による子どもたちの生活の現実を見つめることによって、これからの課題を明らかにしていく。
子どもたちに寄り添う姿勢が貫かれていて、その視点、課題の切り口はとても勉強になる。
さらに教育政策の取り組むべき課題を被災地の取り組みから浮き彫りにしていく。
被災地の子どもたちの現実、そして教育再建という視点から見たとき、いかに安倍政権の政策が「いのちを守る教育」から逆行しているかが鮮明になる。
2日目の今日は分科会。
会場は蕪城小学校。
木をふんだんに使った素敵な校舎だ(詳しくはこちらをどうぞ)。
21の分科会に分かれて実践レポートの報告と討議がおこなわれるが、私は「民主的な学校づくり、地域・保護者を結ぶ教育」の分科会に共同研究者として参加。
毎年、創意工夫にあふれた実践報告を楽しみにして参加するが、今年は地域・保護者を結ぶ教育については一段と内容が充実していて、聞いていてもわくわく感がある。
一方、民主的な学校づくりについてはますます厳しくなる管理教育の実態が示される。
両者、相反するようだが、まさにここに民主教育の確立、教育の自由の確立を巡るせめぎ合いの対決軸がある。
県教委や市教委の指定研究の発表会は息が詰まるよう。
対してこちらは自由闊達な討議がおこなわれる。
教育研究のあり方にも大きなかい離がある。
保護者や地域の皆さんにもぜひ教研集会の討議を聞いてほしいし、また討議にも参加してほしいと思う。
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